忍者ブログ
NinjaToolsAdminWriteRes

ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

HOME ≫ Category 「レイメイ 46-48話」 ≫ [1] [2] [3] [4]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


レイディ・メイディ 46-9

ミハイル「お。これはレヴィアス殿。生徒さんを見舞われにいらしたか」

 

 試験中は忙しく、応援に駆けつけた白薔薇正騎士と共にケガの手当に追われている赤髪のミハイル保健医が迎えた。

 

レヴィアス「ウチのメイディア=エマリィ=シャトーは?」

ミハイル「端に転がっていませんか?」

 

 見向きもせずに適当にあしらう。

 今は一人にかまっている場合ではないのだ。

拍手[0回]

PR

▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 46-8

レイオット「この戦い……どうなる?」

 

 Bブロックで危なげなく勝ち進んだレイオットは、その様子を観戦して腕を組んだ。

 

クレス「ま、どっちが来てもひとひねりだけどね」

 

 鼻先で笑い、クレスが応じた。

 

レイオット「それもそうね。あれだけ傷ついちゃ、悪いけど、私たちの敵にはならないわ。万全なら話は別だけど」

 

 こうなれば決着はすぐだと思いきや、先にA-4のダレスが敗北を喫してしまった。

 

ナーダ「これで2対2。勝敗はわからなくなったわね」

 

 戦いがよく見える場外の位置に設置された教官席でナーダがつぶやいた。

 

ヴァルト「いや、恐らくA-7の勝ちだろう」

 

 しっかりしたアゴをなでながら、ヴァルトが答える。

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 46-7

ナーダ『さすがだわ、クロエ=グラディウス……。私はあの子こそをこの手で育ててみたかったわね。白薔薇なのが残念よ……』

 

 懐に入られたリクは杖を横にして、クロエの剣を耐える。

 

クロエ「うふふふふ。ここまでよ、リクゥ~! よーくーも、やってくれちゃったわね~」

リク「やあ、クロエ。これで勝ったと思われちゃ困るよ。俺にもささやかながら、負けられない理由っていうのがあってね」

 

 男の力で少女の剣を弾くと、リクも腰の短剣を抜き放った。

 剣士でなくとも武器の選択は自由である。

 大抵の魔術師は直接戦う術を持ち得ないため、杖だけで挑むものだが、中には稀に両刀の者もいる。

 養成所以前に身につけた者たちである。

 クロエは幼い頃から剣一筋で、養成所にも赤薔薇を希望していたくらいだ。

 それが白魔法の才能を見出され、希少で騎士団も欲しがっている白魔術を習うことになったに過ぎない。

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 46-6

クロエ「ああ、このままじゃ……」

メイディア「クロエ、行って、彼らを助けてあげて下さいな」

クロエ「ダメよ! 相手はそれも狙ってる!」

 

 そう。

クロエが少しでもメイディから離れようものなら、次に容赦なく狙われるのはチームの弱点であるメイディアなのだ。

 

メイディア「ワタクシは大丈夫です。チョロチョロ動いて、当たらないようにしますから」

クロエ「無理よ! 命中率に定評あるリクが相手なのよ!?」

メイディア「1人欠けても、さらに相手を減らせばすむこと! ワタクシのために負けるなんて嫌です」

クロエ「…………そんな……メイディのせいじゃ……」

メイディア「このままでも負け。それなら賭けてもよろしいではございませんの」

クロエ「賭け……」

メイディア「よろしくて? リクよりあなたの方が接近戦では、上です。今、駆け出して行って、彼の魔法を唱えさせないようになさって。ワタクシは………」

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 46-5

 予想通り、3回戦目にはメイディアに対する攻撃が執拗になり、クロエは結界で防ぐのに手一杯になってしまった。

 攻撃は剣士二人に頼るしかない。

 

フェイト「勝つぞ、ダレス!」

ダレス「おうよ!」

 

 二人、左右に別れて同時に走りだす。

 

フェイト『メイディアに……!』

 

 剣と剣が合わさる。

 

フェイト『彼女に自分のせいで負けたと思わせたらダメだっ!!』

 

 弾いてさらに剣を早く突く。

 

対戦相手「つっ……強い!」

フェイト『絶対に………っ!』

 

 息もつかせぬ攻撃を速く、より早く繰り出す。

 

フェイト「勝つ!!」

 

 相手の剣を空高く弾き飛ばす。

 

試験官「3回戦、Aブロック! 勝者、A-4!!」

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 46-4

 実戦試験日。

 校舎から離れた闘技場に4種の薔薇候補生たちが集まる。

 ギリギリ直前まで、メイディアは迷っていた。

 2回生の試験は、チーム戦だ。

 魔法を唱えられなければ、メンバーに迷惑がかかる。

 敬愛するレヴィアス先生の顔に泥を塗る。

 自分が恥をかくだけでは済まされない。

 また落第ですめばよいが、魔法を使えない魔法使いなど養成所は預かっていてくれないだろう。

 家に帰されれば、嫁ぐ以外に道がなくなってしまう。

 けれど自分は卑怯な真似だけはしたくなかった。

 シャトー家の誇りにかけて。

 多くの圧力に押し潰されそうになりながら、指輪を指にはめては抜き取ってという仕草を神経質に繰り返す。

 そんなところへチームとして組むことになる青薔薇のフェイトが近づいてきた。

 

フェイト「こんなところにいたのか」

メイディア「!!」

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 46-3

 薔薇の騎士団養成所では秋の試験日がやって来ていた。

 10月前半に1回生が。

 10月後半には、数の減った2回生が。

 赤、青薔薇の候補生が校舎から離れた闘技場で剣技を競っている間に、白、黒薔薇の候補生は校舎敷地内で魔力測定。

 相手のない場所へ向かって最大の魔力放出である。

 1位:クレス=ローレンシア

 2位:リク=フリーデルス

 3位、トニア……6位、クロエ……17位、カイル……28位、アン……………ラスト、132位、メイディア=エマリィ=シャトー。

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

≪ 前のページ |PageTop| 次のページ ≫

もくじ ▽

初めましての方へ☆必読お願いします ▽

金魚飼ってます☆ ▽

さらに金魚飼いましてん☆ ▽


ブログ内検索

カウンター

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新TB

フリーエリア


※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【ゼロ】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog