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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 34-11

クロエ「そーんなこと言ったって、怪我人には変わりないんだから。それに練習試合でしょ。自業自得っていうのもなんだかおかしいよ」

クレス「だって……」

クロエ「はい、失礼しまーす」

 

 尚も食い下がろうとするクレスを制して、隣のカーテンを開ける。

 

少年「…………アイツの言うとおりだ。いいよ、俺は」

 

 いたたまれなくなって先に口を開いた。

 

クロエ「そんなの私には関係ないもん」

少年「……………………」

クロエ「…………今、私に惚れそうだった?」

少年「……はっ!!?」

クロエ「うーん、今、私カッコ良かったかもーとか思って」

ステラ「バカ言ってないで早くしてあげなよ」

 

 ステラのツッコミが素早く入る。

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レイディ・メイディ 34-10

 レヴィアスが消えると前方から先ほどまで見舞いに来ていたメンバーがクロエを連れて戻ってきた。

 

リク「だから回復を頼みたいんだ」

クロエ「うん、任せて!!」

リク「それから、宿舎までは俺たちが運ぶけど」

クレス「俺“たち”!!?」

 

 反応して目を細める。

 

リク「女子寮までは無理だから、部屋にはアンたちと一緒に連れて行ってもらえるとありがたいんだけど」

クロエ「わかってるって♪」

 

 どうやら一度戻った彼らがメイディアのためにクロエを呼んできたようだ。

一緒に友人のステラもついてきている。

リクとクロエという最悪の組み合わせを見つけて、氷鎖女は素早く窓から外に逃れた。

 

氷鎖女『イジメられてしまう…………!!』 などと本気で考えて、さっさと逃げ出す。

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レイディ・メイディ 34-9

ミハイル「威張って言うことか。教官にはそれも必要だと聞いたがな。懲戒免職食らっても知らないぞ」

氷鎖女「じゃあ、黙ってておくれ」

ミハイル「あのなぁ」

氷鎖女「失礼するでござるよー」

 

 廊下に逃げて扉を閉めた。

幸い、本気ではないお小言は追ってこなかったので、のんびりと袖に手を突っ込んで歩きながら考え事をする。

 

氷鎖女「約一半年か」

 

 メイディアがクレスやリクに追いつけないと気が付くまでにかかった所要日数は。

 99%の黒薔薇候補生は入所して早々、現実に気が付いてあきらめたというのに、比べてずいぶんと遅いものだ。

 

氷鎖女『けど、そういうバカは嫌いじゃない』

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レイディ・メイディ 34-8

氷鎖女「ミハイル殿、すまぬが手ぬぐい……タオル貸して下され」

 

 担任教官は、保健医にタオルを借りると無造作にメイディアの顔に放った。

 顔が隠れたことでいくらか安心したのか、我慢していた涙が再びあふれ出す。

 

氷鎖女「人にはな。生まれながらの魔力容量の限界というのが決まっておって、こればかりはどうにもならぬ。これが大きい奴が恐らく魔術師としての才といっても良いでござろうな。……物覚えは遅くともどうにでもなろうからやはり最終的には器の差か。拙者が見たところ、手前は先の二人に比べて小さいように思える。あくまで未熟な拙者からの視点だが」

 

 申し訳程度に慰めが入ってはいたが、その言葉はずんと心に堪えた。

才能がないと言われたようなものである。

 

氷鎖女「ヤツラは確かに特別だ。才のない者が努力で補うことは無論できるが、限界もあろう」

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レイディ・メイディ 34-7

ジェーン「いいなー。私もケガしたらなでてくれる?」

 

 アンの思いを代弁するかのようにジェーンが冗談交じりに言った。

 

リク「ははっ。ジェーンは年上だから気安くなでていいものかなぁ?」

ジェーン「いいよ、いいよー。大歓迎♪ 気軽になでてネ」

 

 言葉どおり、ひょいと気軽に頭を突き出すジェーンの性格をアンはうらやましく思いながらも、ただそれを見ているだけだった。

 

アン「…………………………」

  『リク君は……私を気にしてくれてるんじゃなかったの?』

 

 うつむいて下唇を噛む。

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レイディ・メイディ 34-6

メイディア「ふっ……ううっ……」

 

 終了を知って緊張を解いたら、目にたまっていた涙が次から次と流れては枕のカバーに吸い込まれていった。

 

男子生徒「痛い、痛いぃ~っ!! 死ぬ~、殺される~!!」

ミハイル「うるさいな。捻挫はしているが骨は折れてない」

 

 悔し涙と嗚咽は都合よくレヴィアスクラスの少年の声にかき消されてくれた。

 

メイディア『悔しい。悔しい……!!』

 

 シーツを握り締めて声をこらえる。

 

メイディア『なんでこんなに悔しいの? ワタクシは養成所に騎士になりにきたのではないわ。ここは隠れ家よ。ステキなダーリン見つけて、自分の意志で幸せな結婚をするの。だから、魔法なんて本当は別に使えなくったって……………………』

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レイディ・メイディ 34-5

 相手はレヴィアスクラスのトップ3。

 だが、ここでストップがかかる。

 

レヴィアス「ホセイ、トニアと変わりなさい」

ホセイ「ハ……ハイ」

 

 トニアと呼ばれたNO,1の少年と変わった。

 クレス=ローレンシアがあれほどの強敵なら、肩を並べるリク=フリーデルスもさぞかし強大な魔力の持ち主に違いない。NO,3では不足だと読み取ったのだ。

 例によって指輪が投げ渡される。

 

トニア「こんな物がなくとも勝ってみせますけどね」

 

 クラスメイトが医務室送りになる惨劇を目にしていながら彼は余裕を崩していなかった。

 

レヴィアス「用心のためだ。持っておきなさい」

 

 しかしレヴィアスはいつになく慎重だ。

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