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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 26-7

 仕方ないとあきらめたのか、氷鎖女は大きく息を吸い込んでメイディアの方を向いた。

 

氷鎖女「これ、ごーるでん」

メイディア「ゴールデンって呼ばないでって言ってるでしょう! わからないブラックウンコですわねっ!」

 

 人形から手を放してキッと振り返る。

 

ヴァルト『……ゴールデン?』

氷鎖女「わかったわかった、ごーるでん。ヴァルト殿から事情は聞いた。あきらめれ。ヴァルト殿はうーと……ええと……そうだな、どうしよう」

ヴァルト「ビシッと」


▽つづきはこちら

氷鎖女「あ、うん…………ナーダ殿と」

ヴァルト「? ……ナーダ?」 ナゼそこで彼女の名が?

氷鎖女「デキておるでな」 ビシッとな。

ヴァルト「ブッ!」 

    「んな……勝手なコトを……!」

 

 思っても見なかった展開に驚いて噴出す。

 

氷鎖女「だって……その方が早いでござろ?」

ヴァルト「だからって……」

 

 二人、小声で会話

 

メイディア「そんな……」

氷鎖女「ホラ、とりあえず効果はありそうでござる」

 

 小刻みに肩を震わせている少女を示す。

 

ヴァルト「後でどう申し開きすればいいんだ、ナーダに」

氷鎖女「ウソも方便とゆうて事情を話せば……」

メイディア「だったら別れて、今すぐに!」

氷鎖女・ヴァルト「……エ? ……嘘……」

 

 同時に目を丸くする。

 ……そうきたか。

 

氷鎖女「あやや、それはホラ……いくらなんでも無茶苦茶でござるぞ、ごーるでん」

メイディア「おだまり、ミジン子!」

氷鎖女「ミ……ミジ……!?」

メイディア「みじん切りミジン子は黙らっしゃいな! このミジミジが!!

氷鎖女「………………」 青筋、ピキ…。

ヴァルト「ミジミジ……ぷっ……くくっ」

 

 ほんのちょっとだが、変にツボに入った様子のヴァルト。

 

氷鎖女「そこは笑うところではござらん」

ヴァルト「こ、これは失敬」

 

 あわてて笑いを収める。

 

メイディア「……ふん。よろしい。ワタクシ、直接交渉に行って参ります」

ヴァルト「……直接……」

氷鎖女「交渉?」

 

 メイディアがそう言い残して部屋を出て行ってしまい、残された二人は顔を見合わせる。

 

ヴァルト……騒ぎを大きくしてくれてドーモ……」

 

 恨みを込めた眼差しを突き刺す。

 

氷鎖女「…………ど……どういたしまして……」 どきどき。

   『だから俺に色恋ざたの話を持ち込むなって最初に言ったじゃんっ!! 無理っ!

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