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レイディ・メイディ 31-14
2008.04.18 |Category …レイメイ 31・32話
クロエ「だから私にもニンポー、ニンポーッ!!」
足を踏み鳴らしていると、また扉が回転してメイディアが滑り込んで来た。
リク「メイディ」
メイディア「お人形貸して。これからレイオットたちとお人形さんゴッコするの」
勝手に並んでいる人形を何体か抱える。
氷鎖女「別に構わぬが、札のついているのには触るでない………………って、ここでするのかっ!?」
「お邪魔します」とおずおず続いてレイオットとレクまで入ってきてしまう。
氷鎖女「ぅおいっ!?」 ガビンッ!?
▽つづきはこちら
レク「いいのかなぁ、専攻の違う教官室なんかに入って……」
氷鎖女「専攻とかその前に……」
メイディア「良いのです♪ 許可しますわ」
氷鎖女「………………………………」
リク「皆、お昼は?」
レイオット「ここで食べようってメイディが」
手にしていたトレーを氷鎖女の机の上に置き、敷物を広げる。
氷鎖女「何を勝手に…………ッ」
リク「いいねぇ。俺もそうしよう♪」
氷鎖女「よ、良くな……ッ」
クロエ「ニンポー☆コノハガクレー!」
メイディア「じゃあコレが薔薇騎士レッドでコレがブルーでぇ」
レイオット「私、私、レッドだからね! これだけは譲れないわ」
レク「じゃあ俺、ブルーでっ!!」
氷鎖女「あの……あの……ここは拙者の…………で……遊ぶところ……では……」
盛り上がっていく会話についていけずに声が小さくなる。
メイディア「これは今回の怪人で、こっちヒロイン」
クロエ「やるなら私、ニンジャの役がいいな」
レイオット「怪人の役は氷鎖女先生お願いしていいですか?」
氷鎖女「……………………………………」
リク「お昼とってきたら、俺も入れてよ」
氷鎖女「………………………………………………」
居場所がなくなって壁に寄る。
……医務室。
ミハイル「……だから」
丸く盛り上がったベッドに目を向ける。
ミハイル「ここは避難場所じゃないって何回言えばわかるんだよ!?」
例によって例のごとく、医務室に逃げ込んだ氷鎖女。
氷鎖女「…………………………」
ミハイル「……え? なに?」
氷鎖女「…………………………」
ミハイル「……イジメられた? ……またか」
休み時間を利用して薬剤の勉強に来ている、クレス「…………………………」
ミハイル「……ったく」
クレス「何でそんなに弱っちぃの……?」
ベッドの脇に立って、ペンの先でツンツンと膨らみをつついてみた。
ミハイル「あー、コラコラ、よせよせ。またイジケて泣くから」
クレス「だっておもしろいし」
つつくといちいち反応して膨らみがブルルと動く。
これは愉快だ。
ミハイル「放っとけ、そんな被害妄想生物は。後で俺が面倒臭いだろうが」
ヒラヒラと手を振る。
氷鎖女「……………………………………」
普段はチキンハートな氷鎖女先生は、色々大変だったりした……。