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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 28-6

リク「すごく……何だろう。身近な感じがするんだけど」 不思議そうに首をかしげる。

氷鎖女「……………………」 顔を横に振る。

リク「……………………」

氷鎖女「……………………」 一筋の汗が額を流れる。

リク「……………………」

氷鎖女「……………………」

リク「……………………」

氷鎖女「……………………」

   『なーぜー見ーるぅぅーっ!? コーワーイィィィー!!! うわぁぁんっ!!』

 

 沈黙に耐えられなくなってきて、冷や汗ダラダラ。

外から見ても哀れなくらいに青ざめて足が震えている。


▽つづきはこちら

 こんなに恐れているというのに、リク赤い双眸はこちらをじっと捕らえて放さない。

 

氷鎖女『あああああっ。もうっ!』

 

紅の瞳には、逸らしてはいけないような、抗えない迫力があり、氷鎖女はうつむくことでそこから逃れようとしていた。

 

リク「……………………」

氷鎖女「!?」

リク「……?」 じぃ~

氷鎖女「……………………」

 

 本日はありがたいことに曇り空。

前髪でカバーしていれば瞳の異常は気づかれないハズ。

そう思いながらも内心穏やかではいられない。

 

リク「……大丈夫?」

氷鎖女「……………………」

   『大丈夫でないのは貴様のせいじゃあぁーっ!!』

 

 自分の異常がバレやしないかと気が気でない。

 

リク「顔色がさえないみたいだけど-……」

 

 そっと手を伸ばして相手の頬に触れる。

 意識した行動ではなく、ただ、顔を確かめたい欲求に突き動かされたのだ。

 

氷鎖女「!

 

 周りで見ていた少女たちが声を上げた。

 リクはどこか人とズレたところがあり、興味あるものに大してなかなかの無遠慮ぶりを発揮する。

 誰もが敬遠する権力を振り回した我がままお嬢様のメイディアに対しても臆することなく寄って行き、どんなに無視をされても笑顔を絶やすことなく、一匹狼を気取るクレスに近づいてゆく。

 クールにスカした(……つもりは本人にはないが)フェイトとて、彼の前では仲良し小良しのお友達クンとして巻き込まれるのだった。

 そんな彼だから、初対面のナンチャッテ少女にも容赦はない。

 ところがそのナンチャッテ少女で実は青年男子な氷鎖女は見られるのも嫌いなら、触れられるのはもっと嫌いだ。

特に、気にしている顔ときたらもう大変。

恐怖に見舞われて、一瞬のパニックに陥った。

 とっさに身を引いて、リクの手を鋭くはねつける。

 

リク「……っ!?

 

 痛みを感じて払われた手切れているのに気づく

 遅れてじわりと引っ掻き傷のラインに合わせて血が浮き上がった

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