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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 40-6

メイディア「クロエ」

フェイト「……………………」

メイディア「貴女、白薔薇ですのに、どうなさったの?」

クロエ「うん、私、元々武家の出でしょ? 白薔薇授業ばっかりだと体なまっちゃって」

 

 起床して窓の外を見ていたら自分も体を動かしたくなったと彼女は笑った。

 クロエの部屋は黒薔薇でヒサメクラスが半数。

赤薔薇1名、白薔薇2名の6名で構成されている。

 ギリギリまで寝ていられるのは、白薔薇2人のクロエとモーリーだけなのだ。

ヒサメクラスでさえなければあと3人も寝ていたハズなのだが。

 厳密に言えば、ヒサメクラスの朝の訓練は義務化されていないのだが、だからといって、皆が参加しているのに自分だけ寝ていては置いていかれる。

 誰もがそんな危機感を抱いていた。

 当初は無意味だと思われていた早朝マラソンも、魔力戦での持久力をつけるために役立っていたことが証明されたからだ。

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レイディ・メイディ 40-5

 フェイトが外壁の門を曲がったとき、目の前を女子の塊が速度落として走っているのを邪魔だと感じて眉をひそめた。

 

フェイト『おしゃべりしながら走るくらいなら、出てくるなよな』

 

 仕方なく道の外側を大回りして追い越そうとする。

 

女子「裏切り者がイヤよね。何で一緒に走ってるの?」

  「クラス変わったじゃない。アンタはもう走らなくてもいいのよ、お嬢様?」

メイディア「あら、自主訓練なのですから、文句を言われる筋合いはございませんわ」

 

 周りを囲まれてしまって姿は見えないが、あのトラブルメーカーだということは声としゃべり方ですぐにわかった。

この薔薇の騎士を育てる場所にあって、あのようにいかにも貴族の姫君という話し方の人間は他にいるはずもない。

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レイディ・メイディ 40-4

 場面は訓練所のナーダとヴァルトに戻る。

 

ナーダ「何だってあのアホを本気で推薦しちゃうのよ。アンタも相当のおバカさんよね」

ヴァルト「アイツはやると言ったらやるさ。俺は……………………ああ、まぁいい」

 

 信じるよと言いかけてやめた。

どうせ笑われて気恥ずかしい思いをするだけだ。

それほどにあの教え子は周囲から信用がない。

間が抜けていると。

 

ヴァルト「それより、また魔物の群れが出現したらしいな」

 

 思い出したように話題を変える。

 

ナーダ「またぁ? 最近多いじゃない。どこよ、まだそれ聞いてなかったわ」

ヴァルト「サヴァイドルとファニースの方角だ。今はコンラッド部隊とハモンド部隊が出動している」

ナーダ「…………先月は、オリビーが戦死したばかりだっていうのに……」

 

 やや沈みがちに地面に目を向ける。

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レク・メイディ全身図

384c5863jpegレイメイ本編を書かなくなって、5月で1年経ってしまいました;
そして、書き溜めていたものももう少しで底をつきそうです。
あばば;

仕方ないので、ペース落として、トークとか短編でごまかしつつ、6月以降に新しいのを書き足そうかと目論んでます。はぁふぅ。

イラストは、レクです。
簡易キャラ紹介に足した絵と同じです。
顔だけなので、全身も入れようかと。
全身って言っても、デジカメに入りきらなくて途中できれてますけども;
半年以上もまともに絵を描いていなかったので、手がブルブル。
78e0bf40jpeg
毎回書いてますが、初めての人がいるとあれなので一応。
クリックすると画像は大きくなりもす。

ナゼいきなりレクかって、ただいきなり書いてみたくなったのがレクだからです。
2年前くらいの資料を頼りに描いているので、現在の秋月さんのと違うかもですが、似せて描いてみました。
髪型とかちゃんと理解していないので、何だかおかしいけど。

今見てみたら、腰布はもっと短いようです;
髪は亜麻色。目は緑。服も緑基調。

あんまり久しぶりに描いたので、バランスとか自分で全くわからない。
しかも紙に対してデカクなりすぎ;

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レイディ・メイディ 40-3

ジャック「……ああ、そうそう。私にもしもがあった時には、私の弟に家督を継がせるとよろしいでしょう」

母「!!!」

 

 思いもしなかった息子の言葉に母親凍りついた。

 “私の弟”。

 一人息子のハズのジャック。

今から12年前にダンラックの秘書官を務めていた家主は疑いをかけられて処刑。

その後、ジャックは薔薇の騎士を目指して養成所へ。

 残されたウイングソード夫人は、とうとう愛情の持つことができなかった夫と子供から解放され、残った遺産を使って男漁りに夢中になっていたのである。

 その間の過ちから一人の男児を出産。

過ちとはいえ、好いた男との間の子。

 政略結婚でできた息子のジャックに比べれば、どれだけ可愛いかしれない。

 子供は実家に預かってもらっていたが、長男さえいなくなってくれれば………………常にその考えが付きまとっていた。

 しかしこう面と向かって隠していたものが露呈されるとさすがの夫人も青ざめるしかない。

 

母「どうして……いつそれを……?」

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レイディ・メイディ 40-2

ニケ「やっぱりこれは自然に近づくしかないって」

氷鎖女「え」 ギク。

  「ウソウソ、やっぱり、もう少しやってみるでござるよっ!!!!」

ニケ「クロエはヒサっち相手だと獲物を狩る狩人になっちゃうから、やっぱり自然体はナツメちゃんに任せよう」

氷鎖女「いやいやいやいや!! 大丈夫!! お任せあれ!!! 拙者、二つにひとつ!! のぉまる・すとぉかぁに決めましたゆえ!!!!」

 

 あわててモンスター・クロエ画を引っ込める氷鎖女だった。

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レイディ・メイディ 第40話

40話:その、間のこと

“女。”

“女だって?”

 

……女たちが騒ぎ始めた。

 

“あの老人、どこまでわかっておる?”

 

一人が勘ぐると、

 

“いいや、まだだ。”

 

もう一人が否定した。

 

“けれど危険。”

 

同意とばかりに他の女たちも続けて騒ぎ立てる。

 

“あの老人、人に(あら)ず。”

“心許すな。”

“もとより許す心などない。”

“他の、誰であろうとも。”

………………………………。

 

 主の意識が目覚める気配を感じ取ると、『女たち』は一斉に沈黙し、真っ暗な深淵へと沈んで消えた。

 辺りには何もない。

 ただただ、黒い水が静かな波紋を描くだけ。

 やがてそれさえも消え去ると、真の静寂が訪れた。

 さぁ、彼の者が目覚める。

 まぶたが上がると黒き世界に光が差し込まれた。

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