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レイディ・メイディ 第9話
2007.11.07 |Category …レイメイ 6-10話
第9話:クロエ妄想禄
第1日目の試験終了。
白薔薇候補生は全体で筆記試験を。
黒・赤・青の薔薇候補生の一部は実技試験を行った。
明日は黒・赤・青の筆記試験と白の実技試験となる。
夜。
食事も入浴も終わらせて部屋でくつろぐ面々。
モーリー「やっぱりメイディア様とレイ様は勝ったのねぇ~? そうだと思ったぁー」
メイディア「当たり前です」
レイオット「正直、危なかったんだけどね」 苦笑い。
「いつも練習試合ではレクに苦戦したことないのに、本番に強いタイプなのかな」
メイディア「でも負けたわ」
レイオット「こっちの運がよかっただけよ」
モーリー「またまた謙遜しちゃってェ~」
レイオット「ホントだってば」
ジェーン「レイ様、スッゴイかっこよかった~」 ウットリ。
レイオット「はは……ありがと……」
『喜んでいいものやら……』 ちょっとフクザツ。
モーリー「また女の子からのラブレター増えちゃうねー」
レイオット「……う。」
▽つづきはこちら
1カ月過ぎには50通近くもラブレターやプレゼントの類いをもらってしまった男前な美少女・レイオット。
半年経った今ではもはや数えるのも追いつかない量になっている。
当然、直接告白されたことも多数。
女だからといって断っても、その手の相手は夢を見がちであきらめない娘が多い。
手紙も贈り物も告白も、はやリピーターさんとなっている。
アン「あのね……私も……その……」
『勝ったんだけど……』
本日の試合に勝ったのは彼女たちだけではない。
アンも華々しく勝利を飾ったのだ。
しかも二人のように苦戦もしないでキレイに勝っている。
ホメてもらいたくて会話に割り込もうとするアンだったが、いまいち強く主張できない。
それに気が付いたメイディアが、「貴女もね」と付け加えた。
メイディア「素晴らしかったわ」
はねつけるように言う。けれどこれが彼女なりの褒め方であった。
アン「あ、あの……ありがと……」
意外な人物に持ち上げられて一瞬躊躇しながらもうなづいた。
ようやくその会話に気が付いたのか、ジェーンもご機嫌にアンの肩を抱く。
ジェーン「聞いて聞いてー! このコもスゴかったのよー! 私、ビックリしちゃった☆ まさかあんなにスゴイ魔力を身につけてただなんてねー。初めの頃はこの子大丈夫なのかしら?……なーんて思ってたくらいなのに」
アン「あはは……」
嬉しいのと恥ずかしいのが交じり合って、うつむいてしまう。
モーリー「そういうジェーンはどうだったのよー?」
ジェーン「……負けた」
モーリー「おい~」
ジェーン「だって、仕方ないでしょ。相手は色んな魔法使ってくるし……」
レイオット「条件は皆同じじゃないの?」
ジェーン「……うっ。でっ、でも、私のときは相手の人がたまたますごく強い人だったのっ!」
レイオット「まぁ個人差もあるしね」
ジェーン「そうそう」
氷鎖女の授業をまともにやっていなかったのがここにきて影響を及ぼしてしまった。
内心、ジェーンはあせっていたが、とにかく明日の筆記試験にかけなければならないと思った。
ジェーン「あ、私、そろそろ明日の試験に備えて勉強するわ」
そう言って自分のベッドに転がり込むと教科書を広げて読み始める。
アン「私もそうしよっと」
レイオット「私も。実技は自信あったんだけど、筆記はちょっと……ね」
困った表情で笑ってみせる。
メイディア「まっ。試験は普段やっていることを真面目に受けていれば直前であわてなくてもよいものですのよ」
それまで会話に参加していなかったクロエが顔をあげて書き物をしていた手を止める。
クロエ「メイディアはすごいんだねー」
メイディア「すごくなんてありません。当然のことです」
クロエ「でも確認はしておいた方がいいと思う」
メイディア「貴女の指図は受けるつもりはありませんが………………そうね。復習の意味もかねて少し見返すことはしておきましょうか」
クロエ「うん、それがいいよ」
メイディア「そういえば貴女とモーリーは明日が実技試験でしたね?」
クロエ「そーなのっ! すっごい緊張するっ。あ~、ムネムネするよぉ~」
メイディア「………………。……ムネムネ……」
モーリー「明日、頑張ろう、クロエ」
クロエ「うんっ」
●Thanks Comments
無題
ムネムネ?ムネムネって何ですか?
というかジャック、服を強奪してしまうとは・・・
ひどすぎる・・・
Re:無題
まぁ、色々あらーな。ニコッ☆