忍者ブログ
NinjaToolsAdminWriteRes

ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

HOME ≫ Entry no.310 「レイディ・メイディ 27-5」 ≫ [317] [315] [314] [312] [311] [310] [309] [308] [307] [306] [305]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


レイディ・メイディ 27-5

 そのとき、思い立ったように氷鎖女がポンと手を打った。

 

氷鎖女「次の試験で1位を取れたら、ミチハル贈呈ってのは?」

ミハイル「アホーッ! 余計なこと言うなっ!! そしてミハイルだっ!」

氷鎖女「だって、どこかでカキッ☆っと線引きせぬと埒が明かぬというもの。ヴァルト殿もこれで助かった。結果よければ全て善ということで」

クレス「………………」

ミハイル「もし1位取ったらどーする!?」

氷鎖女「取れない取れない」

 

 手を軽く振る。


▽つづきはこちら

クレス「……む。僕もいるんだぞ」

 

 次の再試験はチーム制なのだ。メイディアだけの実力では測れない。

 

氷鎖女「ん?」

 

 クレスをしばし眺めて、

 

氷鎖女「うん、取れない」

クレス「ナーニィ~ッ!?」 ムキャ!

   「よーし、見てろ、メイディア! 1位だ、優勝だっ!!」

ミハイル「……優勝ってのはナイだろ……」

 

 大会ではないのだから。

 

メイディア「そうですわねっ! ワタクシたちの実力を甘く見ないでいただきたいわ!」

クレス「そうさ、僕らは無敵コンビで有名なんだっ!」

氷鎖女「うわぁ……初耳ぃ~」

 

 やる気なさげに拍手する氷鎖女

 そもそもこの二人はコンビを組んだことはない。

即席もいいところだ。

 

ミハイル「……なんか……平気そうな気がしてきた……」

氷鎖女「……だろ?」

ミハイル「え?」

氷鎖女「あ。うん……ゴホン。……で、ござろ?」

 

 わざわざ言い直す。

実は敬語が苦手な氷鎖女。

慣れた相手だとつい地が出てしまう。

 

氷鎖女「……ハッ」

ミハイル「どうした?」

氷鎖女「……………………うぉ……」

 

 再試験の話をしていて、唐突に思い出した。

そういえば、数日後に始まる再試験では自分も学徒として参加しなくてはならないハメになっていたのだった

 気が重くなってその場にへなへなとしゃがみこむ。

 

ミハイル「どうした?」

氷鎖女「……別に」

 

 クレスとメイディアは無邪気にも1位だ優勝だと意気込んでいる。

 そんな姿を眺めながら、氷鎖女はどうやって試験を欠席しようかと真面目に思い悩んでいた。

拍手[0回]

PR

●Thanks Comments

●この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
E-mail
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード ※投稿者編集用
秘密? ※チェックすると管理人にしか見えません

●この記事へのトラックバック

TrackbackURL:

≪ レイディ・メイディ 第28話 |PageTop| 安藤宅に集まって、 ≫

もくじ ▽

初めましての方へ☆必読お願いします ▽

金魚飼ってます☆ ▽

さらに金魚飼いましてん☆ ▽


ブログ内検索

カウンター

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

最新TB

フリーエリア


※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【ゼロ】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog