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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 26-9

クロエ「頑張れ頑張れメ・イ・ディッ!」

メイディア「まぁ……クロエ。ありがとう! ワタクシ、今まであなたのことを誤解しておりましたわ。意地悪でどうしようもないへちゃむくれだと思っていたけど……」

クロエ「……へちゃ……?」

 

 褒められているような、いないような……?

 

レク「頑張れじゃないだろ、止めないと。フェイト、行こう」

 

 引っ張って来た友人をせかす。

 

フェイト「何で俺がつれて来られなくちゃいけなかったんだ? 関係ないだろ」

 

 実は理由もらないままに流れで連れて来られてしまったのだ。


▽つづきはこちら

レイオット「ゴチャゴチャ言ってる場合じゃないわ、行きましょう、二人とも

 

 先に走りだす。

 

クロエ「あっ、ダメッ!」

レイオット「きゃあっ!?」

 

 その足にしがみついて、二人は転倒。

 

レイオット「放してクロエ!」

クロエ「ダメよ、これは神聖な戦いの儀式なのーっ!

 

 止めるの止めないので暴れる二人

 

レク「神聖な戦いの儀式ってなんだよ

フェイト「……サイテーだな、コイツも……」

 

 こちらの騒ぎに気をとられている間に私試合は始まってしまう。

 歓声が巻き起こるその中、転んで学徒たちに踏んづけられていた氷鎖女が足跡だらけでようやく立ち上がっていた。

氷鎖女「いかぬ。始まって…………あっ、わっ!?」

 

 いきなり腰に何かが巻きついてきて、体が浮いた。

 

リク「おはよう、先生。……見える?」

氷鎖女「…………見える」

 

 首をねじって振り向くとそこには同族に近い顔があった。リクだ。

 子供を高い高いされるような形で持ち上げられており、氷鎖女はみっともないと顔を赤らめる。

 

リク「あー、ゴメン、通してねー」

学徒たち「あっ、リク君」

    「リク=フリーデルスだ……」

    「あ、黒薔薇の…………」

 

 平均的身長のリクとてこの人ごみを通過するのは楽ではないハズなのに、彼が通ると自然に道が開ける。

 

氷鎖女「…………むぅ」

 

 教官であるにもかかわらず、通してもらうどころか気づかれもせずに踏んづけられていた氷鎖女の心境は微妙だ。

 

メイディア「ホーッホホホホ! 魔法の前では剣士なんて、モノの役には立たないですわ。近づく前に一撃で仕留めてみせます」

 

 いつもの高笑いを合図に私試合は始まる。

 魔力の溜め込みをせずに、すぐにその手から魔力弾を解き放つメイディア

 たっぷりと力を練り込んだ方が威力は上がるが、その分、遅い。

 剣士と魔法使いの戦いでは、スピードが勝負の分け目になる。

手数を多くして剣士の足を止め、近寄らせないままに仕留めるのが魔法使いの定石。

 剣士はその魔法を避けて懐に入り込めば勝ちだ。

 

氷鎖女「ごーるでんではナーダ殿にかなうまいよ。役者が違うわ」

 

 リクに連れて来られた氷鎖女がようやく人込みから脱出。

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