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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 29-7

 ナツメの動きは鈍く、とても充てにできそうもない。

 

フェイト「くそ、どうする?」

クロエ「フェイト、今行くわ!」

 

 2体に挟まれたフェイトを助けるため、クロエが戦いの中に身を投じる。

 背中合わせになって互いの後ろを守って立つ。

 すると彼ら2人を狙った魔法が敵から放たれ、周囲を囲っていた敵の剣士たちはタイミングよく後ろに下がる。

 味方2人に届く前にクレスのは魔法がそれを相殺すると、敵の剣士たちはすぐに攻撃に転じてきた。

申し合わせたような、キレイなチームワークだ。


▽つづきはこちら

 次々と放たれる魔法。

本来なら白魔法が守るところだが、今は白魔術師のクロエが剣士の役割を演じているため、結局クレスがて引き受けることとなり、相殺させるのに手一杯だ。

しかし悪いことばかりでもない。

 彼が一手にそれらを受け持っているため、メイディアがフリーとなったのである。

 そのメイディアが魔法での攻撃の要になり、相手の剣士役に向けて攻撃を仕掛ける。

 だがこれは敵の魔法で相殺された

 少ないパーティーで1人欠けているのはかなりの痛手か、それとも敵が強いからか。

 

フェイト「ダレスはまだか!?」

クロエ「戦闘音が聞こえているはずなのに!」

氷鎖女『おかしい……』

クレス「くそ、僕の魔法なら……」

 

 相手の魔法を突き破って攻撃に転じられると思ったのに、どうしたって相殺かまたはそれ以下……つまり相手がほんの少し上回っている展開になる。

 攻撃レベルの高いクレスでさえこうなら、その下に位置するメイディアでは相手の魔法を突き破ることは出来ない。

 

クレス「これが本当の最後の難関なんだなっ!? 札を守っていた魔物じゃなくて!」

メイディア「……剣士2体に黒魔法使い…………3体しかいないのに!」

 

剣士は放っておいて魔法使いを先にやろうと、焦りの色を見せるメイディアにクレスが提案した。

 

メイディア「ええ。魔法使いさえ先に倒してしまえば、剣士にマジックシールドはなくなる。ワタクシたちの呪文で倒せますわね」

クレス「そういうこと。キーはあの後ろにいるマジシャンだ」

 

 2人はフェイトとクロエが上手く避けてくれることを信じて敵の魔法を防ぐのを中断した。

 逆にこちらから魔法使いに攻撃すれば、相手も自分のみを守らなくてはならなくなり、フェイトたちに魔法を打てなくなるはずだ。

 クレスとメイディアが同時に魔法を放つ。

 敵はマジックシールド(魔法の盾)を張り、しかも魔力の防御壁にわざとムラを作って攻撃魔法を四方八方に飛び散らせた。

 

クレス「うわっ!」

メイディア「きゃっ!?」

 

 2人はあわててマジックシールドを自分の周囲に張り巡らせる。

 フェイトとクロエの方は、とっさにクロエがフェイトごと結界に包んで身を守り、敵の剣士2体は上手いこと、クロエの結界の後ろに逃れた。

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