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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 5-5

 氷鎖女の背中を押した…………………つもりだった。

 スカッ!?

 

メイディア「アリ?」

 

 いない。

目の前にあるのはただ、木漏れ日の風景。

 勢い良く背中を押した……つもりだったのに押すものがなくなって、メイディアの体は前方に傾いていた。

両腕を突き出したままで。

 

リク『あ~あ』

 

 肩をすくめる。

 彼女の背後に誰かが降り立った音。

 

メイディア「わっ、わわわっ!?」

 

 体勢を崩したら終わりだ。

自分がアレまみれになってしまう!!

 

氷鎖女「やぁ~っぱり、裏があったでござるな~あ? んー? ごーるでんっ?」

 

 背後から、楽しげに語りかけてくる声には残酷な響きがあった。

 

メイディア「ちょっ……わったっ! ちっちが……誤解……きゃああっ!?」

 

 もはや爪先立ちで腕を回してなんとか持ちこたえている状態だ。

 

氷鎖女「拙者がチョイと背中を押したら、ど~なるんでござるかなぁ? な? わかるか、ごーるでん」


▽つづきはこちら

メイディア「やっ……やめて……あっ、わっ……ヌギャ        ッッッ!!!」

 

 ちょんっ

 氷鎖女は人差し指で教え子の背中を押した。

 バキバキバキッ

 草を乗せるために組んだ細い小枝が折れる。

 どっぷぅ~ん。

 

氷鎖女「あーっはっはっは! 愚か者ぉっ☆ 落とし穴ならもっと上手に作りやれっ♪」

 

 その場で跳びはねて喜ぶ。

 

レク『………………。超嬉しそー…ハハ…』 冷や汗。

氷鎖女「どーだ、ごーるでん?」

 

 勝ち誇って指をぱちんと鳴らす。

 

メイディア「…きゃあっ! きゃあーっ!!」

氷鎖女「ひひひっ。ようやりよる。……が、この俺に挑もうなど10年早いわ

「……な、そこの?」

 

 言ってリクの方を振り返った。

 

リク「ああ、バレてた?」

 

 木陰から出て歩み寄る。

 

氷鎖女「隠れているつもりなら」

リク「さすが」

氷鎖女「おだてならいらん」

リク「まさかまさか。本当ですって」

 

 メイディアの悲痛な叫びが聞こえないかのように笑って見せる。

 そのときだ

 “彼”が草むらから物凄い勢いで転がり出てきたのは。

 

レク「ふぐふむっ! ふむぐーむっ!!」

  『先生、危なーいっ!!』

 

 ゴロゴロゴロゴロッ

 

氷鎖女「ん?」

 

 …どぽ~ん……ぶくぶく……

 

氷鎖女「? ……動物? タヌ…キ?」

 

 穴の方を見る。

 手足を縛られても助けに入った彼は、誰も何もしていないのに勝手に穴に落ちていったのだった……

 

氷鎖女「ええ……っと?」

 

 しゃがんで穴をのぞき込む。

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●Thanks Comments

レクくーーーん!!!(涙)

健気なコ…。
おバカなコ…。

From 【 ぱんだ】2007.10.29 22:15編集

無題

…………うん……

From 【ゼロ】2007.10.29 22:17編集

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