HOME ≫ Entry no.251 「レイディ・メイディ 22-4」 ≫ [256] [255] [254] [253] [252] [251] [250] [249] [248] [247] [246]
レイディ・メイディ 22-4
2008.02.09 |Category …レイメイ 21-23話
一方、メイディアを追いかけていたレクをリクが見つけて声をかける。
ちょうど、リクと立ち話をしていたところだったので、フェイトも自然とそちらを向いた。
リク「やあ、どうしたんだい? 日曜だっていうのにそんなに走り回って。元気だねぇ」
レク「あっ!! メイディ見なかった?」
リク「いや? 彼女がまた何か?」
レク「服にカエル入れられたァーっ!!」
聞いた途端、けたたましく笑い出すリク。
レク「笑い事じゃないよ、もうっ!!」
フェイト「……………………」
リクの似合わない笑い方に目をしばたく。
▽つづきはこちら
レク「あれでもう10歳くらい年下だったら、お尻ペンペンしてやるところだよ、まったく!!」
リク「あはははっ。それ、セクハラ」
レク「わかってるよ!! だから、10歳も年下だったらって言ってるだろっ!!」
フェイト「……仕返しでもしてやれば?」 白けた表情でため息。
レク「あーダメダメ!! 仕返しなんかしてみろっ」
フェイト「ん? お嬢様が怖いか?」
レク「喜ばせるだけなんだから!!」
フェイト「…………ハ? よ……ヨロ?」
レク「目には目を……なんてやったもんなら、もっと喜んでエスカレートするだけなの。彼女は!!」
彼だってやられているばかりではない。
同じ目に遭わせてやると忘れたころを見計らって、突然カエルを頭に乗せてやったけど、彼女には、はしゃぐばかりで何の効き目もなかったのである。
レク「もー、許さんっ!! ほっぺたつかんで横に引っ張ってやるっ!!! ごめんなさいするまで離してやるもんか。ああそうだ、顔にラクガキって手もあるなっ、くそぅ」
リク「…………何だか平和な仕返しだねぇ」
レク「見てろーっ!!!」
聞いていないレクは遠目に薔薇の園から出て来たメイディアを目がけてダッシュ。
二人の視界から風のごとく消え去っていった。
リク「う~ん、大層、気に入られているようだね、彼は」
フェイト「……気に入られてるって? アレが?」
リク「ん~、彼女の好意はわかりにくいからね」
フェイト「そんなもんか……?」
一時たりとじっとしていないメイディアはレクに気が付いて逃げ出す。
今来た道順を溯って、噴水を横切り、裏庭を通って……
メイディア「いた!!」
しゃがんで背を向けているクレスの服にズボッと入り込んだ。
クレス「ッ!!!??」
突然起こった予想外のことに固まってしまう。
布一枚でできたその丈の長い上着に無理無理顔を突っ込んでいるメイディア。
メイディア「レクが来たら、いないって言って」
クレス「……………………」
シーン……
いくばくもしない内に草を踏み締めてレクが登場。
レク「コラ、メイディ!! 観念しろっ!!」
クレス「……ここに……いるけど……」 冷や汗、ツツツ。
もっこり。
いくらなんでも入り切るワケもなく、不自然に膨らんだ背中の服。
そこから肩から下は丸見えだ。
これで隠れているつもりだから困る。
レク「……そうか。さては君も一枚噛んでたんだな!?」
クレス「なんでそーなるんだよっ!?」
メイディア「バレてしまっては仕方ありませんっ!!」 もぞもぞ……
クレス「出ろよっ!!!」