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墓地を見下ろす家 著:小池 真理子
2013.09.19 |Category …映画・小説・漫画等の紹介・感想
相変わらず、昏々と眠り続ける我です。
活動時間がかなり短いので、一日、ほとんど家事で終了してしまうことも多いです。
あー、困った; 兄上にもビックリされてます。
寝る子は育つ……で、横にどんどん肥大していってますがな、悲しいことに。とほーん。
さてさて。久しぶりに読んだ本のレビュー。
今年の1月くらいに読んだので、内容の大半を忘れてしまったので、細かいあらすじは書けません。
ほぼ、感想だけです。
有名なので、あちこちであらすじ載ってるからいいかなーと。
あるマンションに引っ越してきた主人公一家。
そこは窓の正面が墓地となっており、妻(主人公)は嫌がっていた。
引っ越した初日に子供が可愛がっていた小鳥が死んでしまう。
それを皮切りに怪異が続き、マンションの住人がどんどん逃げて(引っ越して)行ってしまう。
結局、主人公家族だけが取り残されるが、買ったばかりのマンションを手放したくなくて無理に居座る。
で、居座ったがために逃げられる最後の機会を失ってしまい、いざ逃げようとしたら閉じ込められてしまう。
勝ち目のない篭城戦に突入。
最後まで正体不明の何かがマンションを上ってくる絶体絶命の不穏な空気を残しておしまい。
超ざっくり書くとこんなカンジのあらすじです。
文章は読みやすくて雰囲気もあります。
しかし突っ込みどころ満載!(笑)
読んだ多くの人がツッコんでおられますが、我も同じところでコケましたww
▽つづきはこちら
電気が切られてしまっていて、クーラーがつかない、蒸し暑い。電気製品は何も使えないハズなのに、炊飯器でご飯炊いちゃったり☆ ガス? ガスなのか?!
ロビーの出入り口のガラスにいっぱいの手形がついていたりとか、他にも怪異が沢山あったのに居続けるとか!
買ったばかりのマンションを手放したくないって理屈はとてもわかるけど、それはもっと初期での話じゃないのか!?(爆)
怪異のような……気のせいのような……くらいなら、そんな程度で引越しはできないという夫の意見もわかるけど、あからさまに恐ろしいことになってて、住民は皆いなくなるのにまだ引っ越さないってどんだけよ!?www
電話も通じなくなって、助けも呼べない状態になったけど運送屋さんだっけ? 郵便屋だっけ? ともかく、なんか外からの車が来るんですよ。
それに合図を送ろうとするんだけど、ビーム?みたいので焼かれて影だけになっちゃうんだったかな。
その辺、あやふやだけど、それはナイでそ!?っていう展開で魂口からハミ出そうでした。
登場人物たちも共感できなかったかなー。
夫は現妻(主人公)との不倫のせいで前妻が自殺しちゃったんだっけな。
かなりうろ覚えだけど。
前妻が自殺して、浮気相手と再婚した経緯が前半でつらつら書かれているので、「ああ、そうか。この前妻が何か絡んでくるんだな」と思って読み進めていったんだけど、それから特に出てこなくて最後まで特に関係ない!(笑)
な、なにぃ!? でしたよwww
一応、夫の弟が前妻を哀れんでいて、だから兄を許せないカンジなんですが、物語とは特に関係ないような……?
兄弟仲が悪いことがキーになっているでもなく……
仲が良くても悪くても物語に影響なし。同じ結末になると思うんで、前妻のエピソードが必要なのかよくわからない。
死んだ小鳥もいく度となく子供の夢に出てくるんだかして警告してくれるんだけど、それも特に後半につながるでもなく。
怪異が墓地に関係しているのかも謎のままで終わるので、まとまってない感がありました。
弟の嫁さんが派手で気の利かないダメ女っぷりを強調して書かれているんだけど、怪しいマンションだということを伏せて、弟夫婦に引越しの手伝いをお願いをして、来てもらったときに閉じ込められてしまうんですよ。
厳しい篭城戦が始まる中で弟嫁を批判すると、一刻も早くここから出たいばかりに半分だまして連れてきて抜き差しならない状況に道連れにしちゃったのに、何様なんだよコイツラって読んでてなっちゃいます;
一番、性格がいいのは弟さんでしたね。
主人公夫婦は人としてダメだったわ;
妻(主人公)は平凡な主婦というカンジで書かれていたので、途中までは嫌ではなかったんですけどね。
夫は最初から嫌なカンジでしたけども。
んが、本の中では別に嫌な奴として書かれたようではないっぽす。
追い詰められていくさまは良かったと思うんですが、全体を通すとちょっと……イマイチだったかなーと。
題材的には良かったと思うので、残念。
文章とかはいいので、一気に読むことは出来ました。
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