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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 54-13

 シラーと入れ違いに白薔薇組のクロエとモーリーがやってきた。
 ルームメイトの彼女たちももちろん、知っているわけだ。
 
クロエ「レイオット……」
レイオット「クロエ……」
二人「ふぇぇ~んっ!」
 
 抱き合って泣き出す。
 
モーリー「なーんか意外ぃ~。メイディア死んで泣く人っていたのねぇ」
 
 モーリーは物珍しそうに抱き合って慰めあう二人を眺めていた。
 
レク「そりゃあ……」
フェイト「……………」
モーリー「お人よしなのかしら。それとも雰囲気に流されちゃうたちなのかしらねぇ?」
レク「友達……だからだよ」
モーリー「アタシは泣かないなぁ。友達死んでも。たぶんだけど。ママが死んだら泣くけどさぁ、友達じゃ、生活何も変わらないじゃん」
レク「そこにいた人が消えてなくなっちゃうのは、やっぱり………寂しいよ。親しかった人なら、な

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レイディ・メイディ 54-12

レク「メイディが……」
フェイト「……死んだ?」
 
 三人の間に沈黙が降りる。
 
レク「ちょ、ちょっと待ってよ。メイディはお嫁に行ったんじゃ……」
レイオット「………うん……」
フェイト「まさか……」
 
 自殺?
 そんな単語が脳裏をかすめた。
 あれだけ嫌がっていた結婚。
 皆に形見わけ。
 心臓がどくんと大きく脈打った。
 
フェイト『メイディア……!』
 

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レイディ・メイディ 54-11

 1週間後の薔薇の騎士団養成所。
 
「一本! それまで!!」
 
 レイピアが跳ね上げられた。
 本日、これで3回目である。
 女子生徒達の残念なため息があちこちで起こった。
 
レイオット「……………」
女子たち「レイ様、気にしないで。不調のときもあるわよ!」
    「そーよそーよ」
    「ダレスが悪いのよ、あのゴリラ」
ダレス「俺かよ!?」
 
 矛先は対戦相手のダレスに向いた。
 

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レイディ・メイディ 54-9

 ヶ月近くも前から花嫁を片っ端からさらっていたのは、目的が一人ではなく、手当たり次第と思わせるため。
 妾を間違ったようにしてさらったのもメイディアという個人などは知らない、ただ花嫁をさらっただけだと思わせるためである。
 どこからたぐっても自分にたどりつかないように、目くらましのつもりであった。
 怪盗に異形を選んだのも、例え布の下を目撃されても魔物として片付けさせるためだ。
 ただし、捕まってマリオネットだと見破られてはならない。
 人形というキーワードから人形師の名が浮上しては都合が悪いのだ。
 人形師といえど、人形を作るだけでまさかこんなに離れた距離から繰っていようとは誰も思うまいが、公爵も魔術師だ。
万が一、人形を操る魔力の細い糸に気づかれないとも限らない。
それだけは避けなければならなかった。
まだ自分の平穏を維持するためには。
 

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レイディ・メイディ 54-10

 悲報は、すぐに両親の元へ届いた。
 嫁入りの際、ついていった使用人が戻った直後のことだ。
 それから数日遅れて血染めの花嫁の遺体が届く。
 
伯爵夫人「ああああっ!!! メイディア!! メイディアァッ!!」
ばあや「お嬢様、目を開けて下さい、お嬢様!!」
メイド「やっぱり……私が最後までついていれば……」
 
 死因は転落死。
 花嫁がさらわれる騒ぎがあってはエグランタインの名誉にかかわるので、怪盗のことはふせられて簡素に報告された。
 
伯爵「転落死とはどういうことだ? ……まさか自害じゃあるまいね?」
夫人「何てことをおっしゃるの!? メイは強い子です! そんなことはしません! どこまで勘ぐれば気が済むのかしら、こんなときに!! 少しは悼んであげたらどうなのです!?」
 
 涙ながらに母親が冷たい夫にくってかかった。

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レイディ・メイディ 54-8

 一方、その花嫁怪盗を待ち伏せていた5人の異邦人は、それぞれ刀を抜いて、静かな殺気をみなぎらせていた。
 兵士に追われた花嫁怪盗が中庭に逃げ込むと、まずは鉤爪(かぎづめ)を装着した冴牙(さえが)が襲いかかり、同時に紅一点の初(はつ)が楔形(くさびがた)の小形武器を投げ放った。
 
泥棒「…………」
 
 花嫁怪盗は剣を抜いて、鉤爪に応戦し、楔の武器は無視して刺さるに任せた。
 
初「くないが効いていない!?」
悟六「下に鎧を着ておるに違いないわ」
 
 続けて、悟六(ごろく)が振り回していた鎖鎌(くさりがま)の分銅(ぶんどう)を投げ付ける。
 自由を奪うつもりだったが、怪盗は上に飛んでこれを逃れた。
 
炎座「逃すか!」
 

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レイディ・メイディ 54-7

 突如、爆発が起こった。
 生まれたてのダンラックは潰れてひしゃげて、ただの肉塊に。
 触手は千切れて弾け飛び、床や壁に叩きつけられる。
 
ダンラック「イッターイ!!」
 
 ベッドの上にいる本体のダンラックが股間を押さえて丸まった。
 
メイディア「あうっ!?」
 
 メイディアも床に尻餅をついたが、壊れたドアが目に入るとすぐに立ち直って駆け出した。
 
メイディア「助けてっ! 助けてっ! 助けてっ!!」
 
 長く薄暗い廊下をひた走る。
 ちらりと後ろを振り向けば、裸身の男たちが追いかけて来ていた。
 爆発はどうして起こったのかわからない。
 自分で魔法を唱えてはいないし、そんな余裕もなかった。
 

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