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レイディ・メイディ 42-25
2008.06.20 |Category …レイメイ 42話
レイオットが止めに入ったが、今度ばかりはフェイトの怒りも冷めやらない。
他の面子と違って、彼は試験でも立て続けに彼女の独断と先走りにしてやられているのだ。
フェイト「……今回はな。でも毎回こう独りでつっぱしられちゃ、たまらないな。善かれと思ったって、結果が伴わなければダメだ。あれじゃいつか仲間を殺す」
リク「……正論だね」
それまでおとなしく聞いていたリクがぽつりと言った。
レク「……リク」
てっきりメイディアの味方をするのだと思っていた彼がフェイトの意見に賛同したので少々驚いた。
けれど、冷静になって思い返せばそうだったかもしれない。
彼は1もなく2もなくメイディアの味方というわけではなかった。
クラスメイトとしてちょっかいを出すのは好きなようだが、意見がそろったところなど見たことない。
むしろ、メイディアの傲慢な言動に平気でチクリとイヤミを刺すのが普段の彼だったことを思い出した。
▽つづきはこちら
リク「メイディはその場での状況判断が甘い。……目の前にある物事しか捕らえられないんだよ」
レク「そうかもしれないけど……」
レイオット「…………」
何とかメイディアを立ててあげたかったレクとレイオットは一緒に黙ってしまう。
フェイト「何かと言えば、“自分が自分が”だからな。目立ちたがりのお嬢様は」
レク「そっ、それは確かにそういうところも多分にあるけど! でも、でもそれは…っ」
フェイト「今回だって大かた、クロエを救って一躍ヒロインになりたかったんだろ」
レク「!!」
フェイト「薄っぺらな……」
言い終わる前にレクの拳が飛んでいた。
遅れてフェイトが床にはいつくばる。
フェイト「…っつ」
口元に手を当てると、血がついていた。
唇が切れたのだ。
フェイト「何をするっ!?」
勢いよく立ち上がって、レクの胸倉をつかむ。
レク「一躍ヒロイン!? ……そんなんじゃないっ!!」
こちらも負け字と相手の胸倉をつかみ返す。
レク「メイディは必死だったんだぞっ!! 自分がなんとかしないとクロエがつれ去られると思ったんじゃないかっ!! その場になったら、俺だってそうだったかもしれなかった!!」
フェイト「じゃあお前もバカだ!!」
レク「お前だって、そのときになったらどうだったかわかんないだろっ!! 結果だけで論じるな!!」
レイオット「ちょっと、やめてっ!!」
間に割って入ろうとするレイオットをリクが止める。
リク「今は危ない。下がってた方がいい」
レイオット「でも…」
リク「大丈夫だよ」
レイオット「……………」
不安げに眉を垂れる。
フェイト「メイディ、メイディって、それなら、クロエはどうなっても良かったっていうのか!?」
レク「そんなこと、一言も言ってないだろっ!!」
フェイト「一歩間違ったら、殺されてたんだぞ!? いや、違うな。一歩間違えばじゃない、運が良かったから、生きていられたんだ!! もっと的確に動いていれば、こんな目にも遭わなかった!!」
氷鎖女「あーあー」
『殴り合いが始まってもーた』
養成所で習った構えなどどこかに置き忘れてきたようで、二人は取っ組み合いを始めてしまう。
椅子をなぎ倒し、テーブルの上を土足で踏み荒らしの大暴れだ。
リクは女の子2人(片方ハズレ)を連れて、部屋の隅に緊急避難。
氷鎖女「止めない?」
リクをちらと見上げる。
リク「大怪獣が2匹大暴れしているところに割って入れと? ……死んじゃうよ」
肩をすくめる。
レイオット「んもうっ! 情けないんだから! 私が止める!!」
氷鎖女「ふーん?」
リク「ダメだよ。レイオットが殴られたら洒落にならないって。やりたい人達にはやらせておいて、俺たちは外に避難するのが得策じゃないかな」
レイオット「もーっ! 呑気なんだからっ!!」
止めるにしても、女の子を外に出してからだとリクはドアノブに手をかけた。
その間にも、レクが殴ってフェイトを壁に打ち付けたり、フェイトが蹴りを入れて、レクが吹き飛んだり、ケンカはエスカレート。
レク「メイディが一人でなんでもやりたがるのはっ!」
殴り掛かる。
フェイト「当たるか!」
上体を逸らして避けて、逆に相手の腹にひざを入れる。
レク「うぐっ…!」
それでもひるまずにレクは腕を振り回す。
レク「入所当時は何もしようとしなかったメイディが、頑なに一人で一人でって繰り返すようになったのはっ!!」
レクの大振りは当たらず、フェイトの軽いジャブが続けさまに顔面を捕らえた。
レク「うっ、くっ……」
鼻血が霧状に散らばる。
レイオット「やっぱり止めないと……レクが……」
リク「……あ?」
リクがノブを回す前に勝手にドアが開く。
レク「あの子が一人でって頑固に言うようになったのは、フェイトのせいじゃないか!」
ようやくレクの拳がフェイトに当たった。
破壊力では適わないフェイトがテーブルを巻き込んで派手に倒れる。
フェイト「っぷぅ」 口元の血を拭い、
「何で俺なんだよっ!!」
レク「メイディはお前に認められたかったんだよ!!」
フェイト「!? 何ィ? 何で俺が……」
キィ……
ドアが重たく開く。
レク「決まってるじゃないか! 何にもできないくせにって言ったからっ!」
フェイト「なんだよ……それ……それじゃまるで俺が……」
レク「何にもできないくせにって言ったから、メイディは何でも一人でやりたがったのに!! どうして、少しはわかってあげられないんだっ!? メイディはっ、メイディは……」
リク「ダメだ、レクッ!!」
声高にリクが叫んだ。
レク「メイディはお前が好きなのに!!!」
●Thanks Comments
きゃ~!!!
レク言っちゃった!!
ドアから入ってきたのは、きっとメイメイ…。
ど~なんの!?(ドギマグ)
きゃー。
はい、言っちゃいました、レク。
入ってきたのは、メイメイでつ。
がんぼって続き書きまつ。
ふはほぅ・・・
レク!良いやつ!レクの優しさに号泣してしまった・・・。
違うの、これはメイディの代わりに泣いてあげてる涙なんだからぁ~!!
(つД`)゜゜。
決して涙もろいとか、そんなんじゃなぃやぃ!笑
ぎゃーっ!
望ちゃんのコメントの意味がわからなかったから見たらまだ読んでないところだった....(T_T)
ああ...クレスの女装の次には何が待ってるのだろか...(笑)←自分なりに、思いっきり催促☆(大笑)←コラ。
あゃっ
あっぴさんまだ読んでなかったとこがあったのですね(^_^;)
てっきり自分が一番ドン尻だと思って思いのままにコメントしてしまいますた
( ..)φメモメモ
望ちゃん、あっぴちゃん
望ちゃん
メイディアの代わりに泣いてくれたのか!(大笑)
レクは良いやつですよ、ウッカリさんですが(爆)
てか読むの早ッ!!
あっぴちゃん
ゴ、ゴメン; まだこの辺、紙で送ってないトコなんだ;
あと1冊で読み始めたところに追いつくんだけど、用意できてなくて;
近々送ります~!
いやいや...
急がないからゆっくりで良いよ(^-^)
続き、楽しみなのは確かだけど(笑)
気長に待ってます(^-^)
はい、わかりました。
あとはこないだいただいたお手紙の返事を書けば送れる状態にはあるんですけどね(^-^)