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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 37-9

 荒れている理由を誰も知らず、また知りたいとも思わない輩が彼女をからかって、「尻軽女」「今度はおじさまがダーリンか」と囃し立てた。

 と、そこまではまだ良かったが、中の一人がレヴィアス教官は少女趣味なんだと口にしたからもう大変。

 

メイディア「無礼者!! 教官を侮辱するのは許しません!!」

 

 父親のように慕うレヴィアスにありもしない下品な言葉を吐きかけるのは許せない。

 途端に体中が怒りのための熱を帯びた。

 

学徒「だったらどうするっていうんだ」

メイディア「謝罪を求めます」


▽つづきはこちら

 

 学徒たちは顔を見合わせてから一度に笑い出す。

 メイディアは足早に彼らに近づくと一人ずつその場にいた全員に平手を食らわせた。

 頬を叩かれた学徒たちは唖然としていたが、はっと我に返るといきなり顔を紅潮させて怒りをあらわにする

…………その後はいつもの通り。

 何をするんだと相手にどつかれたメイディアがすぐにどつき返して、横から別の者がもっとどついてとケンカの波紋際限なく広がってゆく。

 十分後くらいに教官らが間に入って仲裁。

騒ぎは一応収まった。

 レヴィアスに呼び出されて、候補生としての自覚が足りないとしこたま怒られるハメになったメイディアだったが、ケンカの理由はとうとう口にしなかった。

 敬愛する先生が陰口を叩かれていたなどと伝えることができなかったのである。

 

レヴィアス『まったく……ヒサメクラスの生徒たちは問題児ばかりだ。このメイディアにしろ、リクにしろ。一体どういう教育をしているのだ。教官のヒサメからしてああだ。再教育の必要がある』

 

 自分の担当するクラスではあり得ないことだと憤慨するレヴィアスだったが、メイディアの問題児ぶりはまだ序の口だ。

 その後もあちこちで騒ぎを起こし、落とし穴を掘っては追いかけて来た同級生を生き埋めにしようとするとんでもない娘だったのである

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