れいめい☆小劇場５

真夏の夜の夢

クロエ「夏よ！」

リク「みーんみんみんみーん」

レイオット「海よ！」

レク「ざざーん。ざざーん」

メイディア「バカンスですわ！」

クレス「こっ……ここなっつ、ここなっつ」

クロエ「白い砂浜！」

リク「つくつくほーしつくつくほーし」

レイオット「青い空！」

レク「ざざーん、ざざーん」

メイディア「暑い日差し！」

クレス「かにっ、かにっ、かにっ」

３人娘「恋の季節☆」

フェイト「…………校庭で水着着て何やってんだよ？」

クロエ「こっ、校庭じゃないわ！　海よ！！」

レイオット「そうよ、ここは薔薇の騎士団養成所なんかじゃないのよ！」

メイディア「南の島ですのっ！　コレをごらんなさい！！」

フェイト「……上手いな、誰が描いたんだ、このデッカイパネルの絵」

クロエ「ニンジャのカクレミノジュツよ。ふふんっ」

フェイト「君が威張ることか」

メイディア「ヒサメ先生は画家ですの」

レイオット「違うわ。ソレは絵じゃないもの」

クロエ「そうだったわ。ウフフッ」

メイディア「やーん、南の島でした～♪」

フェイト「……付き合ってられん……」

リク「しゃわしゃわしゃわ」

レク「ざざーん、ざざーん」

クレス「さかなっ、さかなっ、さかなっ」

フェイト「ところで、オマエラ何やってんの？」

リク「なんか……連れてこられて……」

レク「バカンスの雰囲気作り？」

クレス「僕は嫌だって言ったんだぞ！」

フェイト「……だったら断われよ」

レイオット「乙女の夢を壊しに来たんだったら、帰ってよ。母星に。ウルトラの星になれっ」

フェイト「……あのなァ」

クロエ「そーよそーよ、輝ける一番星になってよい子の願いでも叶えていればいいんだわ」

メイディア「そうです。フェイトも混ぜてあげないからスネているのですわ。ね、そうでしょう？」

フェイト「混ざりたくないんだけど……」

メイディア「素直じゃありませんわね。さぁ、砂に埋めて差し上げましょう」

レイオット「それはいいわね」

クロエ「賛成－♪」

フェイト「ま、待て！　よせ！　目を覚ませ、ここは養成所だ！！　下は白浜じゃない、固い土だ！！」

リク「ざっく、ざっく♪」

レク「ここ掘れワンワン♪」

クレス「生き埋めわんわん♪」

フェイト「ちょっと待て！！　今、なんか生き埋めとか聞こえ……」

クロエ「気にしないで」

フェイト「するわ！！」

　　　　「お前ら、この妄想パラダイス女たちの手先かっ！？」

リク「水着美女たちに逆らえないよねぇ」

レク「いやぁ、俺は別にそんな、水着とかってそんな……」

クレス「ぼっ、僕だって別に水着だからって……水着なんか……」

フェイト「うわあ、ダメだ、コイツラ！！　完全にダメだっ！！」

リク「あんまり暴れないでよ。固まらないじゃないか」

フェイト「固めるな！　スコップで叩くな！！」

クロエ「夏で海でバカンスなんだから、やっぱりスイカ割りよねっ」

フェイト「ま……まさか……」

レイオット「当然の成り行きね」

フェイト「待て……手にしているソレはバットどころか剣じゃないのか」

レイオット「それが何か？」

フェイト「！？」

メイディア「割ったら、真っ赤なスイカを皆で食べましょうねー」

リク・レク・クレス「はーいｖＶ」

フェイト「オマエラー！！！！？？」

レイオット「そぉれー！！」

フェイト「うわーっ！？　夏です、海です、無人島ロマン街道ですっ！！！　みーんみんみん、ここなっつ、ざざーんっ！！！！！！」

レイオット「……わかればいいのよ」

クロエ「ねーっ♪」

メイディア「ホホホホホホッ」

フェイト「うっ、うっ……」

 

…………………………………………………。

 

ヴァルト「……ってゆー、夢を見た。夕べ」

ナーダ「…………フェイトが見た夢じゃなかったの！？」　がびん！？
ヴァルト「暑くて寝苦しかったからな」

ナーダ「……関係ねーよ！」

 

 

おわる。