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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 66-17

 しかし、残念ながらこれだけでは終らない。
 カイルの振りまいた災いの種は、ヒトサマをノリで蹴散らしておいて陽気に笑っているリクの上にも降り注ぐのだ。
 俺は関係ありませんヨでは済まないのだった。
 災いは忘れた頃にやってくるが、本当はすぐそこに原因がいたりもした。
 
アン『……なんで参加しているの、リク君       !?』
 
 カノジョの激しい嫉妬に気づくことになく、リクも鎮の視線を追ってナーダとリーズの方を見ている。
 

▽つづきはこちら

リク「赤薔薇と白薔薇だねー、まさに」
鎮「うん」
リク「いいよね、美女が並んでると」
鎮「うん」
リク「華やかでね」
鎮「うん」
リク「ところでこれから放課後空いてる? 話したいことがあるんだけど」
鎮「うん。……? あっ。ダメ」
リク「なんで」
鎮「用ならここで聞く」
 
 赤薔薇、白薔薇の誘惑から立ち返って、リクの方に向き直る。
 
リク『むっ。バリアを張られている……!』
  「先生」
鎮「うん?」
リク「俺のこと、避けてない?」
鎮「避けてるよ?」
リク「でもなんか避けられている気が……って、避けてんの!?」 がんっ!?
鎮「だってクロエとグルになって拙者をイジメようとするし」
リク「最近、網で追いかけないじゃん」
鎮「同じことよ」
リク「それは先生が話を聞いてくれないから……」
鎮「モゲス!」
 
 突然、前触れもなく叫んで両手を空へと突き出す。
 
リク「えっ!?」
鎮「ミポピッピョマロモッタ!」
リク「ちょっ……えっ? ええっ!?」
鎮「……さらばっ!!」
 
 謎の音声を発して、煙に巻いた。
 そして逃げ去った。
 
リク「………………………………あ。……やられた!」
 
 しばらくポカンとしていたリクは、単にはぐらかされたのだと気づくまでに1分46秒要したという。
 もちろん、その頃には鎮の姿などとっくにはるか彼方だ。
 
リク「な、なかなか手強い……へぼあっ!?」
 
 言った1秒後に美形少年リクはカイル&クレスの薄っぺら友情・奇跡の僻みダブルキックをお見舞いされてきりもみ状に吹っ飛んでいくことになる。
 
アン「キャー!? リクくーんっ!??」
カイル「彼女持ちが欲かいてんじゃねーぞ、ゴルァ!! お前なんか絶交だー!!」
 
 何故かキックお見舞いしたカイルが泣きながら走ってどこぞへ消えてゆく。
 
クレス「僕だって、ダイヤモンドチェリーが待っているんだからな! 悔しくなんてないぞっ!!」
 
 強がりを残してクレスも走り去った。
 本当は裏人気があることに気づきもせずに。
 
ステラ「あの4人、一体、何がしたかったのかしら?」
シラー「さぁ……バカなんじゃないの?」
ステラ「それは見れば判るとおりだけどね」
 
 ステラとシラーが肩をすくめて立ち去る。
 すでに他の生徒たちも戻っていなくなっている。
 残ったのは右往左往するアンとくの字に折れ曲がってぴくりともしない天才児だけだった。
 
 
 先日のことがあってからというもの、気が気で仕方のないアン。
 リクとクロエは以前よりも親しさを増したようで、二人でコソコソと話し合いをする。
 単なるアホ教官だと思っていたのは実は隠れ年上美女?だったりして。
 リクはその教官に惑わされて?ばかりいるし。
 けれどリクに対して、強い態度には出られない。
 それに悪いのは彼ではないのだ。
 ……彼では……
 
リク「キエエエエェェェイッ!!!!! センセイ、隙ありィィィ!!!!!」
鎮「!??」
 
 昨日の仕返しか、奇声を上げて捕獲しようと動き出す、ハンター・リク!
 威嚇にビビッた相手が動きを止めると両腕を広げてガッ!!と捕らえた。
 
鎮「フギャアァァ            !!!!!」
 
 ジタバタと死に物狂いで暴れる鎮。
 こちらも悲鳴がもはや獣。
 大怪獣決戦! などとタイトルをつけて、クラスメイトたちが大喜びだ。
 どうして、あの二人はああなのか。
 見つめているとむくむくとアンの中に得体の知れない不快な感情が湧き上がってくる。
 
アン『悪いのはリク君じゃないのよ、悪いのは……』
リク「捕まえたァァァ!!!」
 
 目がキラーン☆
 
アン『リクくんじゃ……』
鎮「シャアァァァッッ!!!」
リク「ふはははは! そう毎度逃げられると思うなぁっ!!」
アン『………リ…ク…君…じゃ……』
 
 だんだん、自信がなくなってきた。
 暴れる猫でも捕まえるように抑え込んで、
 
リク「ここは平和に話し合いだよ、センセー!」
鎮「これは実力行使と言って、話し合いでわナイ!!」
 
 身長差、約20センチ。
持ち上げられれば足は届かないし、もはや子供と大人のケンカでしかない。
余裕のリクにまたも邪魔が!
僻み根性丸出しにしても全く恥じない男の中の男、カイル=セノ=バックレーである。
 
カイル「シズカさん! 俺が身代わりになりますから、さぁ、逃げて下さい!!」
 
 リクの背中を羽交い絞めにして叫ぶ。
 
鎮「何!? “シズカさん”!?? ……まぁいいや、頼むでござるぞ、正義の味方!!」
リク「えっ、シズカさんなの!? ええーい、とりあえず、邪魔者は消す!」
 
 なんだかよくわからないけどノリがいいぞと外野が声援を送る。
 そんな中、アンは一人げんなりしている。
 男の子ってどうしてこう……

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●Thanks Comments

た、楽しそう・・・

良いなぁ、ヒサメっちを捕まえられて(´・ω・`)


てかいつになったらメイメイ出てくるんだーフギャー(`皿´)←獣
寂しいからナツメ漫画にめっちゃ登場させちゃろぅ・・・フフフのフ川 ̄∀ ̄Ⅲ

From 【望。】2008.10.06 00:21編集

す、すみません……(滝汗)

次の展開思いつかなくて引き伸ばしている感があったり……(爆)
そうこうしている内に別の話を入れたくなって、メイ復活が遠のいてみたり……(滝汗)

ナツメ漫画、楽しみにしてマッスル☆

From 【ゼロ】2008.10.06 00:33編集

メイメーイっ

出るまで呼び続けるぞぉ(笑)
でも、まぁ・・・ヒサメっちが出てるからとりあえず
良しでござい(笑)


From 【望.2008.10.06 08:59編集

一応、

劇的に登場は考えてますので。はい^_^;

From 【ゼロ】2008.10.06 09:28編集

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