失くし物はありますか。落し物はどこですか。その２

自分をよく紛失します。
コロコロコロコロ。
どっか行ってしまって、あれあれ、どこ行ったどこ行った。
中心がわからなくなって、困った私が手にして拾い上げたのは、他人でした。
本来は自分という部品の部分に他人という別の部品をはめこんで、ふぅ、やれやれこれでよしと思ってしまいます。
違うよ、違うよ、ソレは違うよ。
違うのに無理やり中心に持ってくるから、上手く機能しなくて振り回される。
ああ、疲れちゃう。
形が違うのに無理にはめたら、いびつで痛い。
それに気づかないでいたら、疲れと痛みが溜まってしまって、ああ、もう嫌だ嫌だの連続に。
そうして私ははたと気づく。
おやおや。
コレは別の部品じゃないですか。
遠くに転がってるの、アレなぁに？
そうそう、アレこそ、自分です。
私は他人を外して、自分をはめこみました。
それで自分が自分であることを思い出しました。
めでたしめでたし。

……というワケで、しょっちゅう忘れて落っことしちゃうことを久しぶりに思い出しました。
そうそう。自分はどんな状況からでも遊びを見い出す達人だった(-ω-)
それから、大抵のことは大丈夫な人間なんだ。
大丈夫って、打たれ強いんじゃなくて、隙間を縫って逃げるのが得意。
どこからでもきっと逃げ出す。
時間がかかったとしても、最終的にはどこまでも逃走する。
ウナギ。
捕まるもんか。
なんだ、あそこに穴がある。
ほほいと抜けよう。
まぁ、そんなカンジで。
それから、打たれ弱くてすぐ倒れるけど、それを引き起こすのは得意。
無駄か無駄でないかを判断して、無駄だと判定するとさっさと回復。
大怪我した！と思っても、よくよく見てみたらカスリ傷だったと気づける生き物。
カスリ傷をいつまでも大怪我と認識しないですむところが最強。
いつか書きました、自分は分度器。
訂正します。
自分、ハサミだったわ。
ちょきん。
いらないと判断するや、切り捨てる。
そして見向きもしない。
それは無駄。
無駄かそうでないかを基準とする。
そのため、誤解を受けやすく（誤解ではないかもしれない）、冷たいとかクールとか言われちゃうんだ。
違うのに。
冷たくもクールでもないよ。意地が悪いだけさ。
新しい職場でいっぱいいっぱいになり過ぎてうっかり忘れてたな。
ある日突然気づいて、またあるときまた失くして大騒ぎするんだけど。
思い出したら、さっきまで煩っていたものが、突然どうでも良くなってきた。
それより問題は、年賀状なのだ。