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レイディ・メイディ 25-3
2008.02.26 |Category …レイメイ 24、25話
メイディア「そんな……どーして? メイディアがお嫌い?」
ガーネット「嫌いとかそういうんじゃなくて……」
むしろ、それ以前だ。
クロエ「ダーメッ! お兄ちゃんは私のなのっ」
メイディア「兄妹では婚姻は結べません。お下がり、クロエ」
クロエ「イーヤッ! メイディアこそっ! お兄ちゃん、困ってるでしょ!!」
メイディア「ダーリンッ!!」
クロエ「お兄ちゃん!!」
ガーネット『頼むから放っておいてくれ……』 ゲッソリ。
やがて上官のジャックがやってきて、食堂でしっかり食事した後、ガーネットと連れ立っていってしまった。
▽つづきはこちら
メイディア「ああん、もうっ! クロエが邪魔するからっ!」
クロエ「友達でいようって言われたでしょ!」
メイディア「ダーリンは照れ屋なだけです。妹のクロエの手前上、イチャイチャできなかったんですわ」
クロエ「なによ、そのイチャイチャってぇ~」
二人「ふーんっだ」 同時にそっぽを向く。
様子を見ていた、シラー「クロエのお兄さん?」
クレス「そうだよ。正騎士なんだってさ」
シラー「ふぅん。カッコイイんだ。ナルホド、ナルホド」
クレス「……さぁね。女の子のカッコイイってよくわからないし」
食事を終えて席を立つ。
シラー「クレス君、また後でね」 柔らかく微笑んで小さく手を振る。
クレス「あ……うん……」
ぎこちなくうなづいて逃げるようにその場を立ち去った。
クレス『何だよ、意外と僕だって捨てたモンじゃなくない?』 ちょっぴり得意げ。
シラーに恋をしたワケではなかったが、可愛い女の子に友達になりたいと言われれば悪い気はしない。
他にも年上だが気軽に声をかけてくるジェーンにも好感持たれているのは知っている。
気づかないフリを通しているが、本当のところは嬉しかったりした。
その頃、遅れて食事を終えたシラー。
シラー『これでメイディアの男友達もだいたいは私向きね。何不自由なくのうのうと過ごして来た鼻持ちならないお嬢様にこの私が負けるものですか』
クロエとまだ喧々囂々、ダーリンについて戦いを繰り広げているメイディアを見つめる。
シラー『私より上だなんて思わないことね。悪いけど、私は他人の下にいるのが我慢できないたちなのよ』
二人の席に近寄る。
クロエ「だーかーらぁ………………あ、シラー」
シラー「クロエ。しゃべってばっかりいると時間に遅れるわよ」
クロエ「あ、うん、そうだった」
メイディア「……………………」
シラーを睨んで顔を背ける。
シラー「あの……メイディ……」
メイディア「気安く愛称で呼ばないで下さる?」
シラー「ご、ごめんなさい……メイディア様。メイディア様も遅れるんじゃないかと……」
メイディア「わざわざそんなことを言いに来ましたの? 結構です。わかってますから」
クロエ「メイディア!」 テーブルの下にある足を蹴飛ばす。
メイディア「んぎゃっ!? な、何をなさるの、はしたない&痛い!」
あわてて椅子の下に引っ込める。