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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 13-5

 夕食。食堂で。

 

レク「ガーネットさん、メッチャかっこいいよ~」

レイオット「私、ジャック小隊長さんと試合したの」

レク「エッ! 稽古つけてもらったのか? いいなぁ」

レイオット「レクの方はしなかったの?」

レク「うん、アドバイスとかはもらったけどね」

 

 秋から冬にかけては日が短いために外で訓練をする剣士学徒の終業時間は早い。

 まだ空いている食堂でレイオット、レク、フェイトが同席して食事をとっていた。

 フェイトの方は好きで同席したわけでなく、一人で食べているところへレクが当たり前のように隣に腰を落ち着けて、またまたレイオットもその2人を見つけてこちらにやってきたという図式だ。


▽つづきはこちら

レク「それで? どんなカンジ?」

レイオット「それがわっかんないの! あっと言う間に1本とられちゃって。でも外から見てるとすごく勉強になるのよね」

フェイト「その通りに体が動けば……だろ」

 

 黙々と食事をしていたフェイトが冷めた声で口を挟む。

 

レイオット「そう、それが問題なの。外から見てる分にはああすればいいんだとか思うんだけど、実際にまたやったらうまく立ち回れないかもね」

フェイト「頭でわかって体もその通りについていけたら誰も苦労しないさ」

レイオット「それはそうかー……」

レク「俺たちは徐々に努力してあがっていくしかないってことだね」

フェイト「それ以前にお前は言われたコト、ちゃんと理解してんのかよ」

レク「失礼だな、してるよ」

フェイト「どーだか怪しいモンだ」

レク「フェイトこそ」

フェイト「俺は注意は受けなかった。巧いからそのまま伸ばしていけってさ」

レク「ゔっ……」

レイオット「まぁまぁ、いいじゃない。これからこれから」

レク「……だよね。はは」

 

 レイオットはこの後、部屋に戻っても同じ話をルームメイトにしていた。

 

レイオット「ホントにスゴイんだからー」

メイディア「ふぅん……竹ホウキでねぇ」

 

 想像して、

メイディア「カッコ悪」

レイオット「ヒドイヒドイッ! 見たらそんなコト言えないんだからっ!」

 

 と、彼女は力説するが、実際に見たならあのエプロン姿でさらに馬鹿にされること請け合いだ。

 

レイオット「それにね、それにね、聞いて聞いて

 

 口元に握った両手を当てる。

 

レイオット「初対面の私に向かって、彼女って言ったのよ! カ・ノ・ジョって」

メイディア「? それが何か?」

レイオット「初対面で私を女扱いしてくれた人は今までにいなかったわ……」

 

 どこか遠くを見つめて指を組む。

 

ルームメイト一同「………………………………」

 

 それぞれ視線をさまよわせて、女の子からのラブレターやプレゼントの山を見やる。

 

メイディア「聞き間違いではございませんの?」 核心、ズバッと。

ルームメイトたち「ヒィッ!?」

レイオット「んなっ!? ヒドイ! ちゃんと聞いたんだから」

     「世の中にはちゃんと目がいい人もいるのよ」

クロエ「青薔薇のジャック小隊長?」

レイオット「そう」

クロエ「じゃあお兄ちゃんも来てたのかなぁ」

モーリー「なんで? アンタのお兄ちゃん、正騎士なの?」

クロエ「うん。ガーネットっていうんだけど……、ジャックさんといつも一緒にいるから今日も一緒かと思って」

レイオット「ガーネット? 兄妹だったんだ。名字が同じだったからもしやって思っていたけど」

ジェーン「すっごぉい! どーしてもっと早く正騎士のお兄様がいるって言わなかったのよぅ!」

クロエ「どうしてって……別に……言う機会も特になかったし……」

ジェーン「きゃあ、スッゴイ! ねぇ、紹介してよ いくつなの? カッイイ?」

モーリー「私も私もぉ~ 紹介してして~♪」

 

 身を乗り出す。

 

アン『私はリク君一筋だもん……』

 

 とか思いつつ、実は興味津々でちゃっかり耳だけは傾けている。

 

クロエ「ダメ! ダメよ」

ジェーン「どぉして~?」 ぶー。

クロエ「どうしてもっ。ダメったらダメ!」

 

 腕を組んで顔を背ける。

 

モーリー「いいもん。クロエに聞かなくても。レイ様に聞くから。ね、レイ様、ガーネット様ってカッコよかったぁ?」

レイオット「うん、まぁ……その……」

 

 クロエから放たれる殺気を感じて口ごもる。

 

レイオット「わ、私はホラ、習ったの違ったし……よくわかんなかったかな ホラ、距離もあったから」

モーリー「えぇ~」

メイディア「クロエさんったら、お兄様に自信がナイのかしら?」 ふふん。

クロエ「ちっがうもん! お兄ちゃんは強くてカッコイイんだからっ……って……あ」

メイディア「ひっかかりましたわね。ホホホホホホ」

レイオット「まーたそういうイジワルしてぇ、メイディ」

メイディア「クロエったら、なんて甘えっ子なのかしら。15にもなって。クスクス」

クロエ「別に甘えてなんか…………そんなこと言ったらメイディアだっていつもウサちゃんのぬいぐるみと一緒に寝てるじゃない」

メイディア「こっ……これは……これは……そう、抱き枕ですわ」

クロエ「じゃあ私に貸して」

メイディア「んまっ! どーしてワタクシのキース君を貴女なんかに貸さなければなりませんのっ!? キース君はワタクシの物ですっ! 誰にも渡しませんっ」

クロエ「ホラ見なさいよー。メイディはウサちゃんがナイと眠れないんでしょ? 甘えっ子はそっちね」

メイディア「違います。貴女デス」

クロエ「いいえ。メイディよ」

レイオット「ホラホラ、ケンカはやめて。そろそろ消灯の時間でしょ」

 

 そういえばそんな時間か。

 各々ベッドにもぐりこむ。

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●Thanks Comments

キース君w

うさだしw
意外なところで登場、ちょっと嬉しい☆

なんかホグワーツ(ハリポタ)といい、薔薇騎士団といい、寮生活ってちょっと憧れちゃったりするよね~。
実際はプライベートあんまなくて大変そうだけど…。でも友達が家族みたいなものだから、強い絆が生まれるよね☆
あ~でもメイちゃんと同室は大変そうで嫌だなあ…メイちゃん好きだけど、それとこれとは別~w

From 【 ぱんだ】2007.11.21 00:02編集

寮生活はイヤン

ゼロはオタクなので、寮生活は困るべよ。
一人部屋ならまだしも。
妄想族なのバレマッスル;
ハァハァ。

メイディは友達になるのも嫌です(笑)

From 【ゼロ】2007.11.21 00:08編集

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