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レイディ・メイディ 60-20
2008.08.16 |Category …レイメイ 60話
クロエはフェイトを完全無視して、また先生説得にかかる。
クロエ「先生が何をそんなに心配しているのかわからないわ」
鎮「……むっ」
『……わからないじゃねーよ。オマエラのせーだ、オマエラの』
姫に間違われて狙われるクロエと食い逃げで命を狙われている(と鎮が勝手に思っているだけ)リクを庇ってのことなのに。
クロエ「大丈夫よ。お兄さんが尋ねてきてくれたけど、この辺に泊めてあげられる家もないから、しばらくの間、置いててくれますかってちゃんと頼めば」
鎮「しかし……それは……」
クロエ「リク、お兄さんをニケちゃんのところまで連れて行くの手伝って。フェイトも」
フェイト「……え、あっ、わかった」
▽つづきはこちら
変な生き物(ちょっと可愛いような気がする)の夢から覚めたフェイトが偲の縄を剣で切った。
鎮「あっ!」
すぐさま、刀に手をかけた鎮の手を上からリクが捕まえる。
リク「なんですぐ攻撃態勢に入ろうとするの? お兄さん来て、嬉しいのにどうして表現がソレになっちゃうの?」
鎮「……いいのっ」
リク「よくないでしょうが」
刀を取り上げる。
鎮「あっ!? か、返しやっ!」
リク「ダァメ!」
鎮が手を伸ばすが、リクはさらに高く上げて取らせない。
ジャンプすると一緒にジャンプする。
これでは届きようがない。
なにしろ、この2年過ぎでリクも身長が伸びて、今や20cm以上の身長差があるのだから。
それでも取り返そうとやっきになる鎮の頭を大きな手でつかんで止める。
相手はそれ以上身動きがとれずに、じたばた手を振り回している。
フェイト「ぶふっ……!」
情けない姿に思わずフェイトが吹き出す。
鎮「きっ……きききききっ……貴様っ!!」
ムキになって暴れるが、まるで歯が立たない。
鎮「はっ、外れなっ……もがっ!?」
ひょいとつかんでいた手を放されると、イキオイ余って、前のめり。
リクの胸に顔を突っ込んだ。
リク「ははっ」
偲「………………」
クロエ「か……可哀想なイジワルしちゃダメよ」
鎮「ふんっ。ばーかばーか。リクのばーか!」
ぷいっ。
そりゃあ、20cmの差があったら無理ですよ、敵いませんよ。
リク「弱ったな。スネないでよ。どうしてこうかなぁ」
鎮「うるさい、キライだ。フェイト、ちょっとあにさまとリクをやっつけておくれ!」
フェイトの袖をピッピッと当たり前のように引っ張る。
フェイト「おくれって……軽い用事みたいに言うなよ。ダメだし」
鎮「な、何故っ!? 裏切り者!」
フェイト「何故ってアンタ……」 冷や汗たらり。
意外だと驚かれるほうがオドロキである。
偲「………………」
人形「おシズ」
鎮「あ、はい、あにさま」
呼ばれて、リクの胸にぶつけた鼻をさすりながら兄の方を向く。
偲「………………」
人形「おシズはあにさまが嫌いなのでござるな、さては」
鎮「めっそうもございませぬ! シズはあにさまにお会いできて幸福の絶頂にございまする」
もじくさ、もじくさ。
嬉しそう。
とっても。
フェイト『ああああっ! なんかもじくさしてるー!!!(不思議生き物が!)』 きゅーんっ。
そんなフェイトを見て、
リク『ああああっ! またフェイトが壊れ始めたー!!!(面白いから別にいいけど!)』
クロエ『ああああっ! ニンジャフリークライバルがまた増えたー!!!(今のうちに消さなくちゃ!)』←フェイト、知らないところでピンチ。
偲「………………」
人形「の、割りに扱いが酷いではござらぬか……偲、可哀想」
鎮「いいえ、あにさま。これはあにさまのためでござれば」
偲「………………」
人形「どのように?」
鎮「あにさまが手を返そうものなら、シズはあにさまを殺してしまいますゆえ、あにさまはおとなしゅうしていて下されば、事は丸く……」
どんなに話しても堂々巡り。
理屈が通じない。
言葉は通じているのに話が通じていない。
偲「………………」
人形「兄を殺せる気でいるのか」
鎮「はい、あにさま♪」
即答。
偲「………………」
リク・クロエ・フェイト「………………」
がーん……
流れる重たい空気。
人形「おシズはあにさまが嫌いなのでござるな、シクシクシクシク」
鎮「めっそうもございませぬ! シズはあにさまにお会いできて浮かれてございまする♪」
ウキウキ。
やっぱり楽しそう。
リク「うわぁ、初めに戻ったァー!!」
クロエ「私、ニケちゃん連れてくる!」
フェイト「頼むぞ、クロエ」
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●Thanks Comments
イメージつかみ♪
ってことで、ここから読み直し決定☆(笑)
相変わらず、ヒサメ先生笑えるっ♪
ぎゃっ! 申し訳ない;
だいぶお休み長かったからね~!アタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ
確かに忘れる・・・書いているゼロ本人も忘れているくらいですからね(爆)
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