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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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雨が雪に変わる頃 7

「アンタ、今までどこほっつき歩いていたのさっ」

 

 涙ながらに私を責め、その場にしゃがみこみました。

 

「早く行っておやりよ」

 

 私はこの女は変だと思いました。

 それで、敷居をまたいで小雪さんに言いました。

 

「雪はもうちょっと待って下さいね」

「………………」

 

 アレ? 返事が返ってきません。

 

「…小雪さん?」

「小雪さんっ!?」

 

 横たわった小雪さんの顔には何故か白い布が乗せてありました。


▽つづきはこちら

「小雪さん、小雪さん」

「小雪さんっ」

「………………………」

 

 蝋燭の火が少し、揺らめきました。

 お顔の布も、少し揺らめきました。

 私は少しホッとして側に座った。

 

   …なんだ、やめて下さいよ、小雪さん。何度呼んでも返事がないし、動かないから………」

「………………………」

「…………てっきり…」

 

 風か吹いた。

 

「…てっきり…」

 

 白い布がめくれて色のない唇がのぞいた。

 

「…小雪さん…?」

 

 ……小雪さんは、息をしていませんでした。

して、いなかったんです。

 私は。

 私は、狂ってしまうかと思いました。

 天に向かって咆哮しました。

 左右で色の違う、金と銀の両眼から、透明な液体があふれ出しました。

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