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レイディ・メイディ 63-9
2008.09.04 |Category …レイメイ 62・63話
絆を確かめた同じ年に偲は言葉の刃で鎮を殺した。
呪いの言葉のようにいつまでも回る。
胸の奥を鈍く切り刻みながら。
オマエナンカ、イラナイ。
シンデシマエ。
一人残されてしまった片割れは、あの神社に足を運ぶ。
弟が作った人形を抱いて。
とっくに蝉は死に絶えて、木の葉も散った後の季節だった。
心が凍ってひび割れた………………音が聞こえた。
▽つづきはこちら
偲「……シズ、俺はお前に狂えば良かったのか?」
『さすればあるいは… 』
鎮「……? おっしゃる意味が……わかりかねます」
偲「…………ふっ」
「………………………………冗談だ」
幼いひと時の恋は道外れた悪夢だった。
すぐに夢から覚めて、おかしくなっていたのだと思う。
化生に魂を引かれていただけだ。
けれど、と。今になって思う。
あのまま狂っていればよかったのか。
そうすれば呪縛から解き放ってやることが出来たのか。
偲『いや。他にも手立てはある』
呪いから解き放つ方法が。
それはつまり。
偲「……おシズ、おいで?」
鎮「おります、側に」
偲「……………………………………………………兄弟の、契り……しよか?」
少し驚いたふうに鎮の猫目が大きく開いた。
それから薄く微笑んで、答える。
これまでのように。
馬鹿の一つ覚えのように。
はい、あにさま。……と。
………………二人は、異常だった。
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●Thanks Comments
し、偲の初恋?!!
ヒサメ先生だったのかぁーっ?!!!!
し、しかも大きくなってからの兄弟の契りって....もはやレイメイBL化か?(笑)
なんない、なんない(大笑)
BLなんかにはなんないですよ!
キモイじゃないですか!∑( ̄□ ̄;)
いや、キモイんですが。
でもちょっと不気味にさせてみようと思って、妖怪じみさせて?みました。
ここだけ見るとあれですが、あとで説明入るから大丈夫^_^;
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