ミスト 感想

ラストは監督が思いついて、原作者にメールでその旨を伝え、変更の許可をもらったそうです。
ウィキや他の人が説明しているの見たらそう書いてありました(笑)
原作者が書いている途中でそのラストを思いついていたら、絶対にそうした！と悔しがって大絶賛したほどだそうで。
ちなみに原作では、微かな希望を抱きつつ、進んでいくという形だそうです。
映画のラストのが絶対イイお！＼(^o^)／
とか言って、原作読んだら違うこと言い出すかもｗｗ
感想もネタバレ天国なので、これから観ようという方は読まない方がいいかもです。

まず、魔物対人間というより、人間対人間に比重が大きく傾いていて良かった！
実はコレ、兄上が夜の閉店間際に裏の説明文も見ずに店員のオススメコーナーから引っつかんで借りてきたＤＶＤだったんですよね(笑)
なので、全くどういうモノか知らずに見始めた。
ラベルを見ると分野がミステリーになってたんですよ。
だから、霧が発生して“何か”がいる！ってなったときに、姿の見えない殺人者が外をうろつき、一人一人殺していく系だと思ってたんですよね。
で。しばらくしたら、タコの触手みたいのが出てくるじゃん？
オイオイ、ミステリどこ行った！？
敵は人間じゃないんかい！？
魔物でしたってオチなのぉ～！？　エー！？　そんなら見たくなーい！！
とブーイングな我。
「ミステリ」というと探偵とか警察とか殺人犯とか……そんなのを期待していたので、そこへいきなりホラーかよってなっちゃったので。
ホラーを期待して見始めたなら別に文句なかったんだけど、ミステリと思ってたもので。
でも、その魔物部分は、中の登場人物たちを狭い空間に閉じ込めるための状況を作り出すための手段に過ぎなくて、メインは人々の葛藤やら衝突やらなんやらだったので良かった(^-^)
しかしこれを分野分けするなら、パニック映画の方だと思う。
ミステリーじゃないだろう(笑)

まぁ、それはいいとして(笑)
中身、行きます。

元々、脱出不可能な空間に複数の人々が閉じ込められ、内部崩壊していくという流れが大好きな我です。
なので、この映画は大好物でした♪
追い詰められていく人々、余裕がなくなって初めは馬鹿にしていた神がどうのと言い出すキチガイみたいなおばさんの言いなりになり、とうとう人間の手で人間を魔物に捧げてしまうという狂気にまで走る。
仲間として行動を共にしていた人でさえも。
絶望感もハンパなく、良い人・悪い人、関係なく物語は非情に展開される。
全体的にはそんなカンジでわっさい♪だったのですが、どうにも演出が……(；´∀｀)
次の場面につなげるためなのかわからないけど、こんな状態の時にその行動はとらないだろう！って観ながら思わずツッコミたくなる箇所が多々ありました(^_^;)
 
まず初期の段階で、シャッターを開けたら魔物の触手が若者を捕らえてしまったところ。
皆、途中までポケーっと見てるだけなんですよね！（大笑）
普通なら、ギャアア！！ってなって、まずシャッター下ろすだろってｗｗ
主人公のデヴィットは若者をつかんで連れていかせまいとする。
それはいいですよね。
で、ハッ！となったオリーが、非常用のオノで魔物の触手を切り離そうとするんだけど……
順番ちゃうわｗｗｗ
それやってる間に開いているシャッターから次々入って来てしまうであろう事を最初に思い浮かべるよ、斧より先に！(笑)
まぁ、それでもテンパッていたということにしたとしても、とにかく動いたのだからよしとするけど、ジムたち作業員二人ィィィ！！！(爆)
見てただけ！！ｗｗｗｗ
ナイナイナイｗｗｗ
怖くて動けなかったとかこじつけられはするけど、あの場合、怖かったら余計に自分を守るためにもシャッター下ろすよ！！
しかもその時間が異様に長いんですｗｗｗ
イラッときてました、見ながら。
時間稼ぎにしか見えなくて。
もう少し動いてもらおうよｗｗｗ
もし、怖くて腰が抜けていたのなら、そういった場面を入れて欲しいし、あまりのショックに惚けていたのなら、それらしくして欲しい。
どっちにもみえないところがポインツ☆
ただホゲホゲしているだけっぽす(笑)
 
　もう一つは、勇敢な男がショットガンを取りに駐車場まで出て行った時。
　ロープがすごい勢いで引きずられていって、皆が彼を救うためにロープを引っ張り返すシーン。
　ロープはやがてナナメ上の方に行ってしまうんですが、その時点ですでに見えなくても喰われてるってわかりますよね。
　でも引っ張り続ける。
　まぁ、そこはわかってても諦めきれない、わずかな望みのためにっていうのはあるかもなので、引っ張っててもいいよ。
　でも急にロープが緩んで、手繰り寄せたら血がベットリついて滴っていたんですね。
　さっきまでの勢いがなくなって軽くなっている。
　なーのーにー、独りでロープを引き続けるデヴィット。
　皆はもうやめたのに。
　血で濡れたロープを引っ張り続けるとやがて下半身だけの遺体が現れます。
　……な、ん、で！！
　ガラス戸の側まで死体ってもうわかりきっているモノを近づけるんだよ、デヴィット！！！(爆)
　彼は無意味に皆の混乱を助長しているとしか思えない。
　そこに自分の幼い息子もいるのに！(爆)
　その後、魔物がまたその死体をいつの間にか引きずって行ってしまうまで、ずっと、皆が見える場所に放置されっぱです。
　……意味わかんねぇｗｗｗ
　製作者側の強引な意図があるようにしか……
 
　あとは巨大な虫がガラス一面に張り付いていたシーン。
　皆が、懐中電灯やらなんやらで「コレはなんだ？　見たことない虫だ」とかなんとか言って、照らしまくっている！(爆)
　夜に明かりを外に向けていっぱい灯しまくっていたら、見つかるだろ！！
　しかも虫が明かりに寄ってきてるって気付くのがあまりに遅い(笑)
　作業用ライトもつけちゃうんですよ、わざわざ。
　主人公が消せ消せって騒ぐんですが、……遅い。
　あれだけ人がいれば、誰かがすぐに気付くよ；
　それも虫が窓に張り付いているのを皆で近くまで寄って覗きこんでるんですよ、まじまじと。
　大きくて見たことない。
　人も死んでる。
　となったら、ソレも危険な生物って普通は考えるだろ。
　わざわざ側まで寄っていって顔を突き出したり、触ろうとしたりしないｗｗｗ
　危険回避本能が壊れているとしか考えられない人々の行動！（大笑）
　ロボトミーじゃないんだぞっ！！ｗｗｗ
 
　さらにもう一つ。
　ラスト直前。
　スーパーを脱出したデヴィットは、自分の家に立ち寄る。
　しかし妻は死んでいるわけですが、そこでのんびり嘆いてしゃべってるんですよね(^_^;)
　助手席に座っている女教師が眠っているビリーを抱いててくれるんですが、もしビリーが目を覚ましたら、母の死んでいる姿を見ちゃうじゃないですか！(爆)
　普通に考えたら、妻が死んでいるのを確認したら、そこは危険だし、すぐ離れるだろうっていうｗｗ
　少なくとも子供に見られたらマズイと思うもん。
　悠長に車を止めて蜘蛛の巣にぶら下がっている妻を眺めて、後悔を女教師に聞いてもらっている場合じゃない。
　いや、聞いてもらってる、会話しているのはいいんだけど、問題は運転しながらにしろってところかな。
　なんで車を止めて話す！？(笑)
　その後につながる場面でもないので、単に演出が下手なのでは？　と思う。
 
　見ているとこの辺りが限りなく不自然で、どーしても引っかかってしまいます。
　プチップチッで一回一回切れてしまっていて、連続していないカンジ。
　なんだろ？　滑らかさがないカンジ？
　ボケーっとしているだけのシーンがあちこち多過ぎでつｗｗ
仕事場だったら、ボサッとつっ立ってないで、何か自分で仕事探してやれっ！って叱られてしまうような勢いでぼけちんとしてますよ、彼等ｗｗｗ
　てか、見ててイラッとくる。
 
その辺以外は◎でつ。
集団心理の怖さとか極限状態に置かれ、狭い空間を共有する状態での人間同士の争いが良かったです。
チビブサ？で冴えない店員なのに、いざというときにカッコよいオリーが最高！＼(^o^)／
怪物がいると主張するデヴィットたちを小バカにして、名前をメモして上に報告するぞ！なんて脅す店長に、書きたければ書け！とタンカを切ったり、凄み利かせてカーモディを黙らせたり、実は射撃チャンピオンだったり、この作品で一番オトコマエな役どころ(笑)
彼に惚れない女は女じゃないお！ってくらいイカしたガイです。
魔物に喰われてしまったのが残念で仕方ない。
 
店長も最初は嫌な奴なんだけど、怪物の切れ端を目にしてから協力的になります。
ずっと一緒に行動して、ラストも共に車に向かいますが、魔物に仲間と分断されてしまったため、慌ててなんとか逃げて元のスーパーに戻ります。
ラストはスーパーに残った人たちが死んだのか助かったのかは描かれていません。
 
主人公のデヴィットが幼い息子を守ろうとして最後の最後に手にかける結末がかなり切ない。
それまでは皆でビリーを守ってきたんですけどね。
ビリー役の子がまた可愛いんですよねー。
お母さんに会いたいってしきりに言ってて、可哀想。
前半は仲の良いファミリーぶりを見せられているし、途中、妻（母）が買い物に出た夫と息子の帰りを祈っているシーンも入るので余計に、あ～あ～ってなります。
僕はパパが大好きだよ。
パパもビリーが世界で一番愛している。
とか、そんなやりとりも泣かせます。
僕を魔物に食べさせないで。という約束を自分の手にかけることによって、叶える父親。
実際にあんな絶望的な状況になったら、せめて苦しませずに眠らせてあげたいと思ってしまうかもしれない。
 
　ラストは、主人公親子と女教師と校長先生、男性老人の５人になるわけですが、ガソリンがないとわかったとき、「やるだけはやった」と男性老人がつぶやくのが印象的でした。
　それに女性老人の校長先生も「そうね」と同意。
　そして自決していくのです。
　実際には、デヴィットが撃っていくと言う形で。
　ホンットに印象的なラスト。
　……好みだ！！
 
　あらすじでははしょりましたが、女教師アマンダの同僚の同じく女性教師パティがいるんです。
この人もアマンダと共に途中まではビリーの側にいてくれるんですが、ドラゴン事件後、ふとアマンダ気がつくとパティは睡眠薬を飲み切って目を開けたまま、いつの間にか死んでいる。
これも実際ならありそう。
恐怖に耐え切れなくなったら、やっちゃう人、いそうですよね。
飲みきること自体、難しいとは思うので死ぬところまでいけずに吐いたりして終わっちゃいそうな気もするけど(；´∀｀)
 
　女校長先生は、女でしかもご老人なのに強くてカッコイイ(笑)
　強いって戦うワケじゃないんだけど、ドラッグストアにもついていくんですよ！？
　知識があるからって。
　アマンダはビリーとスーパーで待っているのに、この校長先生、男たちに混ざって一緒に行動してんだもん！
　スゴすぎｗｗｗ
　カーモディにも毅然として歯向かっているし。
　それはアマンダも一緒なんですが、彼女は若いしヒロインなので、そういうことしてもまぁ、普通かなって感じるんですが、おばあちゃんがやると余計にカッコイイ(笑)
　他にも勇敢でカッコイイ人々がいます。
　その辺も見所かな？
　カーモディはイイキャラしてるし(笑)
 
　ＣＧが発達したお陰で、魔物のシーンも良くなってますしね(^-^)
　昔だと魔物が出た時点で冷めてしまいそうですがｗｗｗ
　今はＣＧのお陰で魔物も死体もイイカンジ。
　肉をついばんでいるシーンでは、肉だか筋だかを引き伸ばしているところもよく表現されていました。
　お肉大好きは必見☆←……。
 
　ツッコミどころはあるにしても、楽しい映画でした。
　パニック、集団心理、群像劇などが好きな人にはオススメ☆
　もう一本、「ナンバー２３」というのも見て、面白かったのですが説明するのが難しいので、ちょっと掲載は無理かも？
　もう一回見ないと……
　こっちはまさにミステリーちっくですね。
　兄が返しに行くまでにもう一度、見ることが出来たら頑張って書きます！(｀･ω･´)ゞﾋﾞｼｯ!!
　でも明日はスクーリングだし、無理かもしれん；
　宿題まだできてないしね(爆)
　今から頑張らないと終わらないのぜ……（弱気）