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レイディ・メイディ 14-3
2007.11.28 |Category …レイメイ 14-17話
レイオット「さすがは城下町……こんな時間なのにまだ明かりがついているわ」
メイディア「夜の城下町は初めて?」
レイオット「ええ。私の故郷は農場ばかりの村だったから……」
町に着いた二人は目的の会場に向かい、馬小屋に馬を預ける。
レイオット「村に来ていた旅芸人一座とはやっぱり違うんでしょうね」
先程の後ろめたさも忘れて、期待に胸を膨らませる。
出入り口付近に貼られたポスターに目が釘付けだ。
メイディア「さーあ。旅芸人の方を知らないから何とも答え難いですけど……」
チケットを取り出してもぎり係に渡す。
▽つづきはこちらですわ
レイオット「あのポスター欲しいなぁ~」 指をくわえる。
メイディア「じゃ、後で交渉してみましょ♪」
レイオット「エエッ!!? でっでも…………………………ううん、やるだけ損じゃないわよね。うん」
ドキドキと期待に胸を膨らませながら、最前列の真ん中の席に座る。
レイオット「ち……近い。間近ぁ~」
いたく感激している様子。
メイディア『可哀想に……そうとう田舎の貧乏暮らしでしたのね』
それを冷めた目で見下すメイディア。
彼女たちの周囲に数名の男たちがやってきて腰を下ろした。
時折、二人……というよりもメイディアを観察するように視線を動かしている。
舞台では幕の前に司会を務める団長の舞台あいさつが始まっていた。
団長「レディー&ジェントルマン……」
男たち「アレが例のシャトー令嬢だ。傷つけずに連れてくんだぞ」
「わかっている。だが、あの隣の男……どうする?」
「抵抗するようなら殺しても構わんさ」
男たちの怪しい密談は舞台あいさつの声にまぎれて届かない。
やがて幕が上がり、素敵戦隊☆薔薇騎士レンジャー夜の部が始まった。
赤薔薇レンジャー「おのれ、姫を放せ!! メチャツヨバルカン!!!!」
姫「あっ、貴方は!!?」
メチャツヨバルカン「フフフフフ。待っていたぞ、赤薔薇レンジャー!! 姫がいては手だしできまい。嬲り殺しにしてやるわ」
姫「逃げて。赤薔薇レンジャー!!」
舞台下のレイオット「逃げて……でも逃げたら薔薇レンジャーじゃない……ど……どうしたら……」
メイディア「大丈夫よ。彼なら必ずやってくれる!! いつだってそうでしたものっ!!」
それはそうだ。劇なのだから。主人公が負けてしまってはお話しにならない。
もうすっかり陶酔気味のお二人さん。
赤薔薇レンジャー「貴様の狙いは私だけのハズ!! 卑怯なマネはやめるんだ、メチャツヨバルカンッ!!姫を放して私を拘束するがよい」
メチャツヨバルカン「フッフッフ。いい度胸だ、赤薔薇レンジャー」
姫「そんな、貴方がやられてしまう」
赤薔薇レンジャー「姫……どうか逃げて下さい。貴女のいないこの世界に誰が光を見いだせましょう」
姫「赤薔薇レンジャー……」
レイオット・メイディア「赤薔薇レンジャー……」 うっかり姫気分。
メチャツヨバルカン「よし、姫と交換だっ!! こちらに来るんだ、赤薔薇レンジャー」
赤薔薇レンジャー「いや!! 姫を解放するのが先だぞ、メチャツヨバルカン!!!!」
メチャツヨバルカン「よし。では同時だ。いっせーの、せっ!!」 姫をどついて解放する。
赤薔薇レンジャー「かかったな!! やーい!! そっちに行くもんか、愚か者めっ!!!!」
メチャツヨバルカン「何だとーっ!!? だましたな、卑怯だぞ、ヒーローのクセに!!」
赤薔薇レンジャー「ウソも方便!! 行くぞ、メチャツヨバルカンッ!!!!」
●Thanks Comments
つづきはこちらですわ
…に、ふきました(笑)
また電車内…(-ω-)
メイさんとレイオットさんの脱出話、オモシロス!
度胸あるメイさん(犯罪者スレスレ)と、見た目男前な小心レイオットさん(常識人)のデコボココンビの明日はどっちだ!?
バレた!!
こっそりしてたら、バレた。
感想、ありまとうです♪