少女漫画 「ハツカレ」

「ハツカレ」／作者名：桃森ミヨシ／マーガレットコミックス／完結済み

　小学生のときからエスカレーター式・女子校で育ち、男の子といったら幼稚園のときのイメージで止まっている「チロ」こと「ちひろ」に彼氏ができた。

　彼氏は毎朝の通学中の電車でいつも見ていたという男子校の生徒。

　男子免疫のない奥手のチロに先を越されたと友達たちも大騒ぎ。

　初めは手をつなぐどころか会話すらまともにできなかった二人の不器用ながらも微笑ましい恋愛スタート。

　３歩進んで２．５下がるようなスローペースでほんの少しずつ距離を縮めていく二人の前に幼稚園のときイジメっ子だった男子がいきなり現れた。

　外見は立派に成長したけれど、中身はまだクソガキ様のまま。

　好きな子ほどイジメるを地でいくような照れ屋の彼は、本当は「チロ」のことを今でも好きで……

　チロを中心に三角関係。そこに親友のちゃこまで加わって、切ない恋の成長物語……なのかな？

　……まぁ、そんなカンジ。

 

　１巻をパラ見したときは事件らしきものもなく、ただただ幸せ甘々が続いているように見えたので、たるいなー、好みじゃないかもと思っていたのですが、ちゃんと読んでみたらヨカッタ！！

　いいです、これ。オススメ。

　なんだろう？　初々しいというかリアルというか。

　女の子のリアルがそこに……？　みたいな。

　主人公の女の子が本当にいそうっていうかゼロの中では春日さんがピッタリ(笑)

　ちっさくてほわーっとしてます。

　実写映画？になったらしいけど、知らないのでゼロの中では春日さんがヒロイン役の子抜擢(ハァ？)

 

　待ってるだけ、守られているだけではなく自分からもちゃんとしっかり考えて行動して、迷ったり間違った方向に行ったりもするけど、それを乗り越えてゆく勇気がありました。

　親友の「ちゃこ（ちやこ）」も同時にヒロインだったと思います。

　活発で底抜けに明るくておちゃらけてる。でもそれはいつも皆のためだったり、自分をガードするためだったり。傷つきやすいけど、でも傷ついたままではいない、男前のヒロイン。

　個人的な好みでちゃこが好きでしたけど、主人公チロ（ちひろ）もＯＫ！なヒロインでした。

　支えたり支えあったりする二人の女の友情も必見。

　過剰演出ではなく、でも二人の絆が本物であることを見せ付けられます。スゴイ！

　超瑞々しい青春でしたァ！！　眩しいッ！！

　ヒロイン・ヒーロー含めて嫌いなキャラはいませんでした。

　ご都合主義じゃなくて、ひとつひとつの気持ちが、ちゃんとたどれるし読んでて納得できる。

　順を追ってメイン４人が成長していくの。

　現実の男子もこれだけ内面が大人で強ければねぇ（遠い目）……とかつい思いながら読んでしまったり。

　恋愛については女の子の方が強い気がする。例えフラレても。

　こんな作品は計算だけじゃ書けないよ。そういう気持ちになったことないと無理だよねって勝手に思いました。自然なカンジがすっげとか思ってみたり。

　作者がどんな気持ちで書いたとかは当たり前だけど、まったくわかりませんが。

　

　前にエロス！！(`曲´#)ってゼロがわめいて嫌がっていた漫画もマーガレットでした……(‐_‐;)

　どうやらゼロはマーガレット系の絵柄が好みらしい。

　いや、エロスだったあの漫画は絵柄も好みではなかったんですが、まとめ買いで店員さんに取ってもらったから拍子すらわかんなかった(爆)

　まずは値段で候補をしぼって、それからタイトルで気になるの探して、最後に絵柄……しかしまとめ売りのときは実はあまりわかっていないのでギャンブルなんですが、そうやって決めています。購入のブツ。

　マーガレットは割りと高校デビューとか恋愛カタログとか……途中までしか読んでないけど……、よい作品が多い気がします。

　一方でエロっちぃのも多いような？　これもギャンブルだ(‐_‐;)

　あとフラワーコミックスにも結構、魂抜けること多いかもしれない。

　最近はフラワーは避けています。

　一番花ゆめが無難なのですけど、こちら、絵が好みでないのが多いみたいで……パッと見、食いつきが悪かったりするんですよね^_^;

　あ、ハツカレ、絵も上手かったです。読みやすいし。

 

　しかしハツカレ、名作だと思うけど、それとは別にゼロが今読みたいのは、ハラハラドキドキ軽いノリの頭使わない単純系なので、ちょっと物足りない。

　読んでてニヤニヤしちゃうようなのが読みたいです、今。

　感動しなくていいから、ギャア、次はどうなっちゃうの！？って読んでて止まらなくなるよーなやつが。

　どちらとくっつくか最後の方までわからなかったフルーツバスケットとかはよかったな。

　誰か少女漫画っぽいモノ書いてくれんかなー？　わくわくするようなやつ。

　じゃあ自分で書くぞとこないだブログに載せました少女漫画のつもりの成れの果て（勇者がおかんのやつ）を見ていたら、自分に絶望してしまいまして……＿|￣|○

　いや、あれじゃあちょっとムリだ。さすがに自分でもわかる……(‐_‐;)

　ゼロが書くのはどれもワザとらしいので、ハツカレみたいのを目指すのは初めから諦めてはいますけどね；

　それにしても設定からしておかしいだろ、それは。

　でもね、思いついて書いているときマジックでアレをおかしいと思っていないんですよ。怖いことに。

　色々、書き連ねてから一息ついて、「オヤ？」みたいな。

　そこでようやくコレは少女漫画に向いていないのでわ？と気づいてみる。