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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 21-2

クロエ「でも……今回のは……そうじゃないよ……きっと」

シラー・レイオット「ん?」

クロエ「私に気兼ねしてたんだと思う。それにフェイトにもだいぶ注意を受けてたから……メイディアなりにがんばろうとしたんだよ。……もしかしたら、意地になってただけかもしれないけど」

レイオット「……不器用だからね。メイディは」

クロエ「うん。でも、私、もっと友達になれたら良かった」

レイオット「何言ってるの、友達じゃないの?」

クロエ「一応そのつもりだったけど……そこまで親しいワケじゃなかったし……。少なくともあっちはそう思ってないみたい。それに私……傷つけちゃったから……」

シラー「クロエが気に病むことないわ。大丈夫。私が仲を取り持ってあげる」

クロエ「ええっ!? い、いいよ、いいよ そんなの恥ずかしいもん やるなら自分で何とかするから~」

 

 あわてて頭を左右に振る。


▽つづきはこちら

レイオット「ケンカでもした?」

クロエ「ケンカっていうか……わかんない。何だろうね。私、謝っておく」

レイオット「……………………そう」

クロエ「チームの皆にも改めてお礼とお詫びしなくっちゃ」

レイオット「クロエは悪くないでしょ」

クロエ「うん、でもそうしたいの」

 

 良い匂いが鼻をくすぐって、会話は一時中断された。

 ステラたちがキノコたっぷりのスープを作って戻って来たのだ。

 

クロエ「おなか減った~」

ステラ「まぁ、3日くらいほとんど食べてないワケだからね。はい、ドーゾ」

 

 

 翌日も大事を取ってクロエはお休み。

 本人は大丈夫だと言い張ったが、ルームメイトたちに叱られて仕方なく退屈な一日をベッドで過ごすことになった。

 部屋に誰もいなくなり、静かな空間で暇を持て余したクロエは本を手に取る。

 そこへノック音。

 

クロエ「はーい。どーぞ」

 

 返事を返すと音もなく戸が少し開いた。

 隙間から覗いている蒼い瞳はメイディアのものだ。

 

クロエ「メイディア」

 

 驚いて身を起こす。

 

メイディア「……ワタクシ、悪かっただなんて思っておりませんから」

 

 そろりと滑り込むようにして入ると、後ろ手に戸を閉めてベッドの脇に立つ。

 

クロエ「来てくれたの、良かった。私、メイディアと話がしたかったんだ」

メイディア「…………………」

 

 クロエの態度に訝しむ目付き。

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