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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 11-4

 始業の鐘が鳴り、教室に氷鎖女が入ってくる。

 

氷鎖女「えーと……」

   『なんだ、今日はやけに生徒数が多いな』

 

 人数が多いため、同じ教科だとしても教える学問の教師が何人もいる。

 学徒たちは好きに学びたい授業を選択してカリキュラムを組み、どの先生に習うかも選べるのである。

 教えるのが上手い教師や人気のある教師の元には当然、学徒も多く集まってくる。

 氷鎖女はといえば、例によって初心者向けではない眠りをうような講義の展開で学徒に人気がない。

 黒魔術の方では完全にクラスとして区切られているので人数はどこも同じだが、学問の方では教室がガランとしているのが常だ。

 机も椅子も余っており、人気クラスに入りれなくてあぶれた学徒が仕方なく来るたまり場のようになっていた。

 机に伏せて寝ている者も多いが、氷鎖女が注意しないので余計に昼寝場所と化してしまっていた。

 そんな彼のクラスに今日は何故か人が多い。

 しかも女子ばかりだ。

 原因は普通の感覚の持ち主ならば、リクの周囲に女性しか座っていないことですぐに見当はついたのだろうが、氷鎖女はそういったことに疎い。

 誰か同じ教科を教える先生が休んだのかもしれないと単純に考えた。

 そんな鈍感な彼がいつも通りのつまらない授業を展開している頃、クレスは職員室で大騒ぎ。

 青薔薇のヴァルト教官に取り押さえられていた。

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レイディ・メイディ 11-3

ステラ「試験の結果発表が貼り出されてるよ。見てこうよ」

クロエ「うん」

 

 廊下には多くの学徒たちが自分の成績確認をしていた。

 

クロエ「クロエ=グラディウス……クロエ=グラディウス……あ、あった! ……!? 何でこんなに悪いのっ!?」

 

 ガーンッ!?

 後ろから数えて10指に入っている!!

 

クロエ「に……298人中……290番……」

 

 くらり……

 一瞬めまいがしてガックリとひざを折る。

 

ステラ「あんなコトしでかして成績が良いとでも思ったのぉ? 勘弁してよ~」

クロエ「だって……だってだって…… あの後、回復と結界はがんばったモン……取り返そうと思って……」

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レイディ・メイディ 11-2

氷鎖女「……といったところで本日は終了でござる」

 

 授業終了の鐘が鳴って氷鎖女は教本をパタンと閉じて時間ピッタリに出て行こうとする。

 その彼を引き留めた者がいた。

 

学徒「先生、質問です」

氷鎖女「うん?」

 

 ぎこちなく振り返る。

 

学徒「先生はおいくつなんですか」

氷鎖女「……ハ?」

学徒「先生、何歳?」

氷鎖女「…………20」

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レイディ・メイディ 第11話

第11話:先生を捕まえろ

氷鎖女「先日の試験の結果は廊下に貼り出される。それを各々確認するように」

 
 朝。

黒薔薇クラスで教官の氷鎖女 鎮が言った。

 

氷鎖女「……えー……その~……まぁ……何だ……えっと……あー……」

学徒たち「?」

 

 一つ咳払いをして、

 

氷鎖女「全体的に……よく……やったと思う。試合に負けた者も今度の反省を生かして次につなげて欲しいと願うものである。……試験については以上」

   「…………授業を始めるでござる」

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