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レイディ・メイディ 17-5
2007.12.12 |Category …レイメイ 14-17話
ジェーン「シラー……アンタ、どーゆー風に人の話聞いてるのよ」
シラー「聞いてたわよ。ちゃーんと。ケンカするほど仲が良いってネ♪」
アン「!!」
ジェーン「ハァ? 3カ月同じクラスでしょ? 今までのでどうやったら仲良しに見えるのよ。アレは水に油。犬に猿。わかる?」
シラー「わかる、わかる」
ジェーン「それにね、お嬢様は現在年上の彼氏追っかけてるの」
シラー「年上の? 誰、ソレ」
ジェーン「クロエのお兄様でメチャクチャ格好いいのよ 背が高くて、金髪で青薔薇の騎士なの♪ 惚れるのは無理ないってカンジ?」
シラー「へぇ」
ジェーン「それに毎月、ラブレター贈ってるのよね」
アン「……ああ、あの物凄い手紙ね。……ラブレターっていうのかな?」
シラー「熱愛じゃないの?」
▽つづきはこちら
ジェーン「どうなのかしらね? 幼児が近所のお兄さん大好きになってる図……みたいな……。“うさぎのぬいぐるみのキース君の次あたりに大好きなので、お嫁さんになります。”って」
シラー「おいおい、何よソレェ~。アハハ」
ジェーン「そういう子なのよ」
シラー「すでに決定してるのが痛いわね」
ジェーン「だって全体的にイタイ子だもの」
アン「ばっかみたい」
ジェーン「だってバカだもん」
シラー「プーッ!! 面白いわね。いつ打ち明けようか今からワクワクするわ」
ジェーン「何を?」
シラー「こっちの話♪」
退屈な授業が終了して、学徒たちは伸びをしたりあくびをしたりしながら、各々教室を出て行く。
メイディアは取り巻きに囲まれながら、アンの方を見ていた。
アンが気づかないフリを決め込んでいるのがわかったので、そのままこちらも無視することにした。
メイディア『ワタクシ、間違ってなんかいないわ』
隣のシラーブーケとも視線がからんだが、彼女とは知り合いにもなっていない。知らんふりでその場を離れた。