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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 41-4

 クレスの足にじゃれつくチェリーを抱き上げて、

 

氷鎖女「この猫殿も黒猫のサクラでござるな?」

クレス「え? 違うよ、そいつは……」

氷鎖女「チェリーでござろ?」

チェリー「にゃあ」

氷鎖女「チェリーは拙者の国言葉では桜と呼ぶのでござる。その、黒猫のサクラとやらのサクラが同じ花を意味する言葉かは知らぬが」

 

 猫をなでてから、降ろす。

 

クレス「不吉なこと言うなよな! サクラは子猫と一緒に捨てられる運命なんだから。……チェリーと一緒にすんなよ」

氷鎖女「子猫と、ね。……どこも似たような童歌があるものよ」

 

 籠女、籠女。

 籠の中の鳥は、いつ出やる?

 夜明けの晩に鶴と亀が滑った。

 

 子猫と一緒に井戸の中……


▽つづきはこちら

 

 

 

 ローゼリッタ中央から北の方角。

 ダンラック=フォン=ワイズマン領地・エグランタイン公国

 エグランタイン城。

 

ダンラック「姫しゃまと日の王子はどうです?」

 

 口にほお張った肉を音を立ててかみ砕きながら、儀式の間に呼び寄せた家臣に尋ねた。

 

家臣「近いうちに必ずや、お命頂戴致します」

 

 ベッドに腰掛けたままのダンラック公爵と目を合わせないように応える。

 中央にぽつんと置かれたベッド以外に何もない、ただただ広いだけの部屋の床を埋め尽くす裸身の男女。

 それらが狂ったようにして無心に交じり合っている。

 バスローブに身を包んだ公爵の足元には、乳房を噛み千切られて血溜まりに横たわる女。

 見開いた両眼には、すでに何も映っていない。

 ダンラックが咀嚼した生肉をごくりと飲み込む。

 

ダンラック「いや、お待ちなさい。やはり姫しゃまは生け捕りに致しましょう。もちろん、日の王子もです。殺すよりももっと有効な使い方があるかもしれません。何しろ、最強のカードですからねぇ」

     「使用しなかったとしても、私の手元で可愛がってあげましょう。このようにねぇ」

 

 手元の鎖を引いて、つながっている女を引き寄せる。

 

家臣「では、そのように……」

 

 血と性の交じり合った悪臭と目の前に広がる惨劇に、家臣は吐き気をこらえて急ぎ、退出しようとする。

 その背中に向かい、

 

ダンラック「そういえば、我が愛しの幼妻のご機嫌はどうかね?」

家臣「相変わらず、薔薇の騎士団養成所に立てこもっておいででございます」

ダンラック「ではまた情熱の赤い薔薇を送っておいて下さい。気位の高い姫君を屈服させるのは楽しみですねぇ」

家臣「……これにて」

 

 一礼して、部屋を出る。

 

家臣「ふぅ………」

 

 ひとつ扉を隔てた向こう側とまるで世界が違うと思われた。

 この城全体が空気の重さ、禍々しさに包まれていたが、あの儀式の間と地下の拷問部屋、牢獄だけは別世界である。

 

家臣『いや……別世界などと生ぬるいものではない……あれは……あれは、魔界の入り口だ』

 

 もはや公爵は人間ではなくなっている。

 魔界に最も近いと言われる草木一本生えない山脈を背にしたこの領地。

 絶えず吹き出される魔界からの障気を身に浴び過ぎておかしくなってしまったのか。

 それともこの世のものではない者と契約を交わしてしまったのか。

 どちらにせよ、もう遅い。

 滅びはすぐそこにきているのだと家臣の男は、感じていた。

 この事実を本国に伝えなければならない強烈な使命感はあるものの、ダンラックの身の回りの世話と称して娘が側に仕えさせられている限り、うかつな行動はとれない。

 妻子を犠牲にしてまでも国のため、民のためと一度は決意したが、ダンラックの残酷極まる行いを目にするたびに心は折れていった。

 例え殺されるにせよ、一思いであったなら、妻子に涙を呑んでもらうところであるが、息ある限り凌辱地獄に落とされるとなれば話は別だ。

 言いなりに動くしかないそんな彼の元に、かつて罪を着せられて公開処刑に処された友人の息子から密書が届くことになる。

 ワイズマン公の不正を暴くため、力を貸していただきたいと。

 が、友人の息子であることがわかるのは、後日の話。

 封書にはただ……

 

家臣「……良い子の味方……薔薇騎士レンジャー・レッド…………一体……何者?」

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●Thanks Comments

再開しましたね。

お久しぶりですー。レイメイ再開したんですね。
相変わらずこっちの薔薇騎士は、止まったままですが…(汗)
何だか事件が起こりそうな予感ですね。続きが楽しみですv
試験はお疲れ様でしたー。
気温も高くなってきましたし、夏バテにはお気を付け下さいませ。

因みにこのコメは学校から書いていたり…(ヲイ)
僕も色々頑張ります(>_<)
ではではこの辺で。

From 【秋月悟】2008.06.12 10:00編集

忙しそうですね;

サイトの日記読んでますよ、お疲れ様ー^_^;
秋月さんは薔薇騎士で遊んでいるどころじゃなさそうですよね。
環境に慣れてきて、自分のペースというのができてくるまでは、課題だけでいっぱいいっぱいになっちゃいそうですもんね;
OKもらえたというネームとか見てみたいものです(^-^)

レイメイ、再開しましたよー。
でも1年以上放置してたから、忘れちゃっててヤバげ;
実はこの先、何も考えてないんですよね。

我々にとって嫌な季節到来ですが、共に強く生きましょう(笑)
夏は息してるだけでせいいっぱいですよ、まったく。
夏キラーイ(>_<)

From 【ゼロ】2008.06.12 17:25編集

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