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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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みやまよめな:47

5,

 葬儀が行われ、社が正式に当主としての座に着いた。

 “下手人”はただちにひっとらえられ、新当主じきじきに処刑。

 都は館から自由になり、元の懐かしい家に戻って来た。

 庭のはき掃除をしながら、

 

椿「こんなこと言ったら、アレだけどさ。よかったよねぇ、お館様亡くなられて……」

 

 庭木の手入れをしながら、

 

万次「めったなこと言うもんでねーよ、椿ちゃん」

 

 たしなめる。

 

椿「だってさ、これでもう都様がいじめられることもないし、こっちに帰ってこれて万々歳だよ」

 

 手を止める。

 

万次「そううまくいくもんかね?」

 

 こちらはそのまま仕事中。

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みやまよめな:46

父「………はっ。………何を申すかと思えば……」

 

 手元の杯を飲み干す。

 

社「……なりませんか?」

 

 突然、怒鳴り、

 

父「たわけっ!!!!」

 

 杯を社の顔にぶつける。

 

社「…………………」

 

 立ち上がった父をゆっくり見上げる。

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キテます、キテます(泣)

本日、仕事終わり、帰宅直前。
「さーて、帰るか」と、いきなり手にしていたシャーペンと消しゴムを……

景気よく、ゴミ箱に放りました!!!

な、な、ナニやってんの、自分ー!!!???
……ビックリしましたよ、ええ……;
もう、アレですね。
キテます、ホントに(泣)

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みやまよめな:45

 しかし、彼女の口から殺めるなどという言葉を聞きたくはなかった。

 彼女はいついかなるときも慈悲の心を深く持ち、それゆえに今まで自分の力を呪ってきたのではなかったか……。

 そして、社はそんな彼女が好きだった。

 優しく清らかでもろい……。

 自分がいなければ、ただ泣くばかりの姉を守るというのが彼の存在意義と言ってもよかった。

 だから言ってしまえば、彼女が悲しめば悲しむほど、追い詰められれば追い詰められる程、社にとっては歪んだ悦びの糧となっていたのである。

 

都「そなたは何かあればいつも呼び付けてくれと言ったではないか」

社「ですが……」

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みやまよめな:44

社「何かあったのですか?」

 

 逆に聞き返す。

 

都「…………………」

 

 一度うつむき、また顔をあげる。

 

「近頃、この男子禁制の館にいく人もの男共が出入りするようになったのです……」

社「それは……」

 

 父の策略だ。

 

都「父の差し金ということはわかっています。通行書まで父から出ているようだし、私も父様のお考えなのなら……と、ちゃんと酒の相手もつとめ、お話しもしております」

社「……………………」

 

 どうやら、事件のことは知らない様子の都。

その件に関しては何も口に上らない。

 

社『……そうだ、それでいい……』

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みやまよめな:43

 だが、結局、首はいつのまにか消えており、社は父の手の者が盗み出したのだろうと黙っていた。

 首が消えて都は案の定、取り乱しはしたが、日が経つにつれてだんだんと落ち着きを取り戻していった。

 落ち着きを取り戻したはいいが、あれほど従順にしていた父に噛み付き、首を奪ってずっとその首に執着していた彼女であったから、どこか釈然(しゃくぜん)としないところもある。

しかし、それでもおとなしくなってくれたのだからと周囲もほっと一段落。

 そこで館内には見目に美しい遊び男が一人招き入れられ、外からは父の信頼する家臣が出入りを許されることとなった。

 都が気に入った男をくれてやろうとの父の考えである。

 

社「全く、次から次と……父上はロクな思いつきをなさらないな」 ブツブツ…

 

 自室であぐらをかき、刀の手入れ。

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みやまよめな:42

2,

 都の館。部屋の前。

 

社「………大丈夫ですか、姉上?」

 

 刺激しないよう、なるべく穏やかな声で障子越しに問いかける。

 本当はまだ顔を合わせたくはなかったが、状況が状況だ。

そうも言ってはいられない。

 

都「社? …………ええ、私はもう大丈夫ですよ。心配ありがとう」

社「……?」

 

 妙に落ち着きのある声が少々気になったが、それは無理に平常心を保とうとしているのだと思った。

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