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レイディ・メイディ 5-6
2007.10.29 |Category …レイメイ 5話
リク「今の、青薔薇志望のレクです」
氷鎖女「ふぅん」
リク「ふぅん……って。まぁいいけど」
助ける気配のない二人。
リク「ずいぶんと身軽でしたね。彼女、結構背丈あると思うのだけど」
背中を押される前に、その場からメイディアの背後に跳んだのである。
それも軽々と。
ものすごい跳躍力だ。
氷鎖女「……?」
そうかな? とばかりに首をわずかにかしげる。
彼らがのんきに会話しちゃってる間も当然ながら、メイディアとレクの悲鳴は聞こえている。
メイディア「あ~れぇ~っ」
レク「ん~っ! んん~っ!!」
二人の視線がやっと落とし穴に向く。
リク「あのさ……さっきから騒いでいるところ悪いけど、足、つけるんだよね?」
メイディア「……あ?」
「…………。」
落ち着きを取り戻して、目をしばたかせる。
落とし穴といえど、たった二晩の二人きりでそんなに大きく掘れるワケがない。
手は地上に届く距離で一人でも十分はい上がれる深さ。
レクがメイディアの上に落ちたものだから、ぎゅうぎゅうに詰まってはいるが。
メイディア「どきなさい、レク! 邪魔ばっかりしてっ」
レク「んんん~っ」
『そんな~っ』
「うんうん、んーんーん…!」
『だいたい、メイディが…!』
キッとにらむ。
▽つづきはこちら
メイディア「何ですか、その目は。おどきなさいったらっ! もうっ! レイディに失礼だとは思いませんのっ!? 無礼者ぉっ!」
氷鎖女「ごほんっ。まずはそこの上の者を束縛している布をとって、一緒に上がってくるでござるよ」
いつの間にか氷鎖女は元の先生の仮面をつけていた。
…かに思えたが…
氷鎖女「なんつーかこー……本当に“ごぉるでん”になったでござるなっ♪ プッククク…ゴールデンカレー…なんつって♪ ププッ」
リク「……………わ~あ……」
すぐにまた仮面ははがれてしまう。
メイディア「うぐぐぐぐぅ~!!」
怒りゲージマックス!
素早く手を伸ばし、勝ち誇って笑う教官の足首をつかんだ。
氷鎖女「あっ!?」
メイディア「ホホホホホッ! こうなったら、道連れですわっ! お前もストレートブラックカレーにおなりっ!!」
氷鎖女「わっ! あっ!? やっ!? 放せっ! コラッ! ダメダメダメダメッ!!」
尻もちをついて、足をばたつかせる。
だが、執念のこもった手は振り払えない。
氷鎖女「おわぁっ!? 逃げる気か、助けろッ!!」
そそくさと場を離れるリクに向かって手を伸ばす。
メイディア「モゥォオォリャァァーッ!!」
妙な掛け声と共に力任せに引きずり込む。
……どぷぅんっ♪
氷鎖女「にぎゅおわぁーっ!??」
「テッ…テメッ…放せ、このウン子ッ!!」
メイディア「なんですって!? 貴方だって、もはやおウンコですのよ! ヒトのことが言えまして?」
氷鎖女「上がるでござるっ!」
1秒でも浸かっていたくないと早々にはい上がろうとする。
それを阻止して自分が先に登ろうとするメイディア。
服をつかんで落とされて、同じことをやり返す氷鎖女。
エンドレス……
その間にもコソコソと距離を開けて行くリク。
何もできずに泣いてるレク。
…かわいそう…
氷鎖女「まぁ待て、ごーるでん」
メイディア「何ですの、ブラック」
氷鎖女「我々が争っている場合ではないでござる」
メイディア「ワタクシは貴方を倒しに参ったのですけど?」
氷鎖女「今回のことはホレ、すでにおあいこでござろ?」
ドロドロになった自分とメイディアを指し示す。
もはや臭いなど麻痺して感じられないほどにメチャクチャだ。
氷鎖女「まだキレイなカッコのまま、我らを助けようともせずに一人でちゃっちゃか逃げ果せようとしている奴が一人おろうが」
メイディア「…………」
氷鎖女「悔しくないか? ……なぁ?」
メイディア「…………」
氷鎖女「……ちょっちムカつくよなぁ? ムカつくだろ? 一人でさー……」
メイディア「…………」
氷鎖女「どう思う?」
メイディア「……つ……」
「捕まえるのですっ!! リク=フリーデルスをっ!!」 キリリッ☆
敵同士の企みが合致した。
●Thanks Comments
みにくい争いの末…
敵の敵は味方!?
このヒト達、手を組んだら怖そうですw
ヒサメは村か~。回答サンクス☆
もうカレー食べられないよね……
長々、う○こネタでスマン(滝汗)
もうすぐこの醜い争いも終結しますので。ハイ;
てかよく見てるな、ぱんだ(笑)
いや、嬉しいけど。