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レイディ・メイディ 54-6
2008.07.24 |Category …レイメイ 52-54話
ダンラック「やっぱり初夜は純白ドレスじゃないと。それを皆で引き裂くのがたまらないのですよ。フォッフォッフォッ」
先程までの覚悟は1秒ともたなかった。
顔は青ざめ、足はにわかに震え出す。
ダンラック「今宵は皆のお姫様。仲良くしてあげて下さいねぇ」
ドアの前につっ立ったままの花嫁を男たちが捕まえにくる。
こんな大勢で、自分をどうしようというのか。
メイディアは恐怖のあまり、歯を鳴らした。
メイディア「いっ! やっ! あっ! ……いやあああああーっ!!!!」
背を向けて、闇雲にドアを叩いた。
▽つづきはこちら
メイディア「開けて、開けて!! 助けて、殺される!!」
ダンラック「殺しなんてしませんよ。大丈夫。これから長い夜の宴。メイちゃんもすぅ~ぐ気に入りますからねー?」
メイディア「イヤッ! イヤッ!! お母様、お母様!!」
ダンラック「あらあら。カワイイことぉ。ママはいませんよ」
メイディア「触るな、汚らわしい!!」
男たちに腕をつかまれて強く払いのける。
メイディア「助けて、お母様! お父様っ!! ばあや! ばあやっ!!」
力の限りドアを叩いてみたり、ノブを回してみたりしたが外から鍵がかかっている。
男が触れようとすれば、近づけさせないように暴れた。
ダンラック「うふふ。こうでないと楽しくありませんね。でもあんまり待たされると僕チャンも我慢できなくなっちゃうなぁ」
裸の公爵がベッドの上で巨漢を揺らすと、足の間からいくつもの触手が頭をもたげた。
メイディア「!?」
ダンラック「ウホホホッ。こっちへおーいで、メイディアちゅわーん♪」
伸びた触手は素早く床を走り、メイディアの足首を捕らえた。
メイディア「なっ!? ばっ…化け物っ!?」
いくつかの触手は体をはい上がり、きつく巻き付いてメイディアの自由を奪う。
メイディア「かはっ!?」
『くっ……苦しい…! 骨が……折れる…ッ!!』
持ち上げられて、床から足が離れた。
メイディア「うぐ………ぐっ」
触手が衣服の中をはい回ったが、抵抗する術もない。
胸の間から現れた触手が顔をなめ回す。
嫌な匂いのする粘液がまとわりつき、たまらなくなって顔を背ける。
やがて小刻みに動いていた血管だらけの触手が大きく腫れ上がり、なんと、そこから人の顔が現れた。
触手「メイディアちゃん」
メイディア「!!」
触手がかたどったのは、公爵の顔だった。
触手「君がお嫁に来るまですっかり忘れていたよ。あの現場を目撃したちっちゃな女の子がメイちゃんだったなんて。初恋の人を殺したのが君だとなんでわかったか、今、教えてあげようねぇ?」
気が付けば、あちこちに公爵のいやらしい顔が浮かび出ている。
メイディア「きっ! きぃやぁぁっ!!?」
触手「そうだよ、そうやって大きく口をあーんしたときにねぇ。おじさんを……」
触手がまた細かい痙攣を起こすと顔の部分が盛り上がり、続いて肩、胴体、腕が形成されてゆく。
触手「ダンラックおじさんを飲み込ませて……」
とうとう、触手から粘液にまみれた小さなダンラックが生まれた。
ダンラック「先生を……操っていたんだよぉ~っ!!」
悲鳴を上げるメイディアに向かって小ダンラックが飛ぶ。
メイディア「きゃあああああっ!!!!」
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