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レイディ・メイディ 28-13
2008.03.18 |Category …レイメイ 28話
とりあえずはフェイトの指示に従って、戦闘に参加しているものの、動きは鈍く抑えている。
もちろん赤薔薇候補生ということになっているから、魔法も使わない。
氷鎖女『そうだ。ナツメはドジっ子の“設定”だったんだ』
ふいにいらんことを思い出した。
氷鎖女「よし。……えいっ!」
明かに、フェイトの頭上を狙って、片刃の刀をぶつける。
敵とはまったく別方向である。
フェイト「ごあっ!??」
目の前にお星様が弾け飛ぶ映像が一瞬見えて、ひざが笑う。
▽つづきはこちら
氷鎖女「峰打ちじゃ。安心せぇ」
あわてて敵と距離を取って、フェイト「ミッ、ミネッ……!? おいっ!? いっ、今、明かに“えい”って……おまっ……! 狙ってなかったか!?」
氷鎖女「ごめんなさい、私、ドジっ子なのー」
用意された台詞のように……実際、そうなのだが……とってつける。
フェイト「って、今のっ、ドジって問題じゃ……ええっ!?」 がびーんっ!?
ダレス「フェイト!」
フェイト「くそっ」
崩れてしまったダレスとの陣形を組み直す。
ダレス「ちくしょう、お前、邪魔だな、どけっ!」
今度は動きの悪いナツメと戦いに夢中になって周囲が見えなくなっていたダレスとが接触。
ダレス「ダメだ、コイツ、使えねぇ! クロエと代われっ」
フェイト「いや、ダメだ! 剣を使えてもあくまでクロエは白魔術師でいてもらう! これはそういう試験だ。ナツメ、ここは俺たち二人に任せてお前はメイディアの倒した足のない敵にとどめを! それからクロエのフォローに回ってくれ」
頭にコブをつくりながらも冷静さを取り戻したフェイトが叫ぶ。
ニケ「やってるやってる♪」
試験官室ではお馴染みの面々が雁首そろえて、壁一面に映し出された各班の状況をチェックしていた。
ナーダ「フェイトは前回よりも周囲を見られる余裕が出て来たわね」
ヴァルト「なんの、まだまだだ」
「それより赤薔薇の……ピエールとかいったか、彼の判断力は鋭いな」
ナーダ「だってあの子、落第クンだもん。成長してくれなきゃ困るわ。ね?」
今年彼の担任になった赤薔薇教官に同意を求める。
赤薔薇教官「ええ。いいものは持っているのですがね」
?「黒薔薇のクレスなんとかとリクだかレクだかってのは?」
突然、ここにはないハズのもう一つの声が会話に加わってきた。
全員が振り返る。
試験になると顔を出しにくるアイビーの顔がそこにはあった。
尖った耳が特徴の、エルフ族。
彼はヴァルト、ナーダと同期の黒薔薇中隊長である。
試験になるとフラリとやってきて、今後、自分の部下になるかもしれない学徒の調査にやってくる。
ヴァルト「またお前か。気軽に入ってくるがここは立ち入り禁止なんだぞ」
アイビー「いいじゃないか、そんな迷惑顔しなくたって。堅いこと言わない。今日は案内役で来たんだから」
ナーダ「案内役?」
うなづいてアイビーがドアを開くと、そこに足を踏み入れた意外な人物を前に、全員がさっと椅子から立ち上がって奇麗にそろった敬礼をする。
肉の中に顔が埋もれているような醜悪な老人が畏まるなと手で合図を送る。
ニケ「ワイズマン公……。これはまた、ずいぶん急な……」
ダンラック「フォーフォーフォー」
垂れかかったまぶたで目を細めてゆっくりと笑う初老の人、ダンラック=フォン=ワイズマン公爵。
広いが辺境の地を預かるローゼリッタの守りの要だ。
●Thanks Comments
ドジっ娘☆
ナツメはメダパニにかかっている。
フェイトに9999のダメージ!
www
そう、ドジっ娘☆
これじゃフェイト死んでるよ!(笑)
痛恨の一撃ですから
大丈夫!
残り1ありますから、瀕死といったところです☆