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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 66-18

 この間、町に二人で出かけたときに買ってもらった天然石のブレスレットを無意識にいじる。
 最近はすっかりこのクセがついてしまった。
 恥ずかしくて手持ち無沙汰のときも、暇をもてあましているときも、イライラを募らせているときも。
ついこの仕草をしてしまうのだった。
 
アン『先生にはあれほどリク君を悪乗りさせないでってお願いしたのにな』
 
 そんな彼は今も正義の味方?カイルと戦いを繰り広げ、悪役ぶってどったんばったん。
 相手が鎮であろうがなかろうが、悪ノリするときはする。
 円の動きだって披露してしまうぞ。
 
カイル「うわあっ!? それよせ!! 怖いだろ!!」

▽つづきはこちら

リク「このスピードについてこれるか、円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き円の動き!!」
 
 両腕を広げて横走り。
 
リク「ささささささっ。ささささささっ」
 
 効果音は自分で言っちゃう。
 
カイル「うっわー! よーせーっ!!」
クレス「キモチワルイんだよっ!」
 
 得意になっているリクの背中をクレスが蹴り、前に倒れてカイルを巻き込んで、騒ぎは終了。
 いつもヒサメクラスは大騒ぎだなと廊下を通りかかる生徒たちが開けっ放しになったドアから見物していく。
 一通りの騒ぎが収まると生徒たちはそろって教室を出る。
 その波に乗ってアンと悪ふざけが過ぎて苦笑いを浮かべているリクも一緒に歩き出す。
 
アン「あっ」
 
 廊下に出る前に大事なブレスレットが何かに引っかかってしまった。
 リクはアンが遅れたのに気がつかず、他の方向から来たクロエを見つけて何か話を始めてしまう。
 自分の知らない会話をして欲しくないアンは、あせってブレスレットの金具が何に引っかかっているのかを確認せず力任せに腕を引き寄せた。
 
ジェーン「ちょっと、待って、アン!」
 
 違和感を感じたジェーンが短く叫んだけれど遅かった。
 引っかかっていた先はすぐ横にいたジェーンの服で、無理に引っ張ったためにほつれる。
しかも急に取れたものだから、勢い余った腕がジェーンの顔に当たってしまった。
 
ジェーン「痛っ」
 
 金具がジェーンの頬を傷つける。
 
アン「やだ! ブレスレットがっ」
 
 しかしとっさにアンが心配したのは、彼からもらったブレスレット。
 一瞬、ジェーンの表情が固まった。
 
ステラ「大丈夫?」
ジェーン「あ、うん。平気」
 
 一連の行動が目に入ったステラが心配の声をかけてくれてジェーンは笑顔を向ける。
 
ステラ「アン! ちょっと今の酷いよ!?」
ジェーン「いいって、いいって。大したことないから、このくらい」
 
 アンの耳にステラの注意も届いていないようで、人ごみを掻き分けクロエとリクの会話に参加しようとしている。
 
ステラ「んもぅ!」
ジェーン「あはは。私に免じて叱らないであげて? たまたまだし。いつもは人に気を使う子だから」
ステラ「まぁ……そうだね。気づかなかっただけね。そういうこともあるか」
 
 日頃の行いか、とりあえず揉め事にはならずに済みそうだ。
 
ジェーン「余裕がないのよ、今。相手はあのリク君だし。いつも釣合わないとか悩んでるから」
 
 肩をすくめて苦笑いする。
 
ステラ「……疲れる恋だね」
ジェーン「そだね。私も人のこと言えないけど」
ステラ「そう?」
ジェーン「男の子って年上に憧れはするけど、恋愛の対象っていうとどうしても同い年とか年下が好きじゃない? 守ってあげたくなっちゃうような……。私、そういうタイプじゃないもん」
 
 切れた頬をさすって苦しい苦笑いを浮かべる。
 
ステラ「そんなことないって」
ジェーン「ありがと」
ステラ「ほら、保健室行こう。痕になったら大変」
 
 構わないと言うのに大げさなステラはジェーンを引っ張って保健室に向かう。
 それを横目に見かけたアンは、自分が原因だと知らずにクロエを促した。
 
アン「ステラがどっか行くみたいだけど、いいの? ねぇ、いいの? ステラ行っちゃうよ?」
 
 ステラとクロエは幼馴染の親友同士。
 専攻が違っても時間の許す限りは行動を共にすることが多いのだ。
 ほんの数ヶ月前のアンとジェーン、モーリーのように。
 
クロエ「あ、うん。それじゃあね、二人とも」
リク「うん。また後で」
アン「……バイバイ」
 
 一度振り返って手を振ってから、クロエはステラを追うために身を翻した。
 
クロエ『もしかして邪魔だったのかしら』
 
 ステラのところへ行くように強調された気がして、厄介払いだとわかり、頭を拳で軽く叩く。
 
クロエ『そんなつもりじゃなかったんだけど……悪いことしちゃったかな』

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●Thanks Comments

ぬほー

この三角関係はどうなるんやら・・・
リクの気持ちはどっちに傾くのかな~
今のとこアンに重きを置いてるって感じはしないな。


ぁ、もしかして大穴で
・・・ヒサメっち?笑

From 【望.2008.10.06 08:57編集

ナイからっ!(笑)

ヒサメっちナイナイ!^_^;
っていうか三角関係にすらなってないし(笑)
誤解に誤解が重なってすっこりプレイボーイ扱いなリクです(笑)
でもリクも悪い。

From 【ゼロ】2008.10.06 09:27編集

うーぬ。

そうやって力いっぱい否定するとこが怪しいぞ~
とどっかのオッサンみたくからかってみたり(笑)


まさしく罪な男って感じですね(笑)

From 【望.2008.10.06 09:43編集

とりあえず、

アンの心の目に装着されているメガネ!?を取り外さないと、現実はおかしな方向に曲がってゆくばかりです(笑)

罪つくりな男です、リク(笑)
アンのことは恋愛対象になりきれてませんから^_^;

From 【ゼロ】2008.10.06 10:09編集

アン必死。

アンって本当にリクのこととなると必死だね(^-^)
彼女だからもう少し安心すればいいのに....ってリクがヒサメ先生を追いかけ回したり、必殺、円の動きで..........ってもしかしてこれがクロエに任せてほしいと言ってたリクの「当たって砕けろ作戦」なの!?

From 【あっぴ】2008.10.06 23:17編集

これは、

当たって砕けろ作戦ではなく、ただの素です(笑)
希月さんとのメールやりとりでリクの変な行動が浮上。それを本編で使ってしまえというだけです(笑)

From 【ゼロ】2008.10.06 23:23編集

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