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レイディ・メイディ 36-4
2008.05.03 |Category …レイメイ 36-38話
リク「ごはん、ごはん。今日のお昼は何かな~♪」
クレス「…………サイアク……」
抱え上げられて揺られながら、
氷鎖女「あっ、あの……あのな、アゴがな、」
クレス「アゴはもういいのっ!! アンタ、また変なのばっかり興味持ってェ!!!」
言い訳をしようとする氷鎖女を睨みつけた。
氷鎖女「す、すまぬ……ちょっとあの……アゴが……」
クレス「だから!! アゴから離れろっつーに。ったくもー。ロックなコトしないんだから、オマエラ」
リク「アレ? 俺も?」
クレス「元はと言えば、お前のせいじゃないか」
どうして自分まで走っているんだとようやく疑問にたどりついて息をつく。
リク「はははっ。まぁいいじゃない。……あ、おばさん、俺、A、Bランチ大盛りで」
食堂に入って氷鎖女を下に降ろす。
▽つづきはこちら
食堂のおばちゃん「あいよ」
クレス「2人分食べるのかよ」
リク「おかわりもすると思うけど」
クレス「ハァ?」
食堂のおばちゃん「リッ君はさぞかしウンコでっかいんだろぅねぇ」
あまりにも食べるので覚えがいいらしい。
おばさんは食器に手早く盛り付けながら話しかけてきた。
リク「あっはっは♪」
クレス「笑うところなのか…………?」 汗。
食堂のおばちゃん「今はまだ育ち盛りだろうケド、こんなに食べてたら太るよアンタ。将来デブオヤジになっても知らないからね」
リク「おばさんのご飯がおいしいからいけないんですよ」
おばちゃん「ぬけぬけとよく言うよ、まったくこの子は」
そう言いながらもまんざらでもなかったのか、野菜炒めの中の少ない肉をちょっぴり多めにオマケしてくれた。
おばちゃん「さ、そっちのは何だい?」
クレス「あ、えっと、Bランチで」
おばちゃん「Bね。そっちの子は?」
氷鎖女「いや、拙者は職員の方でとるから別に……」
おばちゃん「何? Bでいいね?」
氷鎖女「は…………はい」
イキオイ負けして仕方なく、学徒用の食堂で食べることとなった。
授業が終わってすぐにすっとんできたため、まだ空席が目立つ。
しばらくすればごった返すのだろうが、とりあえず今は好きなところに席を取れそうだ。
リクにクレスに氷鎖女という珍しい組み合わせで昼食を取る。
クレス「ねぇ。シズカ」
氷鎖女「うん?」
クレス「あ、返事した。ホントにシズカなんだ。ふーん」
氷鎖女「なぜ」
クレス「さっき言ってた、自分で」
氷鎖女「……………………」
そうだったかなと氷鎖女は首をかしげる。
自覚はないようだ。
リク「ずっと昔もチラッと言ってたときあったよ。シズカが名前ですよね?」
氷鎖女「……まぁ」
だから前に倒れたとき、リクがシズカと呼んだのか。
納得してクレスはうなづいた。
クレス「ふぅん……」
パスタをフォークでつつく。
クレス「変な名前」
氷鎖女「変? ま、確かに男にはあまりつけないかもしれぬな」
「それにしても…………」
クレス「何さ」
氷鎖女「どうやったらあんな立派なアゴに成長…………」
クレス「だからっ!! アゴはいいって言ってんだろっ!!!! 忘れろ、アゴはっ!!」
隣でリク「おばちゃん、おかわりぃ~♪」
クレス「ああっ!! もうっ!!」
何で僕が真ん中なんだ!!? コイツラに挟まれてると頭がおかしくなる!!
クレスは頭を抱えて叫びたくなった。