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レイディ・メイディ 19-3
2008.01.10 |Category …レイメイ 19、20話
幸い、胸部や腹部などの急所ではなく、腕だったから良かったようなものの、矢には毒が仕込まれていた。
明かに殺傷目的である。
矢の先を確認してすぐに毒だと見極められる程、彼らの知識は発達しておらず、クロエの苦しみようから毒なのではないかと遅まきながら気が付いた。
フェイト「教官!! どこかで監視しているのだろう!? 試験は中止して下さい!! 救護班の手配をすぐに!! 教官っ!!」
使い魔のカラスは当然この成り行きを見守っていたが、肝心の本日監視室につめている教官が居眠りをしてしまっていた。
二人はトイレに出てしまい、後の二人が「ちょっとお茶をもらってくる」と席を立ったばかりであった。
交替制とはいえ、彼らは朝から晩まで気を張って多くの学徒たちの動向を細かくチェックしているので、時にはこんなこともある。
▽つづきはこちら
しかしタイミングが悪かった。
フェイトたちはもう伝わった気になって、救護班が来るまでは自分たちでできることをしようとクロエの看病に当たる。
自分のせいだと感じたメイディアは茫然と立ち尽くして微動だにしない。
ダレス「水だ、水を取ってくれ」
セルゲイ「こっちのは毒を洗い出すので使ってしまったんだ」
ダレス「クレス、残ってないか?」
クレス「熱下げるタオルに使っちゃったよ。フェイト、よこせよ」
フェイト「俺のは……」 飲ませてしまった。
メイディア『どうしよう……どうしよう……ワタクシのせいだわ……。ワタクシが……あんな……。どうしよう、神様!! お願い、助けて ……!!』
声「……ィア、ディア、……メイディア!!」
メイディア「!!」
ダレス「メイディア、何をボーッとしてるんだ、水!! 水だよっ!!」
メイディア「あっ!! あっ、あっ」
あわてて水筒をつかんだのはいいが、蓋を開けるが手が震えてなかなか開かない。
ダレス「何をグズグズしてんだ、もういい、貸せ!!」
強引に奪おうとするとメイディアがしっかり持っていなかったため、落としてしまう。
貴重な水は大地に吸い込まれて一滴もなくなってしまった。
一瞬の沈黙が支配する空間。
メイディア「……水が……」
掠れた声で言うのがやっと。
ダレス「おまっ……!! 何やってんだよ、この温室育ちのモヤシ女!! 人が死ぬかもしれないんだぞ、お前のせいでっ!!」
●Thanks Comments
面白い展開になってきた!!!
最近のメイさんは、私から見てもむきゃあぁ~ジコチュー!!(苛)というカンジだったので、ここら辺で叩きのめされてください!(愛のムチ)
面白いオリジナル作品みたよ↓
http://oab.sakura.ne.jp/gia/index.htm
ようやく事件です;
この辺でまだ全体の物語見えていません、自分。
とりあえず事件を起こして見ました、みたいな……ふう。
メイディアがジコチューでムカツクならそれはそれでいいです。
そういうキャラだから。
オリジ紹介ありまとう。
時間あるときに見てみるねー。