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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 40-3

ジャック「……ああ、そうそう。私にもしもがあった時には、私の弟に家督を継がせるとよろしいでしょう」

母「!!!」

 

 思いもしなかった息子の言葉に母親凍りついた。

 “私の弟”。

 一人息子のハズのジャック。

今から12年前にダンラックの秘書官を務めていた家主は疑いをかけられて処刑。

その後、ジャックは薔薇の騎士を目指して養成所へ。

 残されたウイングソード夫人は、とうとう愛情の持つことができなかった夫と子供から解放され、残った遺産を使って男漁りに夢中になっていたのである。

 その間の過ちから一人の男児を出産。

過ちとはいえ、好いた男との間の子。

 政略結婚でできた息子のジャックに比べれば、どれだけ可愛いかしれない。

 子供は実家に預かってもらっていたが、長男さえいなくなってくれれば………………常にその考えが付きまとっていた。

 しかしこう面と向かって隠していたものが露呈されるとさすがの夫人も青ざめるしかない。

 

母「どうして……いつそれを……?」

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レイディ・メイディ 40-2

ニケ「やっぱりこれは自然に近づくしかないって」

氷鎖女「え」 ギク。

  「ウソウソ、やっぱり、もう少しやってみるでござるよっ!!!!」

ニケ「クロエはヒサっち相手だと獲物を狩る狩人になっちゃうから、やっぱり自然体はナツメちゃんに任せよう」

氷鎖女「いやいやいやいや!! 大丈夫!! お任せあれ!!! 拙者、二つにひとつ!! のぉまる・すとぉかぁに決めましたゆえ!!!!」

 

 あわててモンスター・クロエ画を引っ込める氷鎖女だった。

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レイディ・メイディ 第40話

40話:その、間のこと

“女。”

“女だって?”

 

……女たちが騒ぎ始めた。

 

“あの老人、どこまでわかっておる?”

 

一人が勘ぐると、

 

“いいや、まだだ。”

 

もう一人が否定した。

 

“けれど危険。”

 

同意とばかりに他の女たちも続けて騒ぎ立てる。

 

“あの老人、人に(あら)ず。”

“心許すな。”

“もとより許す心などない。”

“他の、誰であろうとも。”

………………………………。

 

 主の意識が目覚める気配を感じ取ると、『女たち』は一斉に沈黙し、真っ暗な深淵へと沈んで消えた。

 辺りには何もない。

 ただただ、黒い水が静かな波紋を描くだけ。

 やがてそれさえも消え去ると、真の静寂が訪れた。

 さぁ、彼の者が目覚める。

 まぶたが上がると黒き世界に光が差し込まれた。

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レイディ・メイディ 39-11

リク「メイディ」

メイディア「あら? 息を弾ませて…………どうかして?」

 

 立ち止まりもせず、いつもの調子で靴音高らかに近づいてくる。

 

リク「……どうかして…………って…………うん、ええと……

 

 息を整えながら、走ってきてどうだというのだろうと頭の中で疑問符が踊る。

 

メイディア「忘れ物?」

リク「ああ……そう……忘れ物……かな」

メイディア「そう」

 

 無関心に通り過ぎようとする少女の細い腕

真横に交差したとき、それをとっさにつかんでしまった自分に驚く

 

リク「……あ」

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レイディ・メイディ 39-10

クロエ? 何で皆黙るの?

 

 沈黙の中で火ぶたを切った本人だけが取り残されている。

 告白されて、困って。

邪魔以外の何者でもない男が現れて。

少女がほっとしながら好きな人がと口にする。

これが現れた男への好意でなくて何であろう?

 カイルはキッとフェイトをひと睨みしたかと思うと涙を浮かべて走り去っていった。

 

クレス「わかりきっていたけど……」

リク「ザ☆玉砕」

クロエ「あーあ。ビックリしたぁ。……ちょっと悪かったかな、でもしょうがないよね」

 

 そう言う、空気の読めない彼女、好きな人とはお兄さんのつもりで言ったのだった。

 もちろんそれを正確に受取った者はこの場に一人としていない。

 クロエはたった今、フェイトに告白してしまったようなものになってしまっていた。

 

フェイト「お、俺に言われても……」

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レイディ・メイディ 39-9

 捜し歩いてたった今、窓のすぐ下に見慣れた銀色の髪を見つけたけれど、どうやって渡したらいいのだろう?

 アンのノートの時みたいに、疑われるのではないか。

泥棒扱いされるのではないか。

軽蔑されるのではないか。

 メイディアはそれを恐れていた。

 手の中で夏の夕日に照らされた指輪は、人目で高価な物とわかったし、それにとても古い。

 きっと大事なものに違いない。

あわてて探しているのだろう。

 

メイディア「うーん」

 

 銀髪の少年、一緒にいる黒髪と金髪も知っている連中だ。

 3人共同じ方向を覗いているようなので、メイディアもつられて身を乗り出す。

 

メイディア『……………………』

 

 どうやら、クロエは男子に告白されている最中らしい。

 それを男子3人で覗き見とは。

 

メイディア「んま!!」

 

 しかもここは因縁の、メイディアが初めて告白なるモノをして、初めて手痛くフラレた場所ではないか。

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レイディ・メイディ 39-8

 その日の夕方。

もう早速、告白する気満々なカイル少年。

無謀という名の勇者である。

 宿舎に帰るところを狙って、夕日をバックに告白するつもりらしい。

こそっと校舎の影に隠れて、友達同士おしゃべりしながら歩いてくるクロエを待ち伏せ。

 

カイル「よ、よ、よし、来た!! まずは誘ってくるぜ!!」

リク「勇敢だ」

クレス「勇者だ」

 

 あまりの無謀ぶりにリクとクレスが震え上がる。

 

リク「やっぱりここは一度退こう!! 撤退だ、カイル!!」

クレス「死ぬな!! 戦死するにはまだ早い!!」

カイル「放せよ、なんで戦死って決め付けるんだよ!!?」

 

 ドタバタとその場で暴れる。

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