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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 8-3

 場面変わって再び試験官室。

 

ヴァルト・ナーダ「………………………………」

 

 何故か冷めた表情で腕を組んでいる二人。

 

ニケ「長引くね、この戦い」

氷鎖女「うん、あのイモムシウンコ……なかなか食らいつくでござるな。話題のレイオット相手によくやりよる」

アイビー「その……イモムシウン……ってなんなの?」

氷鎖女「あ、それこっちの話。ウチの組のリクに似た名前のまぎらわしい名前の奴だったと思ったな」

ヴァルト「……レクだ」

氷鎖女「あ、そう。ソレソレ。ソレでござる」

ヴァルト・ナーダ「………………………………」

 

 二人は今、レクとレイオットの戦いより別のモノを発見して閉口していた。

 壁には左に黒魔術の試合が。右に赤・青剣士試合が。

戦いの様子を映した画面の端にときどきチラチラと見え隠れしているあの青い制服は……

 まぎれもない。“奴”のである。

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レイディ・メイディ 8-2

レク『そうだ、これが第一歩目なんだっ! 俺の……』

 

 果敢に攻める。

 

レク『俺はレイオットやフェイトとは違う。才能なんてないのかもしれない……! でも……けど!』

声「いいテンションだっ! だが、油断はするな」

レク『俺は近づきたい! あの人のように、誰かを守れる強い剣士になりたいんだっ!!』

レイオット『うっ、すごい気迫! 引いたら負ける……!』

 

 驚いたことに有力と思われていたレイオットが押されている。

 相手の剣をさばくのが精一杯になって、後ろへ後ろへと下がっていってしまう。

 ガーネットの存在はレクに勇気と力を与えていた。

 その声に引きずられたのか他の男子学徒たちもレクの応援を始める。

 

男子学徒たち「レクー! ファイトだっ!! ギャーギャーうるさい女共なんか気にするなーっ!」

      「そーだそーだ!」

女子学徒たち「なんですってぇ!?」

男子学徒たち「レクー! 俺らはお前の味方だぞーっ!!」

レク『ガーネットさん……! 皆っ! ありがとう、俺、負けないよ。負けるもんか!』

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レイディ・メイディ 第8話

第8話:憧れ

 レイオットは試験の舞台に上がると深呼吸を繰り返してきりっと表情を引き締めた。

 対するは青薔薇候補生・レク。

 こちらも胸に手を当てて高鳴る緊張を押さえ込んでいる。

 

審判「両者、前へ」

 

 二人、前に進み出て鞘から剣を引き抜く。

 キンッ……!

 互いの剣を合わせるのを合図に試合が開始された。

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レイディ・メイディ 7-6

 審判に退場を命じられて階段を下りたメイディアが試合場を後にすると、つい先程までいい気味だと笑っていたジェーンたちが駆け寄って来た。

 

ジェーン「さすがですわ、メイディア様っ!」

アン「スゴかった……」

 

 その他の取り巻きたちも口々に褒めたたえる。

 しかしそれには答えず、爪を噛むメイディア。

 対戦相手が運ばれていった方を一度見やって、

 

メイディア「……ワタクシは悪くありませんからね……」

ジェーン「え?」

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レイディ・メイディ 7-5

ヴァルト「悪い病気って……」

氷鎖女「脳みそが腐ってござる。……かわいそうに」

ナーダ「うっわ」

 

 会場のメイディア「そこのアナタ! ワタクシと第1戦を交えること、光栄に思うのね! この日のことを一生の宝物にしてもよろしくてよ? ワタクシはそう、黒薔薇の頂点に立ち、白薔薇に転向してゆくゆくは薔薇の騎士団元帥になるのですから♪」

 試験官室のニケ「うっわぁ~……」

ナーダ「すばらしく変なのが登場したものね」

 

 あきれて肩をすくめる。

 

氷鎖女「……あ~……まぁ……」

 

 壁に大きく映るメイディアはいつもの高笑い発動中。

 相手はあっけにとられていたが、試合開始の合図が出されるとすぐに冷静になって魔法を繰り出した。

 

少女「光栄に思いなさいって? ……誰がっ」

 

 試合が始まっているというのに笑い続けるメイディアに魔力弾が襲いかかった。

 少女は新規学徒ではなく、2年目の強者だ。最終試験でランクをあげることができずに1年同じランクに留まってしまったものの、半年しか学んでいない新規とは明かに力量が違った。

 

メイディア「ほげっ!?」

 

 得意の高笑い最中だったので、まともに顔に受けて吹っ飛ぶメイディア。

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レイディ・メイディ 7-4

 画面変わって、試験官室。

 

ニケ「ヒサメのクラスは一体なんなワケ? クレスに、それからさっきのは……」

氷鎖女「リク=フリーデルス」

ニケ「リクか」

アイビー「リク……ねぇ」

ニケ「あと、それには及ばないけど、このコも半年しか経ってないとはとても思えない魔法弾の威力だ

 

 今、試合をしているアンが壁に映し出されている。

 いつもどこか自信なさげな彼女が放った魔法の威力は対戦相手の比ではなかった。

 自分の力に驚きを隠せないでいる三つ編みの少女・アン。

 

氷鎖女「彼女だけではナイでござるよ」

ナーダ「ずいぶんな自信じゃない?」

氷鎖女「勝ち目のない戦には挑まない主義でござる」

ヴァルト「己の首をかけているからにはなぁ」

氷鎖女「然様」

 

 自分の教え子たちを次々と倒された黒魔術教官たちが苦い顔をしている。

 

ナーダ「あのリクって子もずいぶんな魔法を隠し持っているじゃない?」

氷鎖女「いや、アレは2つしか教えていない基本魔法の内の、防御だけでござるよ」

ナーダ「なんですって? 四方八方に魔法が一度に飛散してたわ。攻撃魔法でしょ?」

ヴァルト「攻撃魔法にしたって初期であそこまでコントロールできるものなのか……」

アイビー「いや、アレは確かに基本の黒魔術結界だね」

 

 教官たちの会話に割って入る。

 

氷鎖女「ん、わかったか。さすがは黒の正騎士殿」

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レイティ・メイディ 7-3

クレス「イバリ散らしちゃってさ」

 

 聞こえないように小さな声で毒づく。

 ひょっとして……。

 ある考えが脳裏に浮かんだ。

 コイツは自分を恐れない。

 普段の言動からはとてもそうとは思えないが、ひょっとしたら彼女もまた自分と同じように他の強力な魔法を持っているのかもしれない。

 それならば納得もいく。

 自分を恐れない理由が……

 

クレス『リク=フリーデルスの試合は見逃したが、お前の力はしかと見せてもらうよ』

 

 まだご立腹中のメイディア嬢をチラリと見やった。

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