忍者ブログ
NinjaToolsAdminWriteRes

ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

HOME ≫ [209] [210] [211] [212] [213] [214] [215] [216] [217] [218] [219]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


みやまよめな:71

 御神崎山。お堂の中。

 

社『会ってどうした……? 何故、助かったのだ!!?』

 

 そこがどうしてもわからない。

 姉を守ろうとした社は鬼の爪ではじかれ、意識を失った。

 気づいたら父や母がいて、背中には傷痕だけが残り、自分も都も無事だったのだ。

 途中の記憶がどうしても抜けている。

それがわかれば、全てがハッキリするような気がするのだが。

 

社「ああっ!! くそっ!!」

 

 頭をかきむしり、ハッと人形に目を止める。

 

「これは!!」 手に取る。

 「……………………まただ……」

 

 いつかと同じように、血の涙を流していた。

 突然、頭の中に男の声が割り込む。

先程の鬼の声ではない。

拍手[0回]

PR

▼ つづきはこちら

みやまよめな:70

 泉。

声1『社、社……。真実を見よ……。お前の言う“神崎様”は…………』

 

都「戻ってこい……社……さもなくば……」

 

 

 お堂の中。

人形が涙する。

赤い、血の涙。

右目より。

これは警告。

 突風に煽られ、社の髪が激しく踊る。

 

社「この風は御神崎様じゃない……!! 鬼がまた邪魔をしているのだ!!」

 『そうだ、前に鬼を呼んだ時も突風が吹いて……。今も鬼めが私の邪魔をしようとしているッ!!』

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

みやまよめな:69

 とある森の奥深く……。

薄暗い泉の水がうねった。

 

水中から透き通る声1『社……社……見誤るな……』

 

 走る社「はぁっ、はぁっ……」

 

 横たわる都「社、社……戻ってこい……」 うわ言。

 

声1『我ができるはこれまで………………あとはお主たち次第……』

 

 99の朱の鳥居をくぐる社。

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 41-4

 クレスの足にじゃれつくチェリーを抱き上げて、

 

氷鎖女「この猫殿も黒猫のサクラでござるな?」

クレス「え? 違うよ、そいつは……」

氷鎖女「チェリーでござろ?」

チェリー「にゃあ」

氷鎖女「チェリーは拙者の国言葉では桜と呼ぶのでござる。その、黒猫のサクラとやらのサクラが同じ花を意味する言葉かは知らぬが」

 

 猫をなでてから、降ろす。

 

クレス「不吉なこと言うなよな! サクラは子猫と一緒に捨てられる運命なんだから。……チェリーと一緒にすんなよ」

氷鎖女「子猫と、ね。……どこも似たような童歌があるものよ」

 

 籠女、籠女。

 籠の中の鳥は、いつ出やる?

 夜明けの晩に鶴と亀が滑った。

 

 子猫と一緒に井戸の中……

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 41-3

氷鎖女「気分を害したのなら、申し訳ござらぬ。ただ、すこぅし疑問に思っただけでございますれば、ご容赦を」

 

 はじかれた鼻をさすりつつ、氷鎖女は素直に詫びると今度こそ職員室を出て行った。

 

ナーダ「…ふぅ」

ヴァルト「大人気なかったな。相手は小人族だぞ」

 

 レヴィアスに挨拶をして、ナーダとヴァルトも宿舎に戻るため、廊下に出た。

 

ナーダ「アンタも言いたい放題ね」

ヴァルト「俺はミジンコの言いたいことはわからなくもないが」

ナーダ「……私だって、わかっているわよ……」

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

レイディ・メイディ 41-2

 魔物が起こす事件がここ近年、急速に増えている。

 それは平和な時代にあって「お飾り」と陰口を叩かれることもあった薔薇の騎士団の出兵が多くなったことでよくわかる。

 特殊で厳しい訓練に耐え抜いた、数少ないエリート中のエリートが養成所から輩出され、その者たちが魔法を操り、竜を駆るのだ。

 彼らは現在もなお、国内最強を誇り、また向かうところ敵なしと誰もが信じて疑ってはいない。

 けれど、ローゼリッタ最強の軍隊と誉れ高かったのは、もはや過去の栄光ではないか。

 本当に今も最強なのか。

 実際に戦ったら、常に賊や魔物、諸外国の脅威にさらされ続けている辺境の地を護る軍隊とどちらが強いだろうか。

 持てる力は強大であろうとも、お行儀の良い騎士団と。

 個々の能力は劣ったとしても、数々の戦闘をくぐり抜けてきた戦士たちと。

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

みやまよめな:68

社「姉上!!」

 「……ん?」

 

 下に散らばる割れた骨壷と白い粉や破片に目を止める。

 

『これは!!』

椿「……骨……壷……」

 

 何故、こんなモノを? 背中に悪寒。

 

社『そうか、姉上が持ち歩いておったの!! どうりで見つからぬハズ……!!』

都「ああ……」

 

 ぐったりとした姿勢で鏡に気づく。

 

「社……あの鏡は?」

社「……さぁ……」

都「あの鏡はいけません……捨てて……」

社「……なぜです?」 ピクリと反応。

都「……捨てて……」

拍手[0回]


▼ つづきはこちら

≪ 前のページ |PageTop| 次のページ ≫

もくじ ▽

初めましての方へ☆必読お願いします ▽

金魚飼ってます☆ ▽

さらに金魚飼いましてん☆ ▽


ブログ内検索

カウンター

カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

最新TB

フリーエリア


※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【ゼロ】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog