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レイディ・メイディ 27-2
2008.03.08 |Category …レイメイ 26、27話
メイディア「よくわかりました。ヴァルト教官は運命の人かと思ったけど、ギリギリ違ったのよ!」
ミハイル「……へぇ……」
メイディア「実はナーダ教官と結ばれる運命だったのね。仕方ないわ」
ミハイル「……よかったな」
メイディア「一山越えて、目を覚ましたら赤い髪の王子様っ! これよっ! これこそ運命の出会いに違いありません!!」
ミハイル「赤い髪の………………なんだって?」
メイディア「さっ、婚約発表しましょう、ミハイルセンセっ♪」
ミハイル「……待て。ちょっと待て」
メイディア「はい。何ですの?」
ミハイル「意味がよくわからないんだが……」
いや、わかりはするが、わかりたくないというべきか。
嫌な予感ムンムン。
▽つづきはこちら
無言のままミハイルはメイディアの手を取って立たせると、くるりと回れ右をさせて背中を押す。
メイディア「? 何です?」
ミハイル「……じゃな」
ぺいっ☆
医務室の外におっぽりだしてドアを締めてしまう。
メイディア「あっ!? どうして!? 開けて開けてっ!」
ドアを叩く。
ミハイル「目を開けたまま夢を見るな。白昼夢ならせめてつまらん授業でも聞きながら机にふせてろ」
鍵をかける。
メイディア「うーん。ではそう致しましょう。センセが言うのであれば」
ミハイル「……ホッ。思ったりより素直じゃん………………」
と思った次の瞬間、それはすぐさま覆される。
メイディア「じゃあお昼にまた来ますね。いっしょにランチしましょう……ダリーンっ♪」
軽やかなステップを刻んで、遠ざかる靴音。
ミハイル「ダ……ダーリン……」
これはまた困ったことになった。そっとドアを開けて廊下の外の様子を伺う。
ミハイル「昼休みはどこかに避難するか? しかしケガ人がこないとも限らないしな」
保健医はあまり席を外せないのが難点だ。
またお騒がせなのがやってくる。
さて、どうやってあきらめさせたものか。