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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 27-2

メイディア「よくわかりました。ヴァルト教官は運命の人かと思ったけど、ギリギリ違ったのよ!」

ミハイル「……へぇ……」

メイディア「実はナーダ教官と結ばれる運命だったのね。仕方ないわ」

ミハイル「……よかったな」

メイディア「一山越えて、目を覚ましたら赤い髪の王子様っ! これよっ! これこそ運命の出会いに違いありません!!」

ミハイル「赤い髪の………………なんだって?」

メイディア「さっ、婚約発表しましょう、ミハイルセンセっ♪」

ミハイル「……待て。ちょっと待て」

メイディア「はい。何ですの?」

ミハイル「意味がよくわからないんだが……」

 

 いや、わかりはするが、わかりたくないというべきか。

 嫌な予感ムンムン。


▽つづきはこちら

 無言のままミハイルはメイディアの手を取って立たせると、くるりと回れ右をさせて背中を押す。

 

メイディア「? 何です?」

ミハイル「……じゃな」

 

 ぺいっ☆

 医務室の外におっぽりだしてドアを締めてしまう。

 

メイディア「あっ!? どうして!? 開けて開けてっ!」

 

 ドアを叩く。

 

ミハイル「目を開けたまま夢を見るな。白昼夢ならせめてつまらん授業でも聞きながら机にふせてろ」

 

 鍵をかける。

 

メイディア「うーん。ではそう致しましょう。センセが言うのであれば」

ミハイル「……ホッ。思ったりより素直じゃん………………」

 

 と思った次の瞬間、それはすぐさま覆される。

 

メイディア「じゃあお昼にまた来ますね。いっしょにランチしましょう……ダリーンっ♪」

 

 軽やかなステップを刻んで、遠ざかる靴音。

 

ミハイル「ダ……ダーリン……」

 

 これはまた困ったことになった。そっとドアを開けて廊下の外の様子を伺う。

 

ミハイル「昼休みはどこかに避難するか? しかしケガ人がこないとも限らないしな」

 

 保健医はあまり席を外せないのが難点だ。

 またお騒がせなのがやってくる。

さて、どうやってあきらめさせたものか。

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