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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 17-5

ジェーン「シラー……アンタ、どーゆー風に人の話聞いてるのよ」

シラー「聞いてたわよ。ちゃーんと。ケンカするほど仲が良いってネ♪」

アン「!!」

ジェーン「ハァ? 3カ月同じクラスでしょ? 今までのでどうやったら仲良しに見えるのよ。アレは水に油。犬に猿。わかる?」

シラー「わかる、わかる」

ジェーン「それにね、お嬢様は現在年上の彼氏追っかけてるの」

シラー「年上の? 誰、ソレ」

ジェーン「クロエのお兄様でメチャクチャ格好いいのよ 背が高くて、金髪で青薔薇の騎士なの♪ 惚れるのは無理ないってカンジ?」

シラー「へぇ」

ジェーン「それに毎月、ラブレター贈ってるのよね」

アン「……ああ、あの物凄い手紙ね。……ラブレターっていうのかな?」

シラー「熱愛じゃないの?」


▽つづきはこちら

ジェーン「どうなのかしらね? 幼児が近所のお兄さん大好きになってる図……みたいな……。“うさぎのぬいぐるみのキース君の次あたりに大好きなので、お嫁さんになります。”って」

シラー「おいおい、何よソレェ~。アハハ」

ジェーン「そういう子なのよ」

シラー「すでに決定してるのが痛いわね」

ジェーン「だって全体的にイタイ子だもの」

アン「ばっかみたい」

ジェーン「だってバカだもん」

シラー「プーッ!! 面白いわね。いつ打ち明けようか今からワクワクするわ」

ジェーン「何を?」

シラー「こっちの話♪」

 

 退屈な授業が終了して、学徒たちは伸びをしたりあくびをしたりしながら、各々教室を出て行く。

 メイディアは取り巻きに囲まれながら、アンの方を見ていた。

 アンが気づかないフリを決め込んでいるのがわかったので、そのままこちらも無視することにした。

 

メイディア『ワタクシ、間違ってなんかいないわ』

 

 隣のシラーブーケとも視線がからんだが、彼女とは知り合いにもなっていない。知らんふりでその場を離れた。

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