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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 18-5

クレス「もう一発お見舞いするぞっ!?」

メイディア「ぶったらブタによく似てるっ!! 3年前からブタだった!!」

クレス「何ィ!? じゃっ、じゃあ、バーカカーバマーヌーケッ!! お前の母ちゃんデーベーソッ!!」

メイディア「何ですって!? もう一度言ってごらんなさいっ!! ワタクシのお母様はデベソなんかじゃありませんっ!!」

 

 先に出発したチームはすでに後ろ姿さえ見えなくなっている。

 

教官たち「……………」

氷鎖女「………………」

 

 懐に手を入れて、例のネズミ花火を取り出す。

 

氷鎖女「ていっ」

 

 火を点けて、ホイとメイディアたちの中心に投げ放った。

 シュルルルルッ!! すぱぱぱぱんっ☆


▽つづきはこちら

メイディア「キャーッ!!? 出たーッ!!!」

クロエ「エーッ!? エーッ!? 何コレッ!? 何の術~っ!?」

クレス「ぎゃあっ!?」

セルゲイ「うわっと!!」

ダレス「うわっうわっ!? 来る、こっち来る!!」

フェイト「!?」

 

 全員、一目散にスタートをきって走りだした。

 メイディアの荷物は結局、セルゲイが持つことになっていたが。

 

 

 ようやくラストチームを見送った教官たち。

 

ナーダ「やっと……行ったわね……。……見てるだけでつかれた……」

ヴァルト「…………」

 

 腕を組んで眉間に深いシワを寄せている。

 

ナーダ「ま。何にせよ、楽しみね。2年目からが本番だもの」

ヴァルト「そうだな。基礎をどのくらい応用できるか」

ニケ「それだけじゃないでしょ。小隊として機能できるかの訓練でもあるんだし」

氷鎖女「遠足みたいで楽しそうでござるな」

ナーダ「バカね。甘く見るんじゃないわよ。楽しくなんてあるもんですか。この悪天候の時期、いつ雨に降られるかわからない、足元はぬかるんでる。初めて組まされるお互いよく知らないメンバー。たかが山登りの宝探しレクリエーションだと思ったら大間違いよ」

ヴァルト「そうだな。途中ですぐキレる女剣士に毒舌エルフとか」

ナーダ「……ケンカ。売ってるのかしら?」

 

 細目になって横に立つかつての同期生を見上げる。

 

ヴァルト「例えばの話だ」

ナーダ「例えになってないのよ」

ニケ「それにしても、クレスはビリからのスタートかぁ。どのくらい挽回できるかな?」

氷鎖女「ニケ殿はよほどクレスがお気に召していると見える」

ニケ「まーね。教える側としたらさ、磨けば光る原石をみたら弟子に欲しくなるデショ。いいなぁ、ヒサメは」

氷鎖女「確かに磨いても光らない石ころに教えてもやり甲斐はないやもしれぬが……。特別思い入れは感じておらぬよ」

ニケ「そう? ゾクゾクしない?」

氷鎖女「それよりゾクゾクさせる方が愉快なので、ヒマを見つけて沢山の仕掛けを作って置いたでござる」

 

 学徒たちが向かった低い山を指し示す。

 

ニケ「………ハ?」

氷鎖女「早く監視室に行ってガキ共のあわてる顔を見てやるでござるよっ♪」

 

 珍しく上機嫌で建物の方へ跳びはねて行ってしまう。

 

教官たち「??」

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