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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 21-13

 生徒はそれぞれ伸びをしてみたり、友人同士で話を始めたりし始める。

 

リク「先生」

氷鎖女「ギク……」

 

 呼び止められて教室を出て行こうとした氷鎖女の動きが止まる。

 

リク「なんでそう身構えるかな。ただ話をしたいだけなのに」

 

 逃げ出される前に捕まえようと………………両手をゆっくり開いた。

 奇っ怪な束縛技(?)“円の動き”の構えだ。

 

氷鎖女『ヒイィィ~ッ!!??』


▽つづきはこちら

 あのバカさ120%の姿を公衆の面前で行おうとしているリク少年に、他人の前で格好つけようなどという高等技術が身についているワケもない。

 

リク「逃げないでね~♪」

 

 ジリジリと間を積めていく。

 

氷鎖女「はわー……はわー……」

 

 逃げ場を探してそわそわ。

 

 その様子を見ていたジェーン「何でリッ君ってあんなにヒサメ先生が好きなのかな?」

ステラ「……クロエも大好きだよね、ヒサメ先生……」

 

 あきれたように言う。

 

ジェーン「ちょっとわからない感覚よね。確かにからかうと面白いんだけどさ」

ステラ「う~ん。ニンジャだから?」

ジェーン「ナニ、ソレ?」

ステラ「わかんないけど、東のどっかの島にそういう種族がいるんだって」

ジェーン「そうなの? 知らない。人間じゃないってこと? ……亜人種なのかな」

ステラ「さぁ~。ニンジャ人ってコトじゃない? クロエの言うことだからどこまで本当か怪しい限りだけど、ニンジャ人は煙のように現れて、大きいガマガエルに乗ってて、変幻自在で神出鬼没。正体を知られてはいけなくって、細胞分裂して(分身の術のことらしい)、水の上を走り回れて、口から火を吹いて、土に埋められても呼吸できて、壁にも登れて、景色に溶け込んで、ニンニン語でしゃべるんだって」

ジェーン「…………それ……もはやモンスターじゃない……」

 

 確かに煙り玉は使っている。

 主に……そう、たった今、リクの魔手から逃げるための手段として放ったように。

 

リク「あっ!?」

氷鎖女「さらばっ!!」

 

 神出鬼没もあながち間違ってはいない……?

 煙がおさまるともうすでに姿はなかった。

 が、クロエが思っているのとは恐らく別次元だ。

 

シラー「ヒサメ先生ねぇ~?」

ジェーン「あら、シラー」

ステラ「ん?」

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