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レイディ・メイディ 10-2
2007.11.09 |Category …レイメイ 6-10話
その頃、とある男子部屋。
窓辺に腰掛けて手紙を読んでいるフェイト。
手紙「前略 突然のお手紙失礼致します。先日の試験試合を拝見致しました。まずは勝利しましたこと、お祝い申し上げます。」
レク「何ソレ? 誰からの手紙?」
椅子の上にあぐらをかいたレクが尋ねる。
フェイト「お前には関係ないだろ」
レク「そりゃそうだけど…………ちぇ」
『ちょっと聞いてみただけなのにそんなにはねつけなくてもいいのにさ』
そっけなく一刀両断され、ふくれて口をとがらせた。
▽つづきはこちら
手紙「ところで貴方に折り入ってお話したいことがございます。裏庭の薔薇の花壇でお待ちしております。」
ひょいと横からのぞき込んで、リク「メイディア=エマリィ=シャトー」
フェイト「うっわ!?」
レク「エー? メイディから手紙もらったのか!? すっごいじゃん! なんて?」
リク「恋文みたいだよ」
フェイト「勝手に見るなっ」
レク「ラブレタァ!? メイディがぁ? エェ~……だまされないように気をつけないと何か企んでるかもしれないぞー」
リク「本気かもしれないじゃないか。そんなことを言うものじゃないよ」
レク「そ、そうだけどさ……」
フェイト「俺はお前と違って単純じゃないから、だまされたりしないさ」
レク「……む」
リク「受けるのかい?」
フェイト「……ともかく、待ちぼうけさせるのはさすがにいけないだろう。さっさと終わらせてくる」
後の半分のルームメイトは日曜日なのでどこかに出掛けている。いなくてよかったと心底思った。
下手にこういうことでからかわれるのは好きではない。
リク「……終わらせる……ね。可哀想に」
フェイト「だったらお前が拾ってやったらどうだ?」
リク「冗談。手紙もらってないよ」
両手を何もないと振ってみせる。
フェイト「ふん……」
レク「えーっ、えーっ、メイディが。へーっ、へーっ」
フェイト「うるさい」
レク「あうっ」
フェイト「絶対、ついてくるなよ」
言い残して部屋を後にした。
リク「レク」
レク「うん?」
リク「我々人間は好奇心の強い生物だ」
レク「う? ……うん」
リク「ナゼこうなるのだろう。どうしてそうなのだろ。あの先には何があるのだろう。こうしたらああなるハズだ」
レク「??」
リク「その好奇心が我ら人間を発展させ、知的生物としての成功を収めてきたと思うんだ」
レク「うんうん。難しそうな話だな」
リク「難しくなんてないよ。つまり人間とは自分の知り得ないことを常に探求する、しないではいられない生き物ということだね」
レク「ええと……つまり?」
リク「ついて行くなと言われると?」
レク「行きたくなる」
リク「じゃ、裏庭に行ってみよう」
レク「ちょっと でもやっぱマズイよ」
リク「何が起こるかわからないじゃないか。例えば決闘とか」
レク「果たし状だったの!?」
ノブに手をかけて首を回す、リク「恋文という名の果たし状になる可能性、大」
レク「うえっ!? ……行く。俺も……行くよ……」 急に心配になってきた。
手紙に書いた時刻、その場所で行ってみるとちょうど相手も来たところであった。
メイディア「来て下さったのですね」
フェイト「……ああ」
フェイトはいつだったか食堂でレクとメイディアが口喧嘩になっていたことを思い出した。
5月のまだ入ってそう経ってない頃だった。
彼女は貴族であることを全面に押し出して相手を言いくるめようしていた。
他でもいつも取り巻きを従えて大きな態度でのしあるいていることはすでに知らない者はいない。
当時、関心がなかったせいかその存在をあまり知らなかったフェイトでさえ、現在はウンザリするほど聞こえてくる数々の悪い噂。
メイディア「突然ですけど……」
フェイト「………………」
メイディア「結婚して下さらない?」
フェイト「………………は?」
メイディア「結婚」
●Thanks Comments
プロポーズ!?
メイ様やることなすこと
男前です!!
戦いはこれからだ(笑)
フラレヒストリーの始まりです。
まだまだフラレ続けます、モテないヒロイン。