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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 45-8

 それでもって本日、午後の授業。教養。ここでもやっぱり……

 

女教官「……………」

リク「……………」

氷鎖女「……………」

女教官「……あの………ヒサメ……さん……?」

氷鎖女「あ、いや、拙者のことはお気になさらず、どうぞ、進めて下され」

 

 生徒のひざの上に乗せられて、何故か授業に参加?している同僚を前に女教官は汗を垂らした。

 

リク「あ、コレはおとなしい生き物なので、大丈夫です」

女教官「………………」

 

 その他の生徒も興味深げに、そちらを見ている。

 

氷鎖女「こ、これ。誰だ、今、髪を引っ張ったのは? ヒトが振り返れないからって」

クレス「ぷっ。クスクスクス」

氷鎖女「おのれか、クレスぅ。後で覚えておれ」

リク「先生、暴れないでよ」

氷鎖女「あう」

女教官「……………」

 

 


▽つづきはこちら

 本日最後の授業でも……

 

氷鎖女「あっ! 先生、拙者、それわかるでござる」

教官「ヒサメ先生は黙っているように。……手を挙げてもダメです」

氷鎖女「…………」

 

 生徒達の笑いがどっと沸き起こる。

 

クレス「バカじゃないの?」

氷鎖女「うむむ……ついうっかり」 しょぼん。

 

 ようやく授業終了。

 

氷鎖女「つ……疲れた……ハァ、ミハイル殿はまだかぁ」

リク「俺もちょっと疲れたかな。足がしびれる」

氷鎖女「す、すまぬ」

クレス「しょうがないな、お前らそろってマヌケなんだからー。僕もミハイルの手伝いして急がせてきてやるよ。恩に着てよね」

氷鎖女「ク、クレス、良い子でござる!!」

クレス「ま、まぁね」

 

 照れて鼻の下をこする。

 

リク「じゃあ俺ら、この教室にいるからー。ヨロシクー」

クレス「わかった」

 

 物珍しさに集まった人だかりをわけて、クレスが教室を出て行った。

 

リク「服は脱げないし、下手すると夜はこのまま一緒に寝ることになるのかな? ちょっと狭いけど、ま、いいか。仕方ないね」

氷鎖女「うえぇぇええぇ!?? よ、よくない、よくない!!」

リク「そんなに全身全霊で拒否しなくても……傷つくなぁ」

氷鎖女「おのれが寝返りでもうとうものなら、いかがいたす!? 朝に冷たくなっていたかないわ!! 薔薇の騎士団養成所、教官、学徒に潰されて圧死……!! そんな新聞の見出しになりそうな死に方はイヤァァー!!! うわーんっ」

リク「ならない、ならない」

氷鎖女「だって昔飼ってたネズミと一緒に寝たら、つぶしちゃったもん~っ!! あうあう」

リク「うーん、それはトラウマだね。っていうか、そもそもネズミと寝ちゃダメだから」

シラー「パニックした先生なだめるのも大変ね、リク君」

 

 人だかりから抜け出して、リクの目の前の机に腰掛ける。

 

リク「やあ、シラー。ペンダントは見つかったんだ?」

 

 豊かな胸に鈍い光を放つロケットペンダントに気が付いた。

 

シラー「ええ」

リク「…………メイディだった?」

シラー「……………」

リク「……………」

 

 かちあった視線をそらして、

 

シラー「さぁ」

リク「さぁって?」

シラー「モーリーが誰かから取り返してきてくれたのよ。……その子が可哀想だから、名前は聞かないことにしたわ」

リク「それじゃ、メイディじゃないかもしれないんだよね?」

シラー「…………」

リク「謝っておいた方がいいんじゃない?」

シラー「メイディア様かもしれないわ」

リク「違ったら困るよね」

シラー「盗って得する人、他にいないから」

リク「メイディもしないよ」

シラー「リク君は、メイディア様をずいぶんとおかばいになるのね」

リク「かばってるんじゃなくて、疑問に思っているだけさ」

シラー「これは私たちの問題だから」

 

 うるさく感じたのか、笑顔を引っ込めて教室から立ち去ってしまった。

 

氷鎖女「?」

 

 シラーを見て、リクを見る。そんな氷鎖女に気づき、

 

リク「何でもないよ」

氷鎖女「さよか」

カイル「なぁ、なぁ、リク」

リク「うん?」

カイル「ヒサメ先生の仮面、取れるチャンスじゃない? 逃げられないし」

 

 カイルがとんでもないことを言い出した。

 

リク「あ」

氷鎖女「!!」

ジェーン「それいい♪ 見たい見たい。どんな顔してんの!?」

氷鎖女『ぎっくー!!』

ステラ「興味あるわね」

アン「う、うん」

 

 つられて周りも騒ぎ出した。

 

氷鎖女「こ、これ……妙な所に関心を示すでない」

 

 さっと青ざめる。

 

リク「………………」 じぃ~っ。

氷鎖女「こっ、これをとられるくらいなら、今ここで魔法を唱えて皆殺しにしてくれる」

カイル「どうしてそんなに嫌なんですか」

氷鎖女「いっ、いっ、色々あるのでござる」

ジェーン「私、動物っぽい顔だと思う。イタチ系?」

リク「イタチ…!」

ステラ「ハムスターじゃないの?」

リク「ハムスター!」

カイル「割りとタヌキ」

リク「タヌキ!?」

アン「女の子だったりして……なんて。えへっ」

ステラ「まさか」

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