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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 18―20

メイディア『何だって言うの。この距離なんだから、少し離れているけど聞こえないとでも思っているのかしら』

 

 クロエの優しさやなぐさめはメイディアの反抗心を誘発した。

 彼女が自分を見下して言っているのではなく、純粋に心配してくれているのだということは重々承知していたが、素直に受け入れることはできなかった。

 受け入れてしまえば、すがったことになる。

 それで機嫌が直って良かったと皆が胸をなでおろす様子など見たくなかった。

 自分はそんなことをされなくても平気なのだとアピールしているのである。

 だが、これも裏目として現れてしまい、せっかくクロエやセルゲイが和解を求めてきているのに突っぱねるメイディアは心が狭くて高慢なお子様にしか見られなかった。

 逆に歩み寄ったのに冷たくされてしまったクロエの方が周囲になぐさめられる結果になっていたが、それでもメイディアは依然として態度を改めない。

 そんな中でクレスだけはメイディアの気持ちもわからなくはないと密かに思うのであった。

 彼も一匹狼タイプでそれでいて寂しがりな部分も持ち合わせている。

 つっぱねていても本当は自分を理解して欲しいと心の奥底では願う。

 なのに、つまらないプライドが邪魔して素直になれないところも少し似ていた。

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レイディ・メイディ 18―19

クレス「お前のせいじゃん」

 

 ちょっと可哀想になってきたクレスが反発する。

 

フェイト「俺は本当のことを言ったまでだ。他人に言うより前にお前はどうなんだ」

クレス「う……」

 

 確かにクレスも腹を立てていたので彼女に対して何か言った記憶はある。

 

クレス「けど、何もすんなとは言ってナイからね!! バカにバカって言っただけだ」

フェイト「同じだろ」

クレス「同じじゃない」

クロエ「やめてよ、二人とも。でも……そうね、クレスの言うのがもしかしたら合ってるのかも……。おとなしくしててって言ったから気にして静かにしてるのかもしれないし……何か頼み事してみようか?」

フェイト「ご機嫌とりまでいちいち必要なのか」

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レイディ・メイディ 18-18

 贈られたプレゼントやドレスをまとめて火を放ち、屋敷のてっぺんに登ってわめき散らした夜のことだ。

 年の終わりを祝うパーティーには一緒にいてくれると前々から約束していたのに父も母も別々の用件が入り、出掛けることになったあの日のこと。

 雪が降っていて寒くて、けれど彼女は部屋着のまま裸足で屋根に上がった。

 降りて来なさいと叫ぶ両親。

 しかし彼女は家にいてくれないなら降りないと仕事で時間のない父と母を引き留めようとしていた。

 あのとき、父がため息をついて「じゃあ勝手にしなさい。メイディの気が済むまでずっとそこにいたらいい。けれどお父様は行くからね。お仕事の方がお前のワガママに付き合っているより大事なのだから」そう言い残して馬車に乗り込んで行ってしまった。

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レイディ・メイディ 18-17

メイディア「避けられない貴方がたがいけないのですわ」

フェイト「だったら俺たちが君の後ろに敵がいたからといって、そのまま切りかかったとしても君が避ければ問題なく、例えそれでケガしても君が避けなかったから悪いということになるわけだ」

メイディア「そんなのズルイです」

フェイト「おんなじだろ、君がやったことと」

メイディア「何ですか、せっかくワタクシが……っ」

フェイト「迷惑なんだよ。後先考えずに行動して、味方に損害与えて、自分の有益だけしか頭にない奴が一緒だと」

メイディア「……ワタクシは別に……っ」

 

 言いかけた時、クロエが小さく叫んだ。

 

クロエ「死ぬっ!! クレスが死んじゃうっ!!?」

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レイディ・メイディ 18-16

クロエ『ダメ……お兄ちゃん……私、くじけそう……。この試験   ……ゴールできないかも……。ううっ』

 目眩に襲われたクロエの胸を絶望感が満たしていった。

 

 

 監視室では、教官たちがしばし黙りこくっていた。

ナーダ「………………。ほんっっっっとに、空気を読むってことができない子ね。スゴイ……スゴすぎる……」

氷鎖女「実生活でも空気の読めぬ女子(おなご)でござる……。しかしこれ程とはな」

ヴァルト「集団の中の一員としての役割を理解する……減点」

氷鎖女「その場に合わせた行動を取る……減点」

ナーダ「リーダーの資質……減点」

ニケ「魔法の選び方、タイミング……減点」

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レイディ・メイディ 18-15

ニケ「ったく。このチーム編成したの誰だよー」

ナーダ「アミダクジじゃない」

ニケ「…………………………テキトーだよね……結構……」

ナーダ「仕方ないじゃない。こんなに大勢の組み合わせ決めるのなんて不可能よ。それに運も実力の内。クジなら公平でしょ」

ヴァルト「性格の合う合わないはともかく、個々の力はなかなか粒ぞろいなのだがなぁ」

 

 アゴに手を当ててうなる。

 

氷鎖女「そこが落とし穴でござるがな、特にこの組は」

 

 同意したように肩をすくめてみせた。

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レイディ・メイディ18-14

メイディア「?」

クレス「ナニさ」

フェイト「……気配がある」

クレス「ふんっ。ようやくおでましってワケか。退屈していたところなんだ」

 

 不敵な笑みを浮かべる。

 このコースにいくつも用意されている“敵”の出現だ。

 木の幹に小さく魔法の護符が貼られており、侵入者が近づくのを察知するとそこから幻の兵士が現れるという仕組みになっていた。

 

ダレス「お嬢さん方は下がってな!!」

 

 剣を鞘から引き抜く三人の剣士。

 すでにクレスは呪文の詠唱に入っており、クロエも持参してきた木刀を構えた。

 

メイディア「? クロエは剣も扱うの?」

クロエ「ええ。実家でお父様から剣を学んでて、本当はお兄ちゃんと同じ青薔薇になりたかったの」

メイディア「ふーん。勇ましいのね」

     「さて。私はどうしようか」

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