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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 13-5

 夕食。食堂で。

 

レク「ガーネットさん、メッチャかっこいいよ~」

レイオット「私、ジャック小隊長さんと試合したの」

レク「エッ! 稽古つけてもらったのか? いいなぁ」

レイオット「レクの方はしなかったの?」

レク「うん、アドバイスとかはもらったけどね」

 

 秋から冬にかけては日が短いために外で訓練をする剣士学徒の終業時間は早い。

 まだ空いている食堂でレイオット、レク、フェイトが同席して食事をとっていた。

 フェイトの方は好きで同席したわけでなく、一人で食べているところへレクが当たり前のように隣に腰を落ち着けて、またまたレイオットもその2人を見つけてこちらにやってきたという図式だ。

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レイディ・メイディ 13-4

レイオット「……わかりました。皆、全員でかかれって」

チームメイト「何だって!?」

ジャック「早く来ないか。次が控えているんだ。急ぎなさい」

レイオット「は、はいっ」

 

 ナーダの教育する学徒たちが見守る中、5対1の練習試合が行われた。

 ルールは至ってシンプル。

 相手の得物を手から弾くか、参ったを言わせれば勝ち。

 負けた方はその戦いから身を引いて、見学席に戻る。

 席といっても地べたに体育座りか立ち見するだけだが。

 

ジャック「いつでも構わない。かかってきたまえ」

レイオット「いきますっ!」

 

 やはりと言うべきか、後の4人が正騎士相手にと戸惑っているその間に一番手に切り込んだのはレイオットだ。

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レイディ・メイディ 13-3

ナーダ「不安だわ……。頼むから何も騒ぎ起こさないでちょうだいよ」

ジャック「何言ってるんです。心配し過ぎは体に毒ですよ」

ナーダ「アンタのせいでしょうが!」

ジャック「まだ何もやってないじゃないですか。そんな何か起こる前から起こったみたいな心配してるとふぁんふぁんになっちゃいますよ」

ナーダ「何よそのファンファンって」

ジャック「動物園の人気者☆パンダ

ナーダ「………………………………」

 

 ジャック、にっこり

 

ナーダ「イヤアァッ! やっぱり代えて! この妙な生き物はイヤ!! まともな人間ぷりーずっ!!」

ジャック「何ですか、その態度は。傷ついちゃいましたよ」

ナーダ「イヤーッ! イヤーッ!!」

 

 頭を抱えて悶絶。

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レイディ・メイディ 13-2

レイオット「……!!」

メイディア「このチケット。お譲りするワケにはいきませんが……護衛は必要」

     「いかが?」

レイオット「行く! もちろん、行くっ!! 任せて、護衛っ!」

 

 目がキラキラと輝く。

 

メイディア「ふふ。よろしい」

レイオット「ありがと、メイディア」

     『初めからそのつもりだったのねっ』 

 

ぎゅむっ☆

隣の席のメイディアを抱き締める。

 

メイディア「素敵戦隊っ!」

 

 ガタンと椅子を蹴って立ち上がる。

 

レイオット「薔薇騎士レンジャー!」

 

 同じく、再び立ち上がる。

 そしてストンと同時に腰を下ろし、何事もなかったように食事の続きを始めた。

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レイディ・メイディ 第13話

第13話:正騎士

 ある日の早朝。月に一度、溜まった郵便物が学徒たちに配布される。

 懐かしい家族や友人からの手紙、それに差し入れの荷物や金銭などが届いてそれぞれ封を切っている。

 中にはリクやクレスのように1通もこない寂しい者もいる。

 メイディアはといえば、例によって両親がサインしただけの見知らぬ誰かが書いた手紙を読んでいた。

 内容は相変わらず戻って来い。

それだけだ。

 両親が書いたものではないとわかってはいたが、捨てる気にもなれずに手紙は束にして取ってある。

 それよりもメイディアが楽しみにしていた物があった。

 実はこっそり応募していた懸賞の当たり通知である。

 封を開けて唾液を飲み下す。

 

メイディア「あ……当たりました……」

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レイディ・メイディ 12-5

クレス「こんにゃろ~!」

 

 痛かったのは確かだ。

 けれどちょっぴり嬉しかった。

 やはり祖母もこうしてクレスが騒ぐと最後の仕上げとばかりに傷口を叩いて「はい、おしまい」と言う。

 

                     「このくらいで泣かないの。(おとこ)()でしょう」

 

 祖母の声が重なったような気がした。

 何故、出会っていくばくもしない若い男と長年共に暮らした祖母とが重なったのかわからない。

 どこにも接点はないし、共通点もない。

 きっと今日の自分はどこかおかしいのだ。

 怒ったフリをしながらクレスは胸がじんわりと温かくなるのを感じていた。

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レイディ・メイディ 12-4

氷鎖女「おい、そこの。椅子に座れ」

 

 アゴで椅子を示して棚から瓶を一つ取り出す。

 

クレス「?」

 

 自分の方を向いていたので、おとなしくそれに従う。

 

氷鎖女「遊びに来たのではなかったな。用件を聞こう」

 

 瓶の蓋を開けて指先で中のクリーム状の物をすくった。

 

クレス「なんで僕があんな成績なんだよ。勝ったのにおかしいじゃないか」

氷鎖女「勝ち負けだけではないと言うたろが」

 

 人形に切りつけられた左耳と頬に指ですくったクリームを塗り込む。

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