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レイディ・メイディ 24-2
2008.02.18 |Category …レイメイ 24、25話
そうだ。
まずはそれを確かめねばならなかった。
確認のため、母宛の手紙を書こうとして手を止める。
メイディア『待って、待って? このことをお母様がもし知らなくて、この手紙で知ったとしたら……』
知らなくていいことを知ることになる。
メイディア「んん? けれどお父様が今頃になってワタクシにだけ“姉妹なのだから仲良く”だなんて書いてくるハズがない……。もうお母様は知って、それを甘受していると考えた方が自然ですわ」
となれば、話は別。
自分は両親の命令で彼女を姉妹と認め、仲良くしてやらなければならない。
メイディア「うぐぅ~……」
▽つづきはこちら
幼い頃から貴夫人の教育の一環として聞かされてきたのは、とにかく不義がいけないことである。
それから、“身売り”や愛するものを裏切る“不義の行為”は、神に対する冒涜であり、絶対に行ってはならない行為なのだ。
ローゼリッタの法律でも決まっている。
身売りした者……つまり売女は、仕置きとして鞭で叩かれて牢屋に数日間、放り込まれるのだと。
タブーを犯した者と仲良くしてはいけないとどれほど言われてきたか。
それなのに今、自分の父が不義を棚に上げて仲良くせよと命令してくるのだ。
今までに教え込まれた貴夫人のなんたるかを覆せとおっしゃる!
実際には、貴族・平民問わず、愛人や不倫など人類始まって以来、当然のようにまかり通っている。
大貴族に妾がいるのは、ほとんど暗黙の了解であったし、夫だけでなく、夫人とて愛人を囲っているなんて珍しくもないことだ。
だからといって、それが公になれば夫婦仲はやはり壊れるものなのだが。
けれどそんな裏の常識を、貴族社会でまだもまれていない、若いメイディアが知るはずもなかった。
ただひたすら教えを守っているだけだったのに。
まさかある日突然、こんなジレンマに陥るハメになろうとは。
メイディア「……彼女は悪くありません……ね」
「しっ、しかしっ……! 彼女と親しくするというのは、ワタクシの貴夫人としての値打ちが下がるということですわ。汚れた者と口を利いてはいけないとあれだけおっしゃっていたのに……。それを承知で……うむむむ」
「何故、ワタクシがこのようなことで悩まなければならないのですっ!? ああっ! もうっ!!」
頭を抱えて椅子から落ち、床にのたうつ。
アン「メ、メイディア様ぁ??」
メイディア「ぬあーっ! ぬおーっ! うあーっ!…………ですわーっ!!」
ゴロゴロゴロゴロッ
あっち行ったりこっち来たり。
しばらく転がったのち、ベッドの脚に頭をぶつけて止まる。
アン「あわわわ」
仰向けにひっくり返ったまま、
メイディア「とりあえず」
そう、とりあえず。
●Thanks Comments
メイ様の姉上
もうすぐご対面されるのね…あのメイ様と!
(存在を知ったからにはシラーと会うよね?メイ様…)
一触即発なのか、しずしずと貴族のご挨拶を済ませられるのか、気になる今日この頃。
すこし前までの話のメイ様は狂気にとりつかれた感があって普段とのギャップが激しかった…やはり過去の事件の犯人はメイ様だったりしちゃうのかしら?(汗)
実はこの時点では、
まだ決まってなかったの、犯人(笑)
沢山候補が会って、未だに決まってなかったり。
ゲフンゲフン。
なんですと!?
そんな、『なんとなく』な展開だったんですか、あの凄惨な事件は!?w
犯人と、あとメイ様とお付き合いしてくれる酔狂な殿方、募集中!!
最近メイ様がずっと可哀想なことになっているので、そろそろ浮上させてあげてください(なんか親心みたいな…)w
ていっても、もうこの先のお話は決まってんだよね~。
犯人決まった。昨日。
いやいや、あの事件自体は初めから設定にあったものです。
被害者はリクの一家ですから。
与えられたリクの基本設定使用してます。
途中途中、リクが家族いないとか出てきてるんですけど、長くてきっと読み手側、忘れてるよなー……はわわ。
今後もチラホラしてきますよー。
犯人、色々こねくり回して、コイツにしよういやコイツだってやってて、昨日、ちゃんと決定しました。
結局、一番初めに決めたとおりに;
一体なんだったんだ、みたいな(汗)
今後の展開……うん、しばらくは以前に書いたモノだからね。
いつもお付き合いありがとうございマッスル☆