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図書館で借りた本2冊
2013.09.20 |Category …映画・小説・漫画等の紹介・感想
厄落とし 著:瀬川ことび(感想のみ)
最近になって図書館から借りてきた本。
ホラー短編集となってますが、ホラーというかホラーテイストのギャグ?なのか……な?
ホラーじゃないよなぁ? うーんうーん。
なんとも表現しがたい読後感でした。
第一印象は文章がとても好み。文章自体が楽しめる我にとっては、珍しい作家さん!と思いました。
我は文章の良し悪しについて疎いので、某山田氏ほどの迷宮入りでなければ(笑)あとはそんなに気にならない反面、よい文章も見逃してしまう残念なヤツなので……;
この人の文章はあれ、面白いなってちゃんと引っ掛かったんです、センサーに。
でもこれを読んだ感じだと内容が可もなく不可もなく……だったから、次は読まないだろうなぁ。
悪くなかったけど楽しいとも感じることが出来なかったので、この人のを読むなら別の新しいのを手に取っちゃうかも。……ごめんちゃい;
ギャグなんだろうけど、笑えるほどでもなく。
どうにも途中で退屈になってしまって、読破できませんでした。
この程度の薄い本なら、多少退屈でもササッと前なら読めたと思うのですが、ここのところ集中力が散漫でどうしようもないんです;
苦痛に感じてまで読むこともないと切り上げてしまいました。
一応、サーッと目を通すというか流す程度には、ページ捲りましたけどね。
それは読んだうちに入らないだろうし、読破できなかったということで。
▽つづきはこちら
ノロイ小林雅文の取材ノート 著;林巧
久々の大ダメージ。同じく図書館の本。
ドキュメント風ホラー。ノンフィクション風ホラー。
……あくまで「風」。
同タイトルでDVDも出ているよう。そっちが先かな? 映像をノベライズしたのかも?
オカルト取材をしてそれを記事として文章にしている物書きさん(記者? 小説家?)が、取材している途中で事件に巻き込まれてそのまま行方不明になってしまったという話です。
行方不明になってしまった物書きさんが遺していった取材ノートを知り合いから渡された作者が、このノートを公表しようと書いた……ということになっています。
ご丁寧に表紙を捲ると次の3Pくらいまで、行方不明になった物書きさんが出版した本やDVD、それと目のところを黒四角で隠した本人の写真がカラー載っています(笑)
現実っぽくするために手が込んでます。スゴイですwww
そういうイタズラ的な企画は好きなんですけどね。
かなり前になりますが、ブレアウィッチって映画ありましたけど、くくりでいうとあんなカンジなのかな?
しかしこれも三分の一残したところでポイしてしまいました;
そこまで行って、話の全体像があまり見えてこず、かといって先が気になるでもなく。
宇宙ミミズが攻めてくる?みたいな展開になって、「はぁ??」と読み進めれば読み進めるほど、冷めていくというか……。
てか、宇宙ミミズってなんだよ!?(爆)
展開がまた物凄ぉぉぉ~っっ……く! ビックリするほどご都合主義で進んでいくので、口から魂サミ出そうでした。
まず読んでて不自然に感じたのが、取材されるご家庭の皆さんがそろいもそろって、主人公をあっさり信頼し過ぎなんですよね。
心霊現象が起こったとかそういうのを相談しているのはいいんですよ、取材受けているんだから当然、しゃべるでしょうし。
でも子供のことや家庭内のこととかもペラッペラ情報提供してくるんですよ!(笑)
もう、昔のRPGのヒントをくれる村の村長さん的な配置です、完璧。
なんでそこまで込み入った話を初対面のオカルト男に聞かれてもいないのに話すのか?!
これが噂好きなおばちゃんが「ここだけの話だけどね」って、ペラペラよその家庭の事情をぶちまけるのなら別に問題ないんですが、当人が言わないでしょ、家庭内のことをwww
それもTVで超能力者として有名になった小学生の女の子が行方不明になったとき、「警察はただの家出でしょうといって相手にしてくれない。警察は当てにならない」というようなことを言って、主人公を頼るんですよ。
……いやいや! 小学生が行方不明になったら、警察は動きますからっっ!!!
なんでそこまで主人公を信頼すんだよ!!
主人公に対して出版界に顔が利くなら、行方不明の記事を載せてくれと頼むとか、そんなんならわかるんですけどね~。そういう頼みごとは何故かしない(爆)
都合よくしか運んでいかない展開にうんざりしていたところにトドメの宇宙ミミズ?
一応ホラーなんだけど……これ読んで怖いと思う人が果たしているのかどうか……
宇宙ミミズのところでブフッwwwってなっちゃうでしょうよ。
しかも防御方法は、全身にアルミ箔を貼り付けることなのぜ?
電波?……忘れたけど、攻撃を跳ね返すんだったかそらすんだったか……あ~……
……も、ムリ!
というワケで、白旗あげました。
ホラーでちゃんと怖がらせてくれた、小野不由美さんやら貴志佑介さんとか偉大だったと改めて思った次第。
作者違うけど「ソックリさん」もヒドかったよなぁ……(遠い目)